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【UFC】“最強階級”ヘビー級戦線に異状あり! コーミエー「ガヌーよりルイスの方がパワフル」、ダナ代表「ジョーンズを挑戦させる」、ホーゼンストライク「準備が必要」

2021/02/26 16:02

▼ヘビー級 5分5R
〇デリック・ルイス(米国)
[2R 1分26秒 TKO]
×カーティス・ブレイズ(米国)

 MMA14勝2敗のブレイズは、これまで黒星はフランシス・ガヌーに2度敗れたのみ。NJCAAのヘビー級で優勝を果たすなどオールアメリカンレスラーながら、MMAでは4つの判定以外は、すべて打撃でのKO勝ちというハードパンチャーでもある。現在30歳。2018年11月のガヌー戦の1R TKO負け以降は、ジャスティン・ウィリス、シャミル・アブドゥラヒモフ、ジュニオール・ドス・サントス、アレキサンダー・ヴォルコフ相手に4連勝中(2TKO)だ。

 2位のブレイズが勝てば、3月27日(同28日)の「UFC 260」で行われるUFC世界ヘビー級選手権試合スタイプ・ミオシッチ vs. フランシス・ガヌーの勝者への挑戦に近づくだろう。

 対するルイスは、公式HPに“ザ・ブラック・ビースト”と異名がつけられる喧嘩屋。7人兄弟の母子家庭で育ち、継父に虐待される一方でストリートファイトに明け暮れたという。元ボクシング世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマンにボクシングの腕を見込まれ、車を買い与えられなど寵愛を受けてボクシングに誘われるも、2010年にMMAデビューすると、フォアマンに車を返却してMMAに専念したという逸話を持つ。

 元Legacy FCヘビー級王者でMMAは25勝7敗。36歳でUFC16勝5敗と大きく勝ち越しており、2015年10月以降は、マーク・ハント、ダニエル・コーミエー、ジュニオール・ドス・サントスにしか敗れていない。JDS戦以降、ブラゴイ・イワノフ、イリル・ラティフィ、アレクセイ・オレイニク相手に3連勝中だ。

 1R、ともにオーソドックス構え。ステップを踏むブレイズにルイスはどっしりとした構え。その前足に右ローはブレイズ。大きな右を打ち下ろしてステップインすると、そこにルイスもカウンターの右で頭から突っ込んで前進。

 思わず大きく離れるブレイズ。サウスポー構えに変えて近づくとオーソに戻してワンツー。やはりそこにカウンター狙いはルイス。じりじりと詰めるブレイズは遠間から左ジャブで牽制。

 頭を下げて左右を振るルイスの打ち終わりに右を当てるブレイズ。さらに右ローを当てて詰めると、右ヒジ打ち、さらに右ロー。しかし、その打ち終わりをルイスは右で狙う。右カーフキックを打つブレイズ。ワンツーの打ち返しに来たルイスをかわして右ローを当ててバランスを崩させるブレイズ。さらに左ボディストレート。頭を下げたルイスに跳びヒザも狙う。

 金網に詰めて左ジャブを刺すブレイズ。さらに右ローと上下対角に散らす。右ストレートを当て、左フックに、半身になるルルイス。その背中を追い、スタンドバックにつくブレイズだが、左がオープンハンドでアイポークとなりブレーク。再開。ルイスは左の蹴りでブザー。

 2R、一瞬、集中力が途切れたような姿勢を見せたルイスだが、今度はルイスの左がオープンハンドで前に指を向け注意を受ける。詰めるブレイズはルイスの右の打ち終わりにワンツーで詰めてダブルレッグへ。シングルレッグに切り替えると片足立ちのルイスは足を引き、首相撲に。それを押し込んで切るブレイズ。離れ際に右ヒジを振る。

 サークリングでかわすルイス。互いに距離を取り、ブレイズは頭を下げて右のフェイクからタックルへ。そこにルイスは、同時に沈み込んでからカウンターの右アッパー! もんどりうって後方に倒れたところにルイスは覆いかぶさり右のパウンド2発! 慌ててハーブ・ディーンレフェリーが間に入った。勝利のドラミングで胸を叩き、マットを這って歓喜したルイス。

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