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【修斗】「諦めなかった」2人の新王者誕生! SARAMIが黒部を破り、悲願の王座戴冠! 猿丸ジュンジが一本勝ちでストロー級暫定王者に

2021/11/06 13:11

▼第3試合 インフィニティリーグ2022 アトム級 5分2R
×中村未来(マルスジム)47.3kg
[判定0-2] ※18-20×2, 19-19

○澤田千優(AACC)47.4kg

 4選手エントリーのなか、この試合前に渡辺久江の出場も決定したインフィニティリーグ2022 アトム級。

 リーグ戦の中心と目されるのが、高い殺傷能力で倒せる打撃が武器の“北のストライカー”中村未来(マルスジム)の参戦だ。これまでスーパーアトム級で戦ってきたが、新階級設立に伴い、階級を落として今回のリーグ戦にエントリー。優勝候補の筆頭となるだろう。中村はこのコロナ禍で2020年に3試合、2021年もすでに3試合を戦っており、2021年は2月に平田樹に2R TKO負け後、5月に北野きゅうに2R TKO勝ち。しかし、7月の前戦では、今大会でメインを戦うSARAMIに2R TKO負けを喫しており、プロデビュー当時のアトム級で再起なるか。

 次にワールドクラスレスラーとして“世界を知る女”澤田千優(AACC)も参加が決定。現在ONE Championshipで活躍している澤田龍人を兄に持ち、兄がなし得なかった修斗世界王座を狙う。澤田は、名門・埼玉栄高、青山学院大レスリング部出身。

 全日本学生レスリング選手権(インカレ)で、1年と3年と4年時に準優勝、2年生で3位。高いテイクダウンスキルとフィジカルはエントリー選手の中で随一を誇る。2021年5月の前戦ではスーパーアトム級で沖縄の小生由紀を相手にドローとなっており、大学時に50kg級で戦っていた澤田が47.6kgでどんな動きを見せるか、注目だ。

 そして優勝戦線に絡んでくるであろうこの二人がリーグ開幕戦となる11.6新木場大会でいきなり激突する。勝ち方、または負け方で最終戦に大逆転劇があるのもこのリーグ戦の醍醐味。ただ勝つだけでは優勝できない過酷なインフィニティ。初戦でロケットスタートを切れるのは中村か、澤田か。

 1R、ともにサウスポー構え。ジャブと蹴り、左右で距離を保つ中村に、澤田はボディロックテイクダウンもすぐに立つ中村。しかし澤田はなおもシングルレッグからボディロックテイクダウン。小手に巻いて立つ中村ががぶりも首を抜く澤田。

 中村の前手に、ジャブから前蹴りで距離を取る澤田は差して投げるが、その立ち際にサッカーキックで「警告」。再開。右ジャブで詰める澤田に右ミドルの中村だが、構わず組む澤田は首投げテイクダウン。しかし中村は首を抜いてすぐに立ち上がる。

 2R すぐに詰めてテイクダウンを奪う澤田だが、抑え込むことが出来ず。立つ中村はワンツーの左。しかし、澤田も左を返す。さらに打ち気になった中村にカウンターのダブルレッグテイクダウン!

 いったん背中をつけて手首をつかみ仕掛けた中村だが、対処する澤田は二度のダブルレッグテイクダウンを決める。しかし、中村も潜りから下からヒザ十字狙い。ここもヒザを抜いた澤田が立ち上がり、中村が詰めてブザー。

 判定はことごとくテイクダウンを決めた澤田が判定2-0で勝利。勝ち点2を獲得した。

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