▼第5試合 65.8kg契約 5分3R
×魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)
[判定0-3] ※27-30×2, 26-30
○後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A.)
そしてもう一試合、KO決着必至のカードが実現。約1年振りに修斗に帰ってきた魚井フルスイングと後藤丈治のハードパンチャー同士の一戦が決定した。
2019年8月にRIZINに初参戦し、ハワイが誇る強打者カナ・ハヤットとの打撃戦を制し、地元神戸で凱旋勝利を収めた魚井だが、その後、MMAで3連敗。修斗で田丸匠にスプリット判定負け、手塚基伸に負傷TKO負け、RIZINで元谷友貴に一本負けと苦しい試合が続いている。2020年11月にはRISEで“人獣”中村寛にKO負けを喫しており、7カ月ぶりのMMAで白星を掴めるか。
対する後藤は、2020年4月に開催された「Road to ONE:2nd」で元環太平洋王者・祖根寿麻を1R ニンジャチョークで極めて、MMA5連勝をマークするも、修斗初参戦となった9月の藤井伸樹戦では判定負け。しかし、12月の「TTF Challenge 09」では服部賢大を左ストレートからのパウンドでTKO。再起を飾っている。
サウスポーからジャブ、ロー、組みと丁寧に上下に散らしながら相手にプレッシャーをかけ左ストレートを的確に当てる後藤と、射程圏内に入った獲物を一撃で仕留めきるフルスイングが信条の魚井。フィニッシュまでの組み立ては全く異なるが当たれば必倒のマッチアップだ。拳が交錯する刹那に終わりが来るゾクゾクするカードが実現することとなった。
1R、ともにサウスポー構え。前足の右ミドルハイ、左ロー、ミドル、さらに左ストレートで魚井に尻餅をつかせる後藤! 魚井も左ロングフックに、ストレートも狙い応戦。近づけばボディを狙う。
2R、常に圧力をかけて左ロー、右ジャブを当てる後藤。魚井も右ジャブのダブルを打つが、圧力に回り、手数が減る。
3R、後藤の左ローにカウンターを狙う魚井だが単発に。「左で終わるな」のコーナーの声だが、魚井も踏み込めず。後藤が左右の蹴りで詰めてブザー。
判定3-0(30-27×2. 30-26)で勝利した後藤は、「消極的に見える試合だったかもしれませんが魚井選手との神経戦でした。これからランキング戦もあると思いますが、何があっても負け惜しみとか言い訳をせず、絶対にチャンピオンになります」とマイクで語った。