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【Road to ONE】和田竜光が竹中大地にスプリット判定勝ち! グラップリングでアフリカとドローの青木は秋山に「何で断った?」、バンタム級で小野島、“ヤマケン”次男の空良が勝利、須藤、河名が一本勝ち!

2021/10/05 16:10

▼第5試合 コ・メインイベント ONEライト級(※77.1kg)グラップリング 10分1R
△青木真也 (EVOLVE MMA)
[ドロー]

△キャプテン☆アフリカ(総合格闘技道場コブラ会)


 コ・メインイベントでは、10分1ラウンド(判定なし)のグラップリングマッチに青木真也が出場。第10代環太平洋ライト級王者のキャプテン☆アフリカとケージグラップリングを戦う。


 青木は、2021年1月のONE本戦でジェームズ・ナカシマと対戦。ウェルター級から階級を下げてきたナカシマを相手に、四の字フックからのネッククランクで1ラウンド一本勝ちを決めている。その後、4月に行われた「ONE on TNT IV」ではエドゥアルド・フォラヤンとの3度目の対決も、わずか260秒(1R 4分20秒)で腕十字固めで勝利し、MMA4連勝中だ。


 グラップリングマッチは、2020年4月のRoad to ONEでの世羅智茂とのドロー試合以来。2021年8月にはゴードン・ライアンとのグラップリングマッチも決定していた青木だが、ゴードンの体調不良により試合はキャンセル。MMAでビッグマッチ出場の噂も聞こえてくるなか(※追記・青木は「12月の試合を断られた」とnoteに記載)で、MMAで磨き上げたケージグラップリングをキャプテン☆アフリカ相手にどんな動きで見せるか。


 対するキャプテン☆アフリカは、青木と同じ柔道出身。2020年12月の修斗で田中有に1R Vクロスアームバーで一本勝ちし、環太平洋ライト級王者となるも、2021年7月にマックス・ザ・ボディとのノンタイトル戦でダウンを奪われ判定負け。得意のグラップリングで再起を果たしたいところ。


 グラップリングでは、出花崇太郎として、2016年世界コンバットレスリング選手権74kg級で優勝。サンボ全日本選手権74kg級で3連覇、QUINTETでも活躍している。腰に乗せて投げて袈裟固め、あるいは脇を差しての投げも得意とするアフリカだが、青木相手に投げて抑え込むことが出来るか。

 1R、互いに握手してブザー。右で差した青木にアフリカは引き込み際に跳ね上げるが、青木はガードの中に。金網際まで押し込み、足を捌き右足を越える青木。さらに両足を越え、アフリカの両足を4の字ロックに組む青木。右で差す青木に左腕を喉元に当ててスペースを作るアフリカ。どこで青木は足を解くか。残り4分。徐々に登る青木は足を解く。


(C)Road to ONE


 口を押さえる青木にアフリカはブリッジからリバーサル! すぐに立って離れる青木にアフリカは左でオーバーフックして引き込みも腕を抜く青木が上に。左足を掴んでストレートフットロックから回転したアフリカに、青木は外ヒールフックを仕掛けるが、ここはすぐにヒザを抜いたアフリカ。なおも青木は上からアタックを仕掛け、アフリカは下からデラヒーバを狙うもブザー。時間切れドローに。

 試合後、マイクを持った青木は「朝起きて練習して朝起きて仕事して、毎日一生懸命やって、俺はもう一杯ですよ。生きるのが本当にしんどいですよ。20年間格闘技をやれば、気が付いたら一人ぼっちで今も格闘技をしています。ただ、9月6日に俺にオファーが届きました。オイ、お前(放送席の秋山に)何で(試合を)断ったんだよ。笑いごとじゃないんだよ、何とか言えよ! 嘘を付くんじゃねぇよ」と秋山に問いかけ。


 秋山が「断った理由として筋肉を断裂して……」と言うと即座に「関係ねえよ」と青木。


 秋山は「先生の判断など色んな選択肢がありましたが、私も断るのが億劫で、やはり試合でリングに立つのが格闘家としての在り方だと私は思います。苦渋の選択として、そういう判断をせざるを得ない状況で、色んな検査を受け、もちろん周りの人に迷惑をかけたことは十分にわかっております」と続けると、青木は「だから何だよ。2カ月あればやればいいじゃないか。お前の言うことは正論だろ。お前がやる気あるならやれよ、『格闘技を盛り上げる』なんて綺麗事で、ONEと一緒だよ。オメエに覚悟あるんだったらなやってみろよ」とバッサリ。


 秋山は「もちろんやらないという選択肢はない。当たり前のようにやるつもりでいるし」と答えると、青木は「はっきり言ってやるよ。オマエにそんな時間なんいんだよ」と一刀両断。「俺は何があろうと、目の前にあることを一生懸命にやってやります。青木真也を貫いて、一生懸命生きていきます」と語り、ケージを後にした。

 解説席の秋山は、「最高のパフォーマンスを見せるために準備をしてきたつもりが、いろんな結果を生みました。青木選手が言ったように、私が断ったのは事実であり、そこは申し訳ない気持ちでいっぱいですが、人に対して“テメエ”だの、失礼なことを言うこと自体、格闘家以前に、人として良くないと思うのでそこは改めた方がいい。私は彼よりも年上で、彼に対してちゃんと敬語を使っています。格闘家はそういう言葉を出すから、野蛮だと言われる。相手をリスペクトをして、自分の仕事、練習をしっかりして試合に臨めばいいというのが私のスタンス」と、あらためて青木とのやりとりを語った。

 その上で「まあ、『待ってろよ』と。10年近く俺とやろうと言っていて、俺のことが相当好きなんでしょう。だから変なストーカーに目を付けられたなと。ストーカーを倒す、その時間はもうすぐ来るんじゃないんですか」と、怪我を治しての青木との対戦に前向きなコメントを残した。

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