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【修斗】「諦めなかった」2人の新王者誕生! SARAMIが黒部を破り、悲願の王座戴冠! 猿丸ジュンジが一本勝ちでストロー級暫定王者に

2021/11/06 13:11
【修斗】「諦めなかった」2人の新王者誕生! SARAMIが黒部を破り、悲願の王座戴冠! 猿丸ジュンジが一本勝ちでストロー級暫定王者に

プロフェッショナル修斗公式戦 速報

PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7 Supported by ONE Championship
2021年11月6日(土)USEN STUDIO COAST

▼第6試合 女子世界スーパーアトム級選手権試合 5分5R
×黒部三奈(王者・初防衛戦/マスタージャパン東京)49.9kg
[判定0-3] ※46-49, 45-49,47-48

○SARAMI(挑戦者・同級1位/パンクラスイズム横浜)49.8kg
※SARAMIが新王者に

メインは5Rの女子世界王座戦、黒部三奈「1R目からドロッドロの対決に」vs. SARAMI「私の方がスタミナも技術も上」

 女子スーパーアトム級王座戦。2021年7月の次期挑戦者決定戦で中村未来を2R TKOに降し、コンテンダーとなったSARAMIが、“女王”黒部三奈に挑む5分5Rの世界戦が決定した。


 7年前、2014年11月の「DEEP JEWELS 6」で初めて拳を合わせた二人。2014年の初対決では打撃で攻め入るSARAMIが放った強引な首投げを冷静にいなした黒部が1Rリアネイキドチョークでタップを奪い勝利。


 更に4年後の2018年3月の「DEEP JEWELS アトム級タイトルマッチ」では、黒部がSARAMIの挑戦を受ける形で2度目の対戦。


 前戦同様に的確な打撃で王者をグラつかせ、1Rからあわやという場面を作るSARAMIだったが、黒部が2、3Rと怒涛の反撃を見せてフルマークの判定勝利で“女王”の意地を見せ、初防衛に成功している。


 ここから更に3年の月日が流れ、黒部は修斗でも王座を獲得し2団体で女王となり、 SARAMIはONE WarriorSeriesを経て、黒部の後を追うように修斗に参戦した。


 二度戦った両者だが、今は互いを認め合い、共にトレーニングを積む間柄となったが、運命の巡り合わせか、今回3度目の対戦が決定した。7年にも渡る二人のストーリーもいよいよエピローグとなるか。今度は5Rの王座戦、その結末は?


 1R、ともにオーソドックス構え。先に詰める黒部はジャブ、ストレート。細かくステップを使うSARAMIに左で差して押し込む黒部は右でパンチ。SARAMIのアゴ下に頭をつけて、細かくヒザを突く。首相撲から突き放すSARAMI。しかし押し込みは黒部。SARAMIは離し際で右ヒジ! 右ローを突く。


 2R、ジャブ&ローのSARAMIに黒部は左で差して右でパンチ。ボディに連打! 左手でフレームを作るとするSARAMIは左ヒザ! 突き放すと黒部の組みを体を入れ替えSARAMIが押し込むが、ここも体を入れ替えた黒部。


 離れるSARAMIはワンツーからヒザ! ここで怯まず詰める黒部も左右を刺して押し込むと首相撲ヒザのSARAMIにダーティーボクシングでアッパー。しかしSARAMIはヒザを突き上げる。右を当てる黒部に、SARAMIも左フックを返していく。


 3R、黒部の詰めを右回りでかわし右ストレートを当てるSARAMI。左で差して右を連打する黒部に首相撲を狙うSARAMI。しかしここで休まずボディ打ちは黒部。体を入れ替えたSARAMIは首相撲ヒザ、そして右ヒジ! ダーティーボクシングで対抗する黒部。しかしSARAMIはここで足払いテイクダウン&鉄槌! すぐに立つ黒部は前に出るが、SARAMIは前蹴り! 腹に突かれた黒部を詰めて右ヒジはSARAMI。さらに崩して一瞬亀になった黒部にパウンド連打と決定的な場面を作る。


 4R、左右の前蹴りを突くSARAMI! 詰める黒部もヒジを返すが追う黒部に、SARAMIは右でサークリング。左で差す黒部シングルレッグも顔を剥がすSARAMI。組み際の右ヒジはSARAMI! 右を伸ばして左ヒジも突くSARAMI。さらに前蹴りを腹に差し込むと、黒部もダーティーボクシングで首を掴んでの右! 顔を腫らした黒部がそれでも前に出てブザー。



 最終R。詰める黒部を右にかわすSARAMI。左で差して押し込む黒部に、SARAMIは体を入れ替えヒザ! 追う黒部に右に回りながらも左を当てる! 詰めてスタンドバックについた黒部だが、近距離の打撃を首相撲ヒザで制するSARAMI! さらにヒザを突き、小外でこかし。立ち上がる黒部を前蹴り、ジャブのダブル、さらに体を入れ替えての右、さらに投げてテイクダウンも、すぐに立つ黒部。なおも右の足払いでこかすと、立ち上がりの黒部のワンツーに、SARAMIは左右に足払いも混ぜて前蹴りも。両者手を休めずブザー。


 判定は3-0(49-46, 49-45,48-47)でSARAMIが勝利。黒部のハグにSARAMIは号泣。


 悲願のベルトを腰に巻いた新王者SARAMIは、「いまベルトを巻いているのがちょっと実感がなくて……ずっとやってきてベルトが取れなくて……、今日取れて諦めずにやってきて良かったなと思います。黒部さんみたいに出来た人間でもないし、面白いことも言えないですけど、これからも応援してくれたら嬉しいです。ありがとうございました」と泣きながら挨拶した。

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