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【Road to ONE】和田竜光が竹中大地にスプリット判定勝ち! グラップリングでアフリカとドローの青木は秋山に「何で断った?」、バンタム級で小野島、“ヤマケン”次男の空良が勝利、須藤、河名が一本勝ち!

2021/10/05 16:10
【Road to ONE】和田竜光が竹中大地にスプリット判定勝ち! グラップリングでアフリカとドローの青木は秋山に「何で断った?」、バンタム級で小野島、“ヤマケン”次男の空良が勝利、須藤、河名が一本勝ち!

 2021年10月5日(火)17時から、渋谷・TSUTAYA O-Eastにて、「Road to ONE: 5th Sexyama Edition」が開催された。

▼第6試合 メインイベント ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
○和田竜光(フリー)
[判定2-1]

×竹中大地(パラエストラ和泉)

 メインイベントで、日本フライ級トップランカーである元DEEP王者・和田竜光と、元修斗王者・竹中大地のマッチアップが実現。


 第2代&第4代DEEPフライ級王者の和田竜光は、2018年にONEデビュー。翌年に開催されたONEフライ級WGPに出場し、準決勝でデメトリアス・ジョンソンと対戦。判定で敗れたものの、得意の “おたつロック”でファンを魅了するなど “最強DJ”を相手に大激闘を見せた。


 2020年1月には無敗のイヴァニルド・デルフィノを相手に、得意のカーフキックを効かせ、近づけば首相撲&ヒジ・ヒザ、そして小外刈りテイクダウンを合わせるなど判定勝ち。格闘技の多様性を見せつける完勝劇で再起を飾った。


 しかし、前戦となる2020年12月のヨッカイカー・フェアテックス戦では、1Rに和田がバックを奪い削ったかに見えたが、インローとガード上のハイキック、右アッパーなどの手数でヨッカイカーが上回り、判定2-1でヨッカイカーが勝利。悔しい黒星となっている。今回、仕切り直しに、強敵との対戦を選んだことになる。


 対する、第5代修斗環太平洋バンタム級王者の竹中大地は、ONEバンタム級戦線で、世界王座挑戦経験を持つレアンドロ・イッサ(ブラジル)やキム・デファン(韓国)といった強敵を倒すと、2019年11月のユサップ・サーデュラエフ戦のスプリット判定負けから、約1年ぶりの試合で、バンタム級からフライ級に転向。和田に判定負けしたイヴァニルド・デルフィノを3R リアネイキドチョークで極めて一本勝ち。キャリア13勝目を掴んでいる。


 オーソドックス構えの和田に、サウスポー構えの竹中。いずれもスタンド技術に長け、強い極めを持ち、バックからの絞めを得意とする。バンタムからフライに落とした竹中が得意の左ミドルを当てて連勝なるか、それともキャリアで優る和田が完封するか。日本軽量級エース格の2人がRoad to ONEのメインイベントの舞台で拳を交える。

 1R、サウスポー構えの竹中にオーソドックス構えの和田が先に右インロー。さらに右を突いて首相撲に行くが、そこは竹中がさせず。左ミドル気味の軌道でローを返す。追う和田に左インローは竹中。右ボディストレートから詰める和田は首相撲ヒジ、ダーティーボクシングから右アッパーも。竹中はヒザを突き返す。


 左ミドルを当てる竹中! シングルレッグの和田を切ると、和田は首相撲からヒジ! さらに右アッパーも。左をかぶせる竹中に、和田はシングルレッグテイクダウンもすぐに立ち上がる竹中。首相撲でヒザを突く和田! 竹中もヒザを返してブザー。


 2R、右ストレートを伸ばす和田! 竹中も左ロー! そこに左を返す和田。シングルレッグテイクダウンに尻餅からすぐに立つ竹中。そこをバックを狙う和田はついていって首相撲の展開からスタンドバックで足をかける! バックを奪う和田は4の字からオタツロック。その足がかかり向き直れない竹中。しかしその左足を解いてついに向き合った竹中が上に! 残り1分半。上のまま細かいパウンドでブザー。

 3R、右ボディを振る和田は詰めてシングルレッグへ。立つ竹中は金網背に立つも和田はダブルレッグ。立ち際を2R同様にバックを狙うが、正対する竹中。なおも首相撲からダブルレッグでついにクラッチした和田はダブルレッグテイクダウン! すぐに四の字に巻くが、竹中はその中ですぐに正対に成功する。上から細かいパウンドの竹中に、まだ下から4の字のままの和田は竹中を上に上がらせず、下からヒジ、パウンドを入れる。


 足を解いた和田は足を竹中の腰に当てると、下から耳にパウンド。腰を抱いて胸に頭をつけて抑え込んでパスを狙う竹中だが上から強いパウンドを打てず。下から和田もヒジ。


 判定は2-1に割れ、和田が勝利! テクニカルで息詰まる攻防を制した和田は、試合後ケージの中で、「今日の自分の動きも竹中選手が見せた動きも、全然、世界のトップじゃない動きでした。最近よく目にするバカな格闘技ファンたちが、SNSで『打撃ばかりやれよ』『グラウンドばかりでつまらないんだよ』とか、毎回頭に来るようなクソみたいなツイートをしていて、これも格闘技だからね。グラウンドもやるし、打撃もやるけど、これも格闘技だから。世界トップじゃないけど、これが格闘技。打撃ばかりを見たい人はボクシング、K-1、RISEとか立ち技の最高な試合がいっぱいあるからそれを見て勉強してください。それでMMAを見てくれている最高のファンたちも沢山いるので、その人たちのために俺たちは毎日、気合いを入れて練習してここで試合をしています。全然、世界の最高でもトップじゃないけど、今日の試合は最高に気合いを入れてやったので見ていただいてありがとうございました」と語り、MVPも受賞した。

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