▼フライ級 5分3R
○黒澤亮平(パラエストラ松戸)※元世界ストロー級王者
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×マッチョ ザ バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)
元世界フライ級(※現ストロー級)王者・黒澤亮平(パラエストラ松戸)が参戦。マッチョ ザ バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)と対戦。
黒澤は2013年に飛鳥拳のリングネームでプロデビューを果たし、同年には当時のフライ級(52.2kg)で新人王を獲得すると翌年に行われたインフィニティリーグで全勝優勝。2016年には、現在、ONE Championshipを主戦場としている澤田龍人との王座決定戦に勝利し、第6代世界フライ級王者に輝いた。
順風満帆なキャリアを積んできた様に見える黒澤だが、怪我に苦しみ防衛戦を果たせず王座を返上。2年半のブランクを作ってしまった。しかし2019年、心身共にメンテナンスを計り、リングネームも本名である黒澤亮平に戻し戦線復帰。復帰後は1R KOを2度。一撃で対戦相手をぶっ倒し完全復活を果たした。
2019年は3勝1敗。1月に児玉勇也に2R リアネイキドチョークで一本勝ちすると、5月にチーム・ラカイのジェロム ワナワンを1R KO。9月に本田良介にスプリット判定で敗れたものの、2020年8月に木内 SKINNY ZOMBIE 崇雅を1R KOで下している。勝った試合は全てフィニッシュという状況だ。
その黒澤と対戦するのが関西ストロー級の重鎮・マッチョ ザ バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)だ。デビューから10年を迎え、近年は怪我に泣かされる事も多く、2016年に3戦(1勝1敗1分)も、2017年6月にニシダ☆ショーとの再戦で一本負け、2018年6月に安芸柊斗に1R KO負けと連敗。しかし、2019年の大阪大会では石原慎之介を相手に1Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。久々にマッチョらしい勝利を上げている。
この両者は6年前のインフィニティリーグで激突しており、その時は黒澤が判定でマッチョを下している。前回は2Rでの対戦だったが今回は3R。前回は大阪での対戦だったが今回は聖地・後楽園ホール。6年の月日を経て怪我に泣かされた両者が再び相まみえる。黒澤亮平とマッチョ ザ バタフライ、二人の生き様を感じるフライ級戦だ。
フライ級では、9月に猿丸ジュンジが飯野タテオを初回KO、7月の大阪大会では本田良介が小巻洋平から一本勝ちしているため、勝者はこのストロー級上位戦線に加わることになる。
1R、ともにオーソドックス構え。左の蹴りで牽制するバタフライ。ダブルレッグに入るも切る黒澤に引き込みバタフライガード。離れる黒澤は立ち上がる。
左ボディジャブを突く黒澤。さらに左ロー、続いて顔面にワンツーを振るが、掻い潜るバタフライはテイクダウン! 黒澤の左足にハーフでからむ。下から跳ね上げ立ち上がる黒澤。左で差して押し込み。小外でテイクダウン。しかし、そこに得意のギロチンを狙うバタフライ。ここは警戒している黒澤が頭を譲らずホーン。
2R、右ローを突く黒澤。バタフライは右ローから組みに行くが、切る黒澤。左ボディを当て右を振るが、黒澤の打撃を掻い潜りテイクダウンに行くバタフライ。尻で座る黒澤にバタフライガードから右腕を手繰るバタフライ。シングルレッグから立ち上がりテイクダウン狙いも、互いにスクランブルで上を取るのは黒澤。しかしここも立ち上がるバタフライ。その際でバックからチョークを狙う黒澤。
正対し脇を潜りたいバタフライ。しかし、尻を着けるも黒澤はギロチンから背中はつけない。
3R、左インローから入る黒澤。さらに左ロー。遠間からダブルレッグはバタフライも切る黒澤は圧力を強める。ダブルレッグを切られるバタフライは苦しいところ。その際で左を当てる黒澤。下から腕を手繰りに行くバタフライだが、抜く黒澤は右! 腰を落としたバタフライはダブルレッグも切る黒澤は前に。バタフライは右ロー。
右のロングを振る黒澤! 金網に詰め右ローを打ち下ろし、左から入る黒澤。相打ちのタイミングで右を当てる黒澤。バタフライも右を入れるが、ホーン。
判定3-0(30-27×2, 29-28)でバタフライのテイクダウンを切り、打撃を当てた黒澤が再戦でもバタフライを退けた。