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レポート

【格闘DREAMERS】平本蓮を感動させた弟・丈の勝利と涙。無慈悲な「入れ替え戦」が見せた格闘技の厳しさ

2021/04/20 21:04

1位指名の中村倫也と宇佐美正パトリックがMMA公式戦デビューへ

 辛い合宿を共にした仲間が去り、「悔しい」と口するチームメイトたちだが、「強い人だけが残ると思っている」と宇佐美が言う通り、結果を残した者だけが生き残る現実のなかで、彼らもまた「生き残り」の戦いに向かっていく。

 新鋭の平本丈が加入したGENERATIONSチームに、高谷総監督は「彼は合宿を経験してなくて、複雑な気持ちもあるだろうけど、ここからから一緒に練習していって強くなって、チームとして頑張っていきましょう」と、平本をあらためて紹介。平本も「一生懸命、頑張ってついていくのでよろしくお願いします」と頭を下げた。GENERATIONSチームは、どんな進化を遂げていくのか。

 激動の入れ替え戦から2日後、チームGENERATIONS、チーム THE RAMPAGEの双方から選抜された5名が、プロMMAファイターになるための登竜門「アマチュアパンクラス・横浜ケージファイト13」に出場し、初の対外試合に挑むことに。

 出場選手はみなプロに迫る実力者ばかりというなか、安永吏成が先陣を切って登場。二次オーディションでは怪我を押して試合形式のスパーに出場も、漆間將生に腕十字で一本負けしている悔しさを、対外試合で晴らせるか。

 岡見HCから「自信を持っていけ、組みだって強いよ、出来上がって来ている」と送り出され、フェザー級で吉崎塁(総合格闘技ジムmove)との対戦に臨んでいる。

 サウスポー構えで左ミドルから入る安永は、吉崎の右ミドルの蹴り返しに右ストレートを合わせて、さらに左ストレートをヒットし前進。終始圧倒しながらも極めきれず判定3-0で初陣を飾った。

「いつも練習している仲間が強いんで、自分のレベルも上がっている。このまま切磋琢磨して上を目指していきたい」という安永。

 2人目に登場したのはバンタム級の山内渉。これまで三角絞めでの一本勝ちなど、安定した強さを見せたきた山内は、前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)と対戦。

 回転の速いパンチで前田を追い込むと、2R前の高谷総監督の「倒しに行っちゃっていいよ」の声に、金網に押し込んでの放し際に左フック、さらに右フック・右ストレートを連打し詰めると、前田の低いシングルレッグも切り、すぐさまバックテイク&4の字ロック。パームトゥパームで、2R 2分42秒、リアネイキドチョークを極めている。

 3人目の柳田龍彌はフェザー級でこの日、2試合目となる吉崎塁との対戦に。先に右ローを蹴っていく柳田。圧力をかけて金網に詰めると、安永を判定まで持ち込んでいる吉崎を左フックでダウンさせ、レフェリーを呼び込んだ。ボクシングやRISE ZEROで活躍してきた柳田の打撃について、岡見は思わず「柳田は試合強いな」と笑顔を見せた。

 快進撃が続くなか、両チームでともに1位指名された中村倫也と宇佐美正パトリックがMMAデビュー戦に臨む次回。レスリングの中村、ボクシング&空手の宇佐美は、エリートアスリートの強さを見せることが出来るのか? 次週、4月24日(土)の第7話にて、試合の模様がABEMAで放送される。

◆第1話 レスリングU-23世界王者の中村倫也、高校ボクシング6冠・宇佐美正パトリック、DEEP2戦目で高塩竜司を下した山本歩夢、IGLOOの鹿志村仁之助、RISEからプロシューターの齋藤奨司、勅使河原弘晶に挑戦した元ボクサー入口裕貴も参加

◆第2話 岡見勇信「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」──“地獄の合宿”2次オーディションへ

◆第3話 2日目グラップリングスパーは、中村倫也vs.岡田達磨のレスラー対決、山内渉vs.鈴木崇矢の極真対決も

◆第4話 那須川天心がマススパー「試合だったら、1人1回は倒れてる」。中村倫也、宇佐美正パトリック……最終日の試合形式スパーでは名勝負続出!

◆第5話 高校6冠ボクサー宇佐美の進化と叩き上げレスラー岡田の再試合は衝撃KOに! 柔道の高木オーディンvs.マッチョ八木、そして合格者の前に平本蓮と弟の平本丈が「入れ替え戦」を要求

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