キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】止まらない技と技の攻防で花岡竜が熱闘制し初代王者に、白幡裕星はTEPPEN GYMのサンチャイに敗北、REDバンタム級王座は響波がTKO勝ち

2021/09/25 20:09

▼第6試合 初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦 3分5R延長1R
×安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者)
TKO 3R 1分10秒 ※左ヒザ蹴り
○響波(Y’s glow)
※響波が初代王座に就く。


 安達は右ローキックと首相撲からのヒザ蹴りを武器に、2019年5月のJ-NETWORKで延長戦の末に日畑達也を右ボディブローでKOして同団体の王座に就いた。今回は2本目のベルトを目指す。戦績は10勝(2KO)4敗2分。


 響波は空手出身で多彩な足技を持ち、MA日本キックボクシング連盟とJ-NETWORKでランキング入りした。戦績は7勝(4KO)6敗。


 2020年2月29日大会より6選手参加により開幕した「初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定リーグ戦」は、コロナ禍で大会中止や延期が相次いで当初の予定からリーグ戦の期間が延びたため、参加6選手のうち、古村光(FURUMURA-GYM)がスーパーバンタム級に階級アップ、Mr.ハガ(ONE'S GOAL)が長期休養となり、それぞれリーグ戦への参加を辞退。前田伊織(北流会君津ジム)も現役引退でリーグ戦への参加辞退を申し入れ、最終戦で工藤“red”玲央を破ってリーグ戦をトップで終えた安達と、第2位の響波によって王座決定戦が争われることとなった。


 1R、響波は左右のカーフキックで前足を狙い、左の三日月蹴りも突き刺す。響波のジャブ、ハイキックで安達はなかなか近付けない展開。ボディを打ってきた響波にようやく安達の左フックがヒットし、終盤にも右ストレートがヒット。そこで間合いを詰めると組んだ安達が右ヒジでダウンを奪う。


 2Rも左右カーフキックとジャブで突き放しにかかる響波だが、安達は右フック、右ローを当てる。響波は左右に構えをスイッチして左右のストレート。安達は手数は少ないが右ロー、ワンツー・スリーでしっかりとヒットを奪う。安達はガードをしっかりと固めてアゴを引き、響波のパンチをおでこで受ける。


 3R始まってすぐ、安達が右フックでダウンを追加。しかし響波は立ち上がった直後に首相撲に持ち込み、アゴをヒザで突き上げてダウンを奪い返す。足元がフラつく安達はなんとか立ち上がるも、響波のフック、そして左ヒザを顔面に突き上げられて2度目のダウン。ここでレフェリーがストップし、響波が逆転KO勝ちで初代王座に就いた。


 響波はマイクを持つと「何を言うか全然考えてなかったんですけれど凄いベルトの重みを感じています。ここまで来れたのも家族で会長でもあるお父さんといつも優しくしてくれるお母さんと兄弟、応援してくれる皆さんのおかげだと思っています」と声を詰まらせながら語った。

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