シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がタフなモハン・ドラゴンにKOは逃すもダウン奪って圧勝「世界と戦っていく」

2021/04/10 20:04

▼セミファイナル(第6試合)58kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限
〇笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級王者)
判定3-0 ※29-27、30-28、30-28
×宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級5位、DEEP☆KICK 57.5kg暫定王者)


 笠原は11戦目のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で、植山征紀に敗れるまではプロデビュー以降10戦全勝をマーク。2019年6月には国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じた。5連勝の勢いに乗って2020年7月、那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就いた。2月の開幕戦で『REBELS』からの刺客、栗秋祥梧からシュートポイントを奪った上で完勝。戦績は16勝(8KO)2敗のサウスポー。他団体の王者との対戦を熱望しており、宮崎撃破でRISEフェザー級王者・工藤政英との王者対決につなぐか。


 宮崎は必殺のローキックを武器に長らくRISEフェザー級のランカーで活躍。これまでにシュートボクシングには3度参戦し、伏見和之や内藤大樹といったSBトップどころと対戦して激闘を繰り広げている。昨年にはDEEP☆KICK-57.5kgトーナメントを勝ち上がり、DEEP☆KICK-57.5kg暫定王者に輝いた。2020年11月のRISEでは竹内将生に敗れている。


 1R、サウスポー同士。ジャブからローの笠原に宮崎は独特の柔らかいムーブから左ロー。前に出る笠原がリーチの長さも活かして左ボディ、右ストレートを単発ながらヒットさせる。笠原の圧力に宮崎は下がる。


 2R、笠原が左右ボディ、右ストレートと会長に攻めるが、このラウンドは宮崎もパンチを出して前へ出る。笠原の内側を取るような左右のストレートを繰り出す宮崎だが、回転力で優る笠原がヒット奪う。左ストレートを突き刺して宮崎をグラつかせての連打で宮崎は防戦一方に。レフェリーがスタンディングダウンをコールすると同時に宮崎は倒れる。立ち上がると宮崎は果敢にも打ち合いに行く。


 3Rが始まると同時に前へ出て打ち合いに行く宮崎。左の相打ちでカウンターをとるのは笠原。前に出て被弾することを恐れず打ち合いに行く宮崎に笠原はクリンチが増える。終盤は笠原が宮崎の猛攻をかわしながらハイキックを蹴り、右ストレートを打つ。危険な距離になるとクリンチで動きを封じ、判定3-0で勝利を収めた。

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