▼第3試合 ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
山本空良(POD/PFC)
野尻定由(赤崎道場 A-SPIRIT)
山本空良は、パワーオブドリーム札幌会長&「PFC」代表の山本喧一氏の次男。2021年4月に須貝秋彦との再戦を1Rわずか40秒、右ハイキックからのパウンドでTKO勝利し、初代Fighting NEXUSフェザー級王者に就いている。
野尻は『格闘代理戦争』で前田浩平と熱戦の末スプリット判定で敗れるも、以降、修斗で4連勝。2019年9月の「Road to ONE:Century」では前田にギロチンチョークで一本勝ちし、リヴェンジを果たしている。2021年のインフィニティリーグでは小野島恒太と石井逸人にドローも、一條貴洋にはリアネイキドチョークで一本勝ちしており、MMA5勝無敗2分けと、まだプロで黒星はついていない。
プロ入り前に異なる軌跡を持つ20歳の山本と23歳の野尻、実績では野尻が上回るが、山本は高い決定力を野尻相手にも発揮することが出来るか。厳しい戦いを潜り抜け、受けも強い野尻が真価を見せるか。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローの打ち合い。山本はバックフィストから左ハイに繋げる。左で差した野尻に一瞬尻餅を着いた山本だがすぐに立ち、体を入れ替え、左で差して押し込むのは山本。体入れ替え際に右の小外がけテイクダウンは野尻! しかし山本も下から野尻の左腕を三角にとらえ、パウンド! 抜けた野尻の足関節のカウンターに足を抜いた山本がバックテイク。しかし正対する野尻。山本の下からの仕掛けを潰してかついだところでブザー。
2R、右ローを当て、右ハイ、さらに右を伸ばして詰める山本! 金網に詰まる野尻のタックルにギロチンチョークを狙う山本だが、首を抜く野尻が払い腰テイクダウン! しかしここもケージウォークで立ち上がる山本。左で小手に巻いて投げる野尻! 足を戻す山本が立ち上がりバックへ。しかし落とした野尻が上でブザー。
3R、野尻の後ろ廻し蹴りを掴んでテイクダウンは山本。しかしヒザ十字固め狙いを切り返した野尻ががぶりギロチンチョーク狙い。首を抜いた山本に下から腕十字も狙う。極めさせない山本はスタンドに。左の蹴りも野尻がシングルレッグへ。ここを凌ぐ山本はノーアームギロチンから上を取りキムラクラッチからストレートアームバー狙い。伸ばさせない野尻はシングルレッグからテイクダウン! しかし山本が下から足関節狙いでスイープ。上に。背中見せて立つ野尻が右を振るが、山本も跳びヒザ狙い。野尻をさばきながらブザー。
スクランブル合戦の判定は3-0で山本が勝利。MMA5連勝をマークした。