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【UFC】ヴェットーリがホランドに完勝。連勝対決はアレンがユサフに競り勝つ、マッケンジー・ダーンがニーナ・ヌネスに一本勝ち、ガムロがKO勝利!

2021/04/11 04:04
【UFC】ヴェットーリがホランドに完勝。連勝対決はアレンがユサフに競り勝つ、マッケンジー・ダーンがニーナ・ヌネスに一本勝ち、ガムロがKO勝利!

(C)Chris Unger/Zuffa LLC via Getty Images

 2021年4月10日(日本時間11日)「UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland」がUFC APEXにて開催された。

UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland

現地時間2021年3月27日(土)日本時間28日(日)
米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】

▼ミドル級 5分5R
〇マービン・ヴェットーリ(イタリア)186lbs/84.37kg
[判定3-0] ※50-44×3
×ケビン・ホランド(米国)183.5lbs/83.23kg

 ミドル級6位のヴェットーリと、10位のホランドが対戦。当初はウェルター級王座挑戦経験のあるダレン・ティルがヴェットーリと対戦予定だったが、ティルが鎖骨骨折で試合10日前に欠場。3月20日にデレク・ブルンソンに判定負けしたホランドがスクランブル参戦した。

 キングスMMAでハファエル・コルデイロの指導を受けるヴェットーリは4連勝中。2020年12月の前戦では、ジャック・ハーマンソンからダウンを奪う判定勝ち。

 2020年5月から5連勝しているホランドは、前戦のブランソン戦ではテイクダウンに苦しめられている。得意の打撃をいかに活かすか。

 1R、サウスポー構えのヴェットーリにオーソドックス構えのホランド。右のインローを打ち、右ハイと蹴りを散らすホランド。しかし右の前蹴りがローブローに。中断、再開。

 左のサイドキックを関節に狙うホランド。さらに左ロー。しかし左で差すヴェットーリ。頭を下げるとホランドが右を突き、突き放すと右の蹴りを上下に打ち分ける。右で差して崩すヴェットーリ。残すホランドにヴェットーリから離れる。

 近距離での打ち合いから両脇を差して押し込むヴェットーリがテイクダウン。ガードの中に入れるホランドは下からヒジ。ヴェットーリも頭を胸につけて細かいパウンド。ホランドは後転スイープで上に。右を突く。

 2R、ワンツーの右でヴェットーリのアゴを浮かせるホランド。しかしヴェットーリはダブルレッグテイクダウン。ギロチンを合わせるホランドだが、首を抜くヴェットーリがインサイドガードから細かいパウンドを連打する。長い時間で上を取るが、2R終了間際にホランドが立ち上がりブザー。

 3R、右ジャブを突いたヴェットーリは早々に金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。ホランドのギロチンスイープをさせずにパスガード、早い時間にマウントを奪う。肩固めを極めるが、凌ぐホランドに解くヴェットーリは立ち上がりアームロック狙いでヴェットーリがいったん離れる。しかしすぐに詰めるヴェットーリがワンツーからダブルレッグ、シングルレッグへ。差し上げるホランド。左ミドルのヴェットーリに、右ミドルのホランドだが、ヴェットーリの圧力が勝る。

 4R、左で前に出るヴェットーリに左右から蹴りに繋ぐホランドは右をヒット! しかし詰めるヴェットーリの左ストレートを浴び、金網に詰まるとダブルレッグに簡単にテイクダウンを許すホランドが下に。

 ヴェットーリのパス狙いに亀になり立ち上がるホランドだが、ヴェットーリはボディロックからテイクダウン&マウントへ。肩固めは自ら外し、ハーフからパウンドするヴェットーリ。ホランドはケージウォークでフルガードに戻す。

 5R、前手を伸ばしてヴェットーリの入りに右ストレートを当てるホランド。一瞬身体が崩れたヴェットーリだが、ダブルレッグテイクダウン。ここも切れないホランドは下から腕十字狙い。そこから立ち上がるが、ついていくヴェットーリがボディロックでテイクダウン。マット中央で左足でまたぎハーフにすると背中をつけさせてパウンド。マウントを奪う。

 背中を見せて立ち上がるホランド。バックに付けなかったヴェットーリだが、すぐにダブルレッグテイクダウン。またも亀から立ち上がるホランドをヴェットーリが金網に詰めたところでブザー。

 判定は3-0(50-44×3)で緊急参戦のホランドにヴェットーリが完勝。UFC5連勝をマークした。

◆ヴェットーリ「今度はアデサニヤとやりたい」

「彼が非常にワイルドなのは分かっていた。打撃で来るときは全力で向かってくる。彼は攻めるか引くかのどっちかしかしない。クリンチしてきてもそれを外すのは意味がない。ヒジ打ちを狙ってくるからね。だから、まず打撃を放ち、懐に入ってきたところでクリンチして倒そうとした。彼がクリンチしてきたら有利になる。クリンチをほどいてリスクを冒す必要はないだろう? だから彼を倒したんだ。彼は前回よりも動きが良かったから、褒めるべきだろう。彼はもっと闘いたかっただろうし、反撃する必要があった。良い試合だった。見直したいね。彼を止めたかったけど、それができなかった。

 でも50-44という結果は自分が 圧倒したという ことだ。肩固めはしっかり極まっていたから、彼がどう抜け出したかは分からない。 彼は痩せているからね。彼を捉えることは難しい。それについては自分自身、納得していない部分はあるが、試合の内容は良かった。いつも完璧な試合を目指しているけど、それができないこともある。それでも試合を支配したから、満足しているし、今度はアデサニヤとやりたい。10月は自分の番だろう。試合がしたかった。

 ダレン・ティルが怪我したと聞いた時、誰でもいいから試合がしたかった。文字通り、ライトヘビーでの試合を要求した。誰でもいいから試合がしたいとね。自分はもうすでに世界一だ。自分のことに集中してトレーニングを積む。自分は非常に完成度の高いファイターなんだ」

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