コロナ禍で今まで以上に結束が強まった。私の試合で、2人の試合に繋げられたら
──倒せる手応えも?
「結局、相手の手の動きが見えないと怖いんですよ。いまはそれが徹底的に見えるように。見てデフェンスして自分が優位な状況で打撃を出せるようにやってきているので、それがスパーリングのなかでは出来ている。試合でも出来れば、相手がどれだけフィジカルが強くて大きくても、自分の動きで対抗できるかなと思います」
──対戦相手の映像はどのくらい見ることが出来ましたか。
「ちょこっとしかなくて、想像でしかないですね。身体がバキバキでフィジカルが強そう。そこで勝負する場面もあるでしょうけど、あまり力対力の対決にせず、うまく打撃を当てられたらいいと思います」
──マスタージャパンでは、黒部三奈選手、藤野恵実選手、三浦彩佳選手、浅倉カンナ選手と練習しているようですね。試合が近い選手もいて、いい練習になっているでしょうか。
「ほんとうに。今までも女子で集まって練習はしていたんですけど、よりこのコロナ禍でみんなの結束が強まったというか、ベテランも多いですし、今まで以上に結束してお互いの試合のサポートをするし、みんな自分たちに出来ることをしようという感じで、殴り合っています(笑)」
──RIZINでは、練習仲間の藤野恵実選手と浜崎朱加選手の試合も発表されました。同時代を生きた選手の試合は刺激になることもありますか。
「そうですね……やっぱりいろんな思いはありますね。ずっと藤野さんとは一緒に練習してきましたし、浜崎さんとも。2人とも試合もしましたし、なんか……ここまで来たら、みんなとことん出来るところまでやろうぜ、という気持ちはあります。ほんとうに自分が試合をして、別の団体ではありますけど、RIZINのその試合に繋げられたらな、と思います」
──今回、ONEでは初の女子大会です。そこに出場する意気込みを教えてください。
「ちょっと前までは男子の試合の中に女子の試合があったときに、女子選手の良さが薄くなって見えていたと思いますが、いまは女子のパワーも技術も上がって、男子の中にあっても見劣りせず見れる試合が増えて、いまは自然と大会のなかに組まれてメインにもなっている。だから、以前の“女子だけの大会”とは違う状況で、今回の女子だけの大会が組まれたと思っています。女子が視聴率の部分でも取れたり、女子の試合が面白い、とちゃんと思って見てもらえる状況下でのこの大会に意義を感じています。そこで期待以上のアグレッシブな試合が──全試合いいカードが揃っているので──自然とそういう大会になるんじゃないかなと期待しています」
──その中で、Mei選手はどんな試合を見せたいと考えていますか。
「やっぱり一番いいのはサブミッションで極める、KOすること。世間的にはGP一色で、いい企画だと思いますけど、さほど気にはしていないです。GPだろうが、ワンマッチだろうが、“無茶苦茶面白いね”と言ってもらえるような試合が出来るように。それだけに向けて頑張っています。どの試合よりも白熱した、印象に残る試合が出来たら、自分のなかでは満足できると思います。期待していてください」
ONE: EMPOWER
2021年9月3日(金)シンガポール・インドアスタジアム
ABEMA「格闘チャンネル」、ONE Super Appにて午後8時からライブ配信予定
▼ONE女子世界ストロー級選手権試合 5分5R
ション・ジンナン(中国)王者
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)挑戦者
▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗
ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
メン・ボー(中国)MMA17勝5敗
リトゥ・フォガット(インド)MMA5勝1敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗
スタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
平田 樹(日本)MMA4勝0敗
アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗
▼女子アトム級ワールドGP(交替試合)5分3R
山口芽生(日本)MMA21勝12敗1分
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)MMA8勝2敗1分
▼女子アトム級ワールドGP(交替試合)5分3R
グレース・クリーブランド(米国)MMA5勝0敗 vs.
(8.27 ビー・ニューイェン vs.ジェネリン・オルシムの勝者)
▼キックボクシング アトム級
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)
▼ムエタイ ストロー級
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)