キックボクシング
レポート

【RISE】山田洸誓が最初からの猛攻で北野克樹にリベンジ&V2達成、緑川創が宮城寛克に辛くも勝利、紅絹が引退10カウントゴング

2021/06/18 23:06

▼第5試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
○拳剛(誠剛館/同級3位、DEEP☆KICK 55kg王者)
判定3-0 ※30-25、29-26、29-25
×戸井田大輝(戸井田ジム/MA日本スーパーバンタム王者)


 拳剛は長いリーチを活かしたパンチと蹴りを得意とし、昨年2月には内藤凌太を破りDEEP☆KICK 55kg王座を戴冠。昨年11月のRISE初参戦時には、BOUTの看板選手である拓也を1RKOで下し強烈なインパクトを残した。今年2月には強豪の江幡塁に1RKO負けを喫したが、4月には麻太郎を1RKOしDEEP☆KICK王座の初防衛に成功している。


 対する戸井田はフルパワーのロー&ミドル、構えを左右にスイッチして放つ回転力のあるパンチ連打が目立つスタイルで、2019年9月に7戦無敗のままMA日本スーパーバンタム級王座を戴冠。RISE初登場となった昨年8月の良星戦では、両者脚を止め気味の打ち合いで激闘を演じたが、良星のカーフキックに苦しめられフルマークの判定負けを喫した。


 1R、始まってすぐに拳剛のローがローブローになってしまい一時中断。再開後、ワンツーで前に出る拳剛。右ストレートをヒットさせると左右の連打を浴びせて左フックでダウンを奪う。立ち上がった戸井田は打ち合いに行き、左フックをヒットさせられるが下がらない。激しい打ち合いとなり、うなり声をあげながら前へ出る気の強さを見せる戸井田。


 2R、右フックを同時に放ったところで拳剛の右フックがヒットして戸井田がダウン。拳剛の右の連打で戸井田は仰け反るが倒れない。それどころかノーガードで打ち合いに行く戸井田。ノーガードになって声を上げ、目を見開いて前へ出る戸井田。その迫力に押されるかのように下がる拳剛。


 まるで何かが取りついたような表情の戸井田だが、拳剛の右ストレートでグラつき2度目のダウン。さらに右で畳み込む拳剛。戸井田はそれでも打ち合いに行く。思い切り右フックを振り回す戸井田。


 3Rも前に出る戸井田は右フックをヒットさせるが、拳剛もすぐに右フックを返す。戸井田の左右フックがヒットするたびに歓声があがり、拳剛も手を出して打ち返す。ノーガードで目を見開き“来いよ”と挑発する戸井田。拳剛のパンチをもらっても下がらず、前へ出て思い切り右フックを打つ。右を連打して前へ出る戸井田に大歓声が上がり、拳剛も足を止めて打ち合う。


 フラフラになりながらも最後まで闘志むき出しの打ち合いを続けた戸井田に大きな拍手が沸き起こった。完全に観客のハートを鷲掴みにした戸井田だったが、判定は3-0で拳剛が勝利を手にした。

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