キックボクシング
レポート

【RISE】山田洸誓が最初からの猛攻で北野克樹にリベンジ&V2達成、緑川創が宮城寛克に辛くも勝利、紅絹が引退10カウントゴング

2021/06/18 23:06

▼セミファイナル ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
○緑川 創(RIKIX/同級2位、元WKBA世界スーパーウェルター王者、第8代日本ウェルター級王者)
判定2-0 ※30-29×2、30-30
×宮城寛克(赤雲會/同級6位、元TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)


 緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得。K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。昨年7月よりRISEに参戦し、ウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアから2度ダウンを奪い強さを見せつけるも、その後は海人、憂也に連敗。今年2月には『NO KICK NO LIFE』で高木覚清に判定勝ちを収め連敗をストップさせた。


 その緑川に対するのは沖縄在住の宮城だ。宮城は琉球空手をバックボーンに持ち、沖縄TENKAICHIのウェルター級とミドル級で二階級制覇。昨年7月に中村寛に判定勝利、続いて参戦した10月横浜大会でベイノアにKO負けを喫したが、再起戦となった今年4月には元ZST王者の森興二と対戦。1R中盤にダウンを奪われるも、ラウンド終了間際にカウンターの右フックを打ち抜き逆転KO勝利を収めた。


 1R、ジャブ、右ローの蹴り合いでスタート。お互いの骨がゴツゴツと当たる鈍い音が響く。緑川はジャブを真っ直ぐだけでなくボディやフック気味に頭部に打つ。宮城は左インローを蹴りつつも、同じくジャブを打つ。最後に緑川は右アッパーから左右フックを打って相手の様子を見た。


 2R、宮城が前蹴りを出すと緑川も前蹴りを蹴り返す。右フックを放つ宮城に緑川は左右フックから右アッパー、右アッパーから左右フックと揺さぶる。ジャブ&ローの宮城に緑川は左ボディ。パンチをまとめて打ち、最後はローにつなぐ緑川の印象がいいか。


 3R、激しくローを蹴り合う両者。緑川はボディから顔面へのフック、そしてヒザ。宮城はジャブと右フック。動き、回り込みながらパンチのコンビネーションを放つ緑川。宮城が右ミドルをクリーンヒットさせるが、緑川は連打を放って前へ出る。連打をまとめてアッパーを突き上げる緑川に宮城も右を打ち返す。


 大きなポイントはなかったが、攻撃をまとめるのが上手かった緑川が僅差の判定で制した。

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