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【UFC】42歳テイシェイラがブラホヴィッチに一本勝ちで新王者に! ヤンがサンドヘイゲン降し暫定王者、ダゲスタン旋風再び、マカチェフがフッカーをキムラに極め、コロナから復活のチマエフが驚異の10連勝!

2021/10/31 02:10
【UFC】42歳テイシェイラがブラホヴィッチに一本勝ちで新王者に! ヤンがサンドヘイゲン降し暫定王者、ダゲスタン旋風再び、マカチェフがフッカーをキムラに極め、コロナから復活のチマエフが驚異の10連勝!

(C)Zuffa LLC

 2021年10月30日(日本時間31日)、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 267』が開催された。

 メインイベントは、5連勝中の王者ヤン・ブラホヴィッチ(ポーランド)が、同じく5連勝中の挑戦者グローヴァー・テイシェイラ(ブラジル)を迎え撃つUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ。試合は2Rにテイシェイラがリアネイキドチョークを極めて、42歳、悲願の戴冠。

 コ・メインでは、元王者のピョートル・ヤン(ロシア)とコーリー・サンドヘイゲン(米国)によるUFC世界バンタム級暫定王座決定戦が行われ、激闘のなかヤンが判定3-0で勝利。暫定王座に就いた。

UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira

現地時間2021年10月30日(土)、日本時間30日(土)31日(日)
アラブ首長国連邦・アブダビ/エティハド・アリーナ

【メインカード】

▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R
○グローバー・テイシェイラ(ブラジル)32勝7敗(UFC16勝5敗・6連勝)
[2R 3分02秒 リアネイキドチョーク]
×ヤン・ブラホビッチ(ポーランド)28勝8敗(UFC11勝6敗)

 ライトヘビー級王者のブラホビッチに、ランキング1位のテイシェイラが挑むタイトルマッチ。ブラホビッチは2度目の防衛戦、テイシェイラは7年ぶりの王座挑戦となる。

 ブラホビッチは、2020年9月に同級1位のドミニク・レイエスに左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちで王座獲得。ヨアナ・イェンジェイチックに次ぐUFC史上2人目のポーランド人王者となった。

 2021年3月の前戦では、二階級制覇を目指したイスラエス・アデサニヤ相手に判定勝ちで初防衛に成功している。

 テイシェイラは、ビザの問題でUFCとなかなか契約できなった、遅咲きの苦労人。2012年にオクタゴンデビューし、2014年4月に当時の王者ジョン・ジョーンズに挑戦し、判定負けで王座獲得に失敗した。

 しかし2019年1月から5連勝。42歳で2度目の王座挑戦のチャンスを掴んだ。2020年11月のチアゴ・サントス戦のリアネイキドチョークでの一本勝ち以来、約1年ぶりの試合で大一番を迎える。

 1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入るブラホビッチ。その入りにテイシェイラは詰めてダブルレッグからクラッチを組んでリフトし、中央でテイクダウン!

 クローズドガードのブラホビッチ。右手のパワーハンドをオーバーフックする。右腕を抜いたテイシェイラは、ネッククランクでブラホビッチの首を曲げ、手前に引き付ける。頭を戻すブラホビッチ。テイシェイラは細かいヒジ、中腰になりパウンド、ヒジで削る。残り20秒をネッククランクで手前に引き付ける。

 2R、左ジャブを突くブラホビッチ。テイシェイラの左右を右にさばくと、テイシェイラ前足にシングルレッグ。ここは足を抜くブラホビッチが左右を細かく頭に突く。ワンツーから両足タックルに行くテイシェイラだが、差し上げたブラホビッチが体を入れ替え離れる。

 左ボディを当てるブラホビッチ。さらに左ジャブ。右アッパーも、詰めるテイシェイラが左フック! ブラホビッチの左右にグラつくが、詰めてシングルレッグに入ると、右足を引き付けてすかさずパスしてマウント! ブラホビッチの両足を伸ばして背後からパウンド、そしてリアネイキドチョークへ! パームトゥパームで絞ると、ブラホビッチがタップした。新王者が誕生!

 UFC6連勝、2度目の王座挑戦で悲願の王座を獲得したテイシェイラは、「20年だよ。もう言葉がないよ。ずっと何を言おうか考えていたけど、言葉が出ない。ダナがどうやっていまのUFCを作ったか。42歳でチャンピオンになった。このオクタゴンが僕の家だよ。ずっとここで過ごしてきた。このマットの血とともに。ここが僕の家だよ」とベルトを巻いた感慨を語った。

 続けて、ブラホビッチに「彼はここまでアデサニヤやあらゆる相手を倒してここまで来た。偉大なチャンピオンだ」と前王者の軌跡を賞賛。

 そして、「みんなにお礼を言いたい。家族もジムも。約束した、言った通りベルトを持って帰ると」とベルトを手に語ると、次の相手を問われ、「彼がここに来たことを尊敬しているよ。そこにいる彼と試合をしなければいけない。イリー、こっちにおいで。5月か、何カ月かは休みたいけど(笑」と、バッアップファイターとしてアブダビ入りし、計量をパスし、観戦していた元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカを指名した。

 最後に「夢を追うこと、ほかの誰かに何を言われようと聞くことは無い。あなたを落ち込ませるようなことは聞くことは無い。あなたの夢を諦めないで。42歳でも自分の気持ちがモチベーションだし、若者にもモチベーションを与えたいです」とファンにメッセージを贈った。

 続けて、敗者は、「(敗因は?)すべてがうまくいかなかった。でもこれが自分の物語の終わりじゃない。また戻ってきます。チョークはあごではなく喉にしっかり入っていました」と語り、ケージを後にした。

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