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インタビュー

【ONE】女子アトム級GP“リザーブ”戦に出場、山口芽生 「藤野さんとも浜崎さんとも試合をした。みんなとことん出来るところまでやろうぜ、という気持ちはあります」=9月3日(金)シンガポール

2021/08/26 22:08
【ONE】女子アトム級GP“リザーブ”戦に出場、山口芽生 「藤野さんとも浜崎さんとも試合をした。みんなとことん出来るところまでやろうぜ、という気持ちはあります」=9月3日(金)シンガポール

 2021年9月3日(金)にシンガポール・インドアスタジムで開催予定のONE Championship初のオール女子大会「ONE: EMPOWER」に向け21日、V.V Meiこと山口芽生が公開練習を行った。

 女子アトム級ワールド・グランプリの交替試合(リザーブマッチ)として、ジュリー・メザバルバ(ブラジル)と対戦する山口は、ボクシングの名コーチ野木丈司氏とミット打ちやデフェンスを披露。遠間から中に入り、接近戦での様々なパンチを見せた。

 公開練習後の囲み取材では、延期が続いた今回の女子大会に向け、「いつでも行けるように」トップコンディションを保ち続けてきたといい、新たな技術を採り入れることで「“混ぜる”不安はありましたが、この半年で自分が落ちついて先手を取れる場面が増えてきました」と自信をのぞかせた。

 女子練習では、盟友の藤野恵実、黒部三奈、三浦彩佳、浅倉カンナらとも練習。9月19日のRIZINで練習仲間同士で戦う浜崎朱加vs.藤野恵実について問われ、「いろんな思いはありますね。ずっと一緒に練習してきましたし、試合もしました。ここまで来たら、みんなとことん出来るところまでやろうぜ、という気持ちはあります。ほんとうに自分が試合をして、別の団体ではありますけど、RIZINのその試合に繋げられたらな、と思います」と、同時代を生きてきた女子MMAファイターとして、先陣を切る覚悟を示した。

「どの試合よりも白熱した、印象に残る試合をする」──山口芽生の“アイアンハート”が、熱く燃えている。

空手、キックボクシング、ボクシング……混ざることで混乱する部分もあったけど、今ではそれが自然に出せている

──SNSを拝見するとお腹の“板チョコ”も随分くっきりと出て来ているようですね。

「もう半ダースはできてますね(笑)。もうちょっとくぼみをしっかりさせて美味しく仕上げたいと思います。このコロナ禍で、試合が5月末の予定だったのが、そこからいつ試合が再開されるか分からず、ずっと体重を落としたままキープして、試合前のような追い込みを何カ月も続けてきました。キツい時間を過ぎてずっと安定しているので、今回は仕上がるのが随分早くて、朝の時点で(契約)ウェイトを切るぐらいになっています。本来、常にこれくらいで仕上げるべきだったのかもしれないとも感じています。調子はいいです」

──ところで、コロナ関連では現在、入院治療中の田中リングアナウンサーについても投稿されていましたが、交流があったのでしょうか。

「自分も選手コールをやらせていただいたことがあるのですが、シュートボクシングに出たときに何回かコールをしていただきました。そんなにプロレスに詳しくはないのですが、田中ケロさんのことだけは知っていて、そんな方にまさか自分の名前をコールしてもらえるなんて、さらに決めの言葉にもすごく感動して、元気に戻って来ていただけたら、と思っています」

──なるほど。では9月3日のONEでの試合について。どのような練習をしてきましたか。

「準備期間が長かったので、自分が不足していると思うことを、とことん練習できました。たとえば、野木丈司先生にボクシングを教わって、以前よりテクニックの一つひとつをしっかり磨いて来れました。自分でも新たな発見があってすごく楽しいです」

──野木さんとのボクシング練習はいつから行っているのでしょうか。

「2月くらいからです。最初、3月くらいに試合があるかもしれないと言われていて、その後、5月と言われたので、最初の3月に間に合わせように始めていました。半年ちょっとが逆に自分にとってはいい時間で、楽しんで取り組むことが出来ました」

──5月で、と言われたときはどんな試合のオファーだったのでしょうか。

「なんかあの……謎でした(苦笑)。リザーブマッチと言われたときもあり、分からないときもあり……でもトーナメントなので、リザーバーでもいつ怪我人や、コロナの状況で欠場者が出るか分からないですし、今回もリザーバーとして現地に行って、もしかしたら本戦に欠員が出るかもしれないので、そう思って、いままでの経験を活かして、どんな相手でも試合の中で相手の感覚をとらえて戦うことは出来ると思うので、そこまでリザーバーということは考えずに、いつでも行けるようにやってきました」

──試合が決まらない間、焦りはありませんでしたか。

「焦ってはいないですね。少し前──ONEで定期的に試合が出来るようになる前までは、いろいろな女子格闘技の歴史(試合機会が少ないこと)もあったので、そういうことを経験してきたから、ONEで試合をさせていただいている時間は、ものすごく贅沢な時間で、別に期間が空いたからといって焦りは全然無いし、いろいろあってもポジティブに捉えることが出来ました」

──この期間で取り組んだことも?

「前回のデニス・ザンボアンガ選手との試合もそうですが、やっぱり総合格闘技(MMA)は、立っている状態から始まるので、そこから自分の得意なところに持って行くためにも、やっぱりちゃんと打撃が出来ないと試合を作っていけない。そこがどうしても自信を持って、その形に持っていくような試合がこれまであまりなくて、むしろラッキーでテイクダウン出来たな、一本が取れたな、という部分が多かった。その不安な要素を少しでも減らしたという意図からあらためて打撃に取り組み、自分の形に持っていくようにしました」

──遠間からインファイトに持ち込むミットは、その先のテイクダウンも見据えてのものなのですね。

「自分の体型の特徴によるところも大きいのですが、遠い間合いから落ち着いて打撃を出せる距離を知ることから始まり、近距離になってもちゃんとダメージを与えてからテイクダウンできるようにということでやってきました」

──対戦相手のメザバルバはハイライトビデオしか見つけることが出来ませんでしたが、比較的近い距離で振っている動画を見ました。それも踏まえての練習ということもあるでしょうか。

「そうですね。とにかく相手の打撃をちゃんと見てデフェンス出来れば、自分の攻撃も出せるので、そこをとにかく自信を持って出来るようになりたいと意識してやってきました」

──前戦のデニス・ザンボアンガ戦で距離が掴みづらかったことを改善しようという意図も?

「ザンボアンガ戦ではそれが如実に出ました。結構以前からそこは自分で不安であったので、その不安要素を一個一個無くす作業でした」

──遠くても近くてもより快適でいられるように。遠間といえば、Mei選手のバックボーンである伝統派空手は、東京五輪で荒賀選手が組手でメダルを獲得しましたが、刺激にもなりましたか。

「そうですね。やっぱり総合格闘技はいろんな距離になりますし、空手もボクシングもいろんな局面で出せることがあります。ボクシングをいっぱい練習したからボクシングだけではなく、途中で切り替えて空手の動きを混ぜたり、いい意味で試合で遊べたらなと思っています」

──特に立ち技において、新たな気づきがあったと。

「以前から自分のベースは伝統派空手と思っていて、それを総合に活かすためにどうしたらいいかをずっと考えてきました。ただキックボクシングやボクシングをあらたにやって、空手の色を無くしたくはなかった。どうやったら空手を活かしたまま、総合の試合で戦えるか。

 なかなかピュアなキックボクシングや、ボクシングを習うことにためらいがあったんんですけど、これまでにキックボクシングを習いつつ空手も活かしてきた経験があったので、そこに今回、ボクシングも足すことが出来て、ボクシングの距離になればボクシングを活かすことが出来るし、空手の距離になったら自然と空手の技が出るように。すべての局面で、相手の動きを見て、落ち着いて打撃を出せるようになってきたので、スパーで出せていることが試合でも出せたら、すごく楽しいだろうなと考えていて、いまボクシングにハマっています」

──遠間の空手の足運びに加え、ボクシングの距離・ステップも加わった。それはMei選手にとってやりやすい形でしょうか。

「野木先生もそれを踏まえて形を作ってくれていますし、常に死角からパンチが出せるように教えてくださっています。前は直線の動きが多かったのですが、今まで以上に横の動き、角度をつけた動きも混ぜてきているので、それが有効だなと感じています。

 これまでだったら、混ざることで混乱する部分もあったと思いますが、でも今はそれが自然に出せている状況です。そこがすごくスパーリングをしていても、自分が落ちついて先手を取れたり、コンビネーションをつけたり、そういう場面が増えてきました。空手もキックもボクシングも活かせているなという実感があります。それが試合でも出せれたらベストです」

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