▼第3試合 ストロー級 5分3R
○ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
[1R 0分37秒 KO]
×レネ・カタラン(フィリピン)
カイラット・アクメトフとダニー・キンガドによるフライ級戦がキャンセルとなり、急遽4日のカードに組まれたストロー級戦。
レネ・カタランはカタラン4兄弟の長兄。2005年の世界武術選手権、散打48キロ級世界王者となるなど、フィリピンではチーム・ラカイ勢の実績を上回る結果を散打で残している。
2019年3月に元王者の内藤のび太を1R TKOに下すなど、ONE6連勝で散打のMMAの融合に進化を見せてきたが、2019年11月の前戦で王者・ジョシュア・パシオに2R 肩固めで敗れ、今回が再起戦となる。
レスリング出身のマスンヤネは、2019年7月にPANCRASEで豪快なバックス―プレックスを見せて快勝し、12月のONEデビュー戦で田龍人を相手に、手堅いコントロールで初勝利を挙げた南アフリカ出身のレスラー。
頭から落とす投げは反則というONEルールのなか、いかにタイトル・コンテンダーのカタランと対するか。同級には、猿田洋祐と内藤のび太という2人の元世界ストロー王者も控えるなか、タイトル挑戦権を手にするのは、カタランかマスンヤネか。
1R、ともにサウスポー構え。左ローから入るカタランにマスンヤネは組むが突き放すカタラン。しかし、2度目の組みで首相撲のマスンヤネは左ヒザをボディに突いて、カタランの頭を下げさせると、頭を上げてきたカタランの離れ際に左ハイ! 後方にもんどりうって倒れたカタランを見てレフェリーがすぐに試合を止めた。
スープレックスではなく、首相撲からの蹴りで衝撃のKO勝利したマスンヤネは、金網を蹴ってバック宙、さらにマット上で跳ねまくり。ヨハネスブルグの養護施設育ちのマスンヤネは、ONEでタイトルコンテンダーに堂々、名乗りを挙げた。