MMA
インタビュー

【RIZIN】「vs.世界」モタを1R 左ハイから左ST&パウンドでTKOに下した伊藤裕樹「生物的にヤベえな”と思って一撃で仕留めようと」

2026/03/09 10:03
 2026年3月7日(土)東京・有明アリーナにて『RIZIN.52』が開催された。 「vs.世界」が掲げられるなか、第7試合の59kg契約では、伊藤裕樹(ネックス)がカルロス・モタ(ブラジル)を1R TKOに下した。  北米LFAを経て、KNOCKOUT UNLIMITED王者としてRIZINに参戦したモタを、伊藤は回転速いパンチの打ち合いに誘い、モタが頭を右に傾けて左を振ってきたところに左ハイ一閃!  表情を変えたモタを見逃さず、すぐさまワンツーで踏み込んで左ストレートでダウンを奪うと、左のパウンド連打から最後は右のパウンドで1R 失神KOで下した。  殊勲の勝利後、伊藤はフィニッシュの瞬間を語り、大晦日に地元・名古屋でフライ級王者に挑むプランを語っている。 伊藤裕樹「日本人最強の男に挑みたい」 ――試合を終えた率直な感想をお聞かせください。 「1Rで終わるとこんなに気持ちいいんですね」 ――実況の鈴木アナも、「外国人キラー」と言っていて、外国人選手にめっぽう強いという試合でしたが、ご自身としてはいかがですか。 「う~ん、なんでこんな海外の選手に強いか自分でも不思議なんですけど、日本人にも強くありたいっスね(笑)」 ――対戦相手のカルロス・モタと実際に戦った印象を教えてください。 「イメージ的には、サルみたいな感じで野性味が溢れるかなと思ったんですけど。フェイスオフで対峙したときに、なんか階級差を感じるというか、もうサイズ感がすごいデカくて。“あ、なんかコイツ、生物的にヤベえな”っていうのを感じましたね」 ――そんな野性味溢れる相手にTKO勝利しました。プラン通りでしたか。 「プランは、もうバチバチで殴り合おうと思って。まあ削って、いつもみたいなアウトボクシングしようと思ったんですけど。ボディだったり“コイツ、この体、効かねんじゃねえか”って思い出して、一撃で仕留めようっていうプランに切り替えましたね」 ――決定打となったパンチの感触は? 「ガードが高かったんですけど、僕の得意の左ハイから、そのガードの隙間開いてるところバチっと(左ストレートを)狙えたので、“これがボーナスパンチか”って思いましたね(笑)」 ――試合を終えたばかりですが、今後の展望・目標を教えてください。 「RIZINが対世界で強い海外の選手が来ているなかで、今回も海外の選手がすごい活躍して。ま、過去に戦った相手とはとりあえず一旦やりたくなりたくないけど、まあ新しい、すごい強豪選手が来ればその人たち倒して、日本人最強の男に挑みたいなと思っています」 ――対峙して、階級の違いを感じるぐらいのファイターだったとのことでしたが、その体格差を感じたことで、作戦を何か変えた部分はありましたか。 「作戦というか、こう……、なんて言うんですかね。ボディで散らして、またいつもみたいな感じでやろうかなと思ったんですけど、本当に分厚くて“コイツ、ボディ打っても効かねえな”と思って(笑)。で、まあそれで一点集中で、タイミングで倒そうと思いました」 ――あのハイキック? 「まあ、ハイキックだったり、コンビネーションよりも、1発効かせるやつで倒したいなと思いましたけど」 ――去年の敗戦からの反省であるとか、そこから練習でさらに磨いてきたものがあるという、自負がありましたか。 「まあそうですね、去年はもう4試合すべてフルラウンド戦ってボーナスも1回も取れずに終わったので、その反省も活かして、狙うところは狙って、最後、仕留めるところはしっかり仕留めるというのは、2026年は反省してやっていこうかなって思ってます」 ――リング上で、扇久保選手の名前も出されて、自分の地元の名古屋で大晦日という話もありましたが、先ほど6月6日の仙台大会の開催が発表されました。扇久保選手は岩手出身で、東北なので近いということで「ぜひ出たい」ということをXで投稿していました。伊藤選手でも、ララミー選手でもということでした。 「仙台でと? ああ、なるほど。いやそこはもう、神龍とかも仙台が地元じゃないですか。そこでやってもらって神龍に負けてもらって、扇久保さん勝って。6月でしたっけ。だから6月からちょうど半年でちょうど大晦日で、扇久保さんもタイミングいいと思うので、名古屋で決着つけましょうよ、そこは」 ――あくまでも敵地には乗り込まないということですね。 「まあ、そうっスね。地元で大晦日に出ることに意味があるので。敵地よりはこっちの方でやらせてください」 ――仙台でベルトを獲って、名古屋で防衛戦はいかがですか。 「いいえ、仙台には申し訳ないけど(笑)、仙台は普通に観光とかで牛タンとか食べながら、“ああ、やっぱり扇久保さん強いよね”っていうのを確認して、名古屋で扇久保さん倒したいです」 ――では仙台は解説ですね。 「解説は、僕はたぶん変なこと言うから解説に呼ばないと思うんで(笑)、まあ裏解説ぐらいで楽しみたいと思います」 ――左ハイが完全に入ったけれど、モタ選手が“効いていないよ”という素振りをしました。それは見えていましたか。 「いや、“効いてない”というより、嫌な顔をしたんで。結構ハイキックした時に“えー!”みたいな顔をしたので(笑)、そこで間髪入れず。結構、僕の得意なコンビネーションでもあるので、そこを逃したらまたこのガチムチと残り15分やらないかんって考えたら仕留め切ったほうがいいという判断になりました」 ――ビデオで見たら相手は叫んでいまして、気合いを入れていました。 「はいはい」 ――でも「効いている」と感じて即座に続けてのストレートで倒した、と。 「はい」 ――左ハイからの左ストレートについては、あれはコンビネーションなのか、入って効いたと思ったからまた左を伸ばしたのか、どちらでしょうか。 「僕の得意なコンビネーションでもあるので、そこで嫌な顔してくれたから、すかさず“もうここ、打ったほうがいいな”と思って、それでとストレート打ちにいきましたね」 ――最後もパウンドも左もめちゃくちゃ入っていましたけど、最終的には右で飛ばしました。あの場面も、自分で見ていて右に切り替えるとか、瞬時に自分の中で判断できるということですか。 「そうですね。もう2025年で、それは痛いほど学んで、やっぱ止めてくれなかったんで。こう左、相手のガードがちょっと上がったところに右が開いたんで。右で顎を一発目打ったら、それで飛んでくれたので、気持ちよかったです」 ――この1勝で去年の中盤の辛かったことを払拭できるぐらいのKO勝利でしょうか。 「いや、それはないですね。今年も4試合ぜんぶKOで全部ボーナスもらってかないと割に合わないので、はい。全員倒してきます」 ――仙台大会で神龍選手が扇久保選手に挑戦すればいいという発言がありましたが、神龍選手は4月12日の福岡大会の参戦が決まっています。どう見ていますか。 「あ! うーん、まあズールーが勝っちゃったら、仙台行っちゃおうかなあ(笑)? まあちょっと考えます、タイミングが合えば」 ──(公式)4月大会もありますので(笑)。 「そういうプランなんでしょうね、RIZINは。分からんけど。ララミーが今回すごかったですね。ララミーもタイトルマッチの候補として有り得るのかなと思ってます」 [nextpage] カルロス・モタ「ハイキックが入るまでは自分がコントロールしていたと思うけど──」 「少し悲しいです。なぜなら勝ちたかったので。ですが試合というものはこういうものなので、また強くなって戻ってきます。 (決まり手となったハイキックとその後のパンチは見えていた?)ハイキックが入るまでは自分がゲームをコントロールして、支配していたと思うんですけれども、いいタイミングであのキックが入ってしまったので──このようなハイレベルの戦いでは一つのエラーが大きなミスに、大きな謝ち、間違いに繋がってしまうので、しょうがないと思っています。今日は自分が運がなかった、ついてなかったと思ってます。  伊藤は経験豊富なボクシングが得意な選手だという印象は変わりません。今日は自分が間違い、ミスを犯してしまったのでもうしょうがないと思っています。試合というのはどちらか一人が必ず負けなきゃいけないものなので。ですが自分はもっと強くなって戻ってきて必ずこのカテゴリーのチャンピオンになります。改善すべきことを改善してもっと強くなって戻ってきます」
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