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【修斗】18歳・西川大和が大尊伸光から一本勝ち! 宇野薫は内藤太尊にKO負け、女子スーパーアトム級で中村未来と杉本恵が復活TKO勝ち! 7.25 後楽園で世界フェザー級王座戦 SASUKE vs. 工藤諒司が決定

2021/05/16 17:05

▼セミファイナル 第10試合 フェザー級 5分3R
○内藤太尊(同級世界8位/roots)
[2R 4分59秒 KO]
×宇野 薫(UNO DOJO)

 選手生活25周年を迎える宇野薫が、2019年11月のドイツ王者・マーカス・ヘルド戦でのリアネイキドチョークでの一本勝ち以来、約1年6カ月振りに聖地・後楽園ホールで戦線復帰を果たす。対戦相手は宇野薫と二度に渡る歴史的な戦いを繰り広げた佐藤ルミナを師匠に持つ内藤太尊。

 内藤は、極真カラテ全米選手権を制したフルコンタクト空手仕込みの打撃を武器に、師匠譲りのアグレッシブなファイトスタイルを信条としており、駆け引きなしの真っ向勝負を挑む特攻スタイル。2021年1月の前戦では、SASUKEとの環太平洋王座戦で2R リアネイキドチョークで敗れており、今回が再起戦となる。

 内藤にとっては、またしても負けられない試合だ。同門の土屋大喜が2014年に行われたプロ修斗25周年大会で宇野に敗れ、同日に行われた佐藤ルミナの引退式に華を添えることが出来なかった経緯もあり、内藤は師匠と兄弟子を破った宇野薫を越えることが出来るか。あの歴史的一戦から20数年の時を経て実現する修斗伝承マッチだ。

 1R、セコンドに佐藤ルミナがつく内藤の左右を掻い潜り、ボディロックから回してテイクダウン、すぐにバックテイクする宇野は、右足をかけて引き込み、リアネイキドチョーク狙い。

 亀までなる内藤に、再び引き込む宇野。内藤は亀になって背負って立ち上がる。宇野を前に落とす内藤。スタンド勝負。右を当てる内藤。宇野はダブルレッグも切られ、下に。中腰からパウンドも深追いしない内藤。宇野はシングルレッグからテイクダウン! 鉄槌を入れる内藤の立ち際をバックに回ろうとするが右手を伸ばしてバックは取らせず。ブザー。

 2R、互いに打ち合いから組む宇野はテイクダウンを切られ、下を選択も、スタンド勝負。宇野のダブルレッグにがぶる内藤、しかし両脇を差す宇野は、回してテイクダウン! ハーフからスイープする内藤は立ち上がると、右アッパー、首相撲ヒザも、再び組んでボディロックする宇野がテイクダウン狙いも、ここでがぶり際で上を取るのは内藤! ニアマウントになるも宇野はケージウォークから体を戻す。

 再三、ダブルレッグに入る宇野。これを切り続ける内藤! スタンドで互いに右を振るが宇野の左の打ち終わりに右は内藤! さらに右を繰り出した宇野に、内藤は右のクロスカウンター! 宇野がヒザから崩れ落ちて、すぐにレフェリーが間に入った。2R残り1秒でのKO。

 セコンドの佐藤ルミナが見守るなか、内藤は「今回の試合でいろんな人が声をかけてくれて。僕の師匠が作り上げた歴史のなかで、宇野薫選手と闘えることを光栄に思います。最後にひとつだけ、“This is Shoot”」と、師匠の言葉でマイクを締めた。

 46歳の宇野は、セコンドの八隅孝平の肩を借り、青木真也らとケージを後にした。

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