▼ウェルター級 5分3R
〇ベラル・ムハマッド(米国)169.5lbs/76.88kg
[判定3-0] ※30-27×3
×ディエゴ・リマ(ブラジル)171lbs/77.56kg
ベラル・ムハメッドはUFC8勝3敗で3連勝中。2019年4月のカーティス・ミランダーに判定勝ち後、9月に佐藤天にリアネイキドチョークで一本勝ち。前戦は2020年6月にライマン・グッドに判定勝ちしている。12月にディエゴ・リマ戦が決まるも陽性反応で仕切り直しとなっていた。
3連勝中のリマは1年4カ月ぶりの試合。TUF25で結果を残し再契約を果たすと、ジェスエ・テイラー、岡見勇信に連敗も、チャド・ラプリスにTKO勝ち後、コート・マッギー、ルーク・ジュモーにいずれもスプリット判定で競り勝っている。
1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるムハマッド、左ミドルも打ち込み前へ。右のオーバーハンドを振る。サークリングするリマは右カーフキックで反撃もケージを背にし続ける。
2R、詰めて左ミドルを打つムハマッドだが、ケージを背にしながら粘り強く右カーフキック! 若干後ろ足重心にしてカーフをカットするようにするムハマッドだが、前に詰めるとリマは右カーフキック! ムハマッドは残り50秒でダブルレッグからバックテイクも、正対し突き放すリマ。離れたところで右のカーフキックを2度当て、ムハマッドの身体が流れる。
#UFC258 Official Result: Belal Muhammad (@BullyB170) (30-27, 30-27, 30-27) def Dhiego Lima by unanimous decision.
— UFC News (@UFCNews) February 14, 2021
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3R、右ハイキックから右カーフキックを打つリマ。右のオーバーハンドを当てるムハマッドだが、リマの左がアイポークとなり、ムハマッドは怒りの声。
再開からダブルレッグに入るムハマッドだが、バックテイクもすぐに左で小手に巻き、正対し倒されないリマ。スタンドで詰めるムハマッドはワンツーの右をヒット! さらに右ボディストレートも混ぜ、ダブルレッグ。ここは切るリマだが、スタミナ切れず詰めるムハマッド。リマは手数が減る。
詰めて頭を押さえて右ヒジも打つムハマッドはワンツー! リマのシングルレッグを切り、詰めて左ミドル。リマは左ボディを打ち返すが、ムハマッドはダブルレッグからついに尻下でクラッチを組み、テイクダウン!
リマの立ち際をバックにつき、背中に跳び乗り両足フック。リマは前方に落とそうとしたところでブザー。リマは金網に両手を着き、ムハマッドも座り込んで動けず。
ともにスタミナいっぱいまで使ったタフマッチは、判定3-0(30-27×3)でムハマッドが勝利。UFC4連勝を決めた。
Cool. Calm. Collected.
— UFC (@ufc) February 14, 2021
🕶 @BullyB170 ups his win streak to four! #UFC258 pic.twitter.com/G0U94fRhXb
試合後、ムハマッドは公式インタビューで、「新型コロナウイルスの影響で組まれていた試合がキャンセルになったこともあり、今回は長めのキャンプになった。レッグキックからのダメージは大きかった。練習でこれ以上の痛みを経験しているから、何とか耐えることが出来た。もちろんフィニッシュしたかったけど、自分のプラン通り立ち上がりから勢いよく攻めて相手を圧倒できたから問題はない。課題も多く残る試合だったとは思うけど、その分、次の試合でより一層上手くなってみせる」と試合を振り返った。
続けて、「リー・ジンリャンに対して個人的な恨みがあるわけではなく、ただヤツがランキングで俺より上位にいるから対戦を申し込んだまでだ。2021年が終わるまでにはウェルター級ランキングトップ5には入りたい」と、ウェルター級13位のムハマッドは、12位のジンリャンとの対戦をアピールした。