▼第5試合 トライアウトルール フェザー級 3分2R
○平沼ヤマト(佐山道場)
[判定3-0] ※20-18×3
×村山大介(マスタージャパン東京)
初代シューター誕生から34年。1989年5月18日に修斗プロ化第1戦が行われた聖地・後楽園ホールに、32年の時を経て、佐山聡の遺伝子が参戦する。
“その時、歴史は動いた”
1985年に世界ではじめてMMAを競技化し、修斗を創設した佐山聡の長男・佐山聖斗が3月16日後楽園ホールで行われた修斗のリングに登壇。5月大会から佐山道場の選手が修斗のリングに参戦することが発表された。
その先兵となるのが全日本学生柔道選手権-60kg、-66kg級で代表に選出され、東京オリンピック日本代表の阿部一二三選手とも引き分けた経歴を持つ平沼ヤマトだ。柔道での輝かしいキャリアを捨て、佐山創始の直接指導を受け、打撃も開花。一般への公開はせず、練習生は全てスカウトにより内弟子になることが許される佐山道場。修斗創始者佐山聡の原理原則を受け継ぐ、その鉄のカーテンがいよいよベールを脱ぐ!
その平沼ヤマトと対戦するのはトップアマシューター・村山大介(マスタージャパン東京)だ。
2019年全日本選手権フェザー級準優勝、2020年中四国選手権準優勝と十分な実力を持ち、二度もプロ昇格を受けながら、未だにアマチュア修斗に拘る異端児。今回が初のトライアウト挑戦となるがMMAでのキャリアで勝る村山にも注目だ。
1R、柔道出身、佐山道場の平沼はオーソドックス構えから右カーフキック。対する村山はボディロックテイクダウンを狙うも、際で倒れない平沼は際で上に。立ち際をリフトし、テイクダウン。マウントからギロチンへ。首を抜いた村山に平沼は下から草刈狙い。足を効かせて、中腰からのパウンドを捌く。
2R、左の蹴りの村山に、平沼は速い右で飛び込む。村山はダブルレッグもがぶる平沼。しかし、下から足を手繰り、ダブルレッグテイクダウンは村山! 立つ平沼に、左ハイさらに組みに行くが、前転しての足関節を潰され亀に。そこをバックからパウンドを放つ平沼。最後まで激しく動き回った。
判定は3-0で平沼が勝利。「しっかり綺麗に勝って、『お待たせしました、佐山道場の平沼です』と言いたかったですけど、滑ってしまって、今後もまた期待してください」と挨拶した。