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2020年11月23日(月/祝)、後楽園ホールにて、サステイン主催「プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO2020 Vol.7 Supported by ONE Championship」が開催された。
▼メインイベント 第7試合 フェザー級 5分3R
×安藤達也(環太平洋バンタム級王者/フリー)
[1R 2分12秒 TKO]
○大塚隆史(T-GRIP TOKYO)※元DEEPバンタム級&フェザー級王者、WSOF GCバンタム級王座
メインイベントは、DEEPバンタム級&フェザー級の二階級を制し、ジャパニーズMMA軽量級の顔として活躍してきた大塚隆史(T-GRIP TOKYO)と、現環太平洋バンタム級王者・安藤達也(フリー)が、フェザー級契約で対戦する。
レスリングをベースに、2006年のプロデビュー以来、DREAM、RIZIN、WSOF GC等、国内外様々なプロモーションでキャリアを積んできた大塚が新たなる戦場として選んだのが修斗。現在、バンタム級は世界王者・佐藤将光、暫定王者・岡田遼、そして環太平洋王者“怪物”安藤達也を筆頭に過去にないほどの群雄割拠を極めている。
そこにDEEP生え抜き選手として活躍してきた大塚隆史が電撃参戦する。かつては過激な言動で注目を集めた大塚だが、その歯に衣を着せないコメントは健在。今回も、「修斗のバンタム級に喧嘩売りにきました、元DEEP王者の大塚です。修斗のベルトをもらいにきました。バンタム級の皆さん、どうぞこの喧嘩、買って下さい。以上!」と、堂々と闘争宣言。40戦を越えた国内屈指の実力者が修斗バンタム級に殴り込みを掛ける。
その大塚の喧嘩を真っ先に買ったのが“怪物”安藤達也だ。卓越したレスリングスキルに加え、野性味溢れるファイトスタイルが信条の安藤は、2020年8月に“天才”田丸匠(NASCEL DO SOL)をKOで下し、環太平洋王者に就いたばかり。そのポテンシャルの高さを更に進化させた“怪物”安藤が王者として“修斗史上最強の外敵”大塚隆史の前に立ちはだかるか。ともにレスリングベースながら、パワフルな安藤に対し、大塚はケージレスリングの動きに長けている。組み際の打撃にも注目のフェザー級戦だ。
先に登場は大塚。続けて登場の安藤はケージ内を右手を回してサイドステップで回る。
1R、両手を合わせた両者。オーソドックス構えの大塚。サウスポー構えの安藤。石原夜叉坊が声をかける安藤。右ジャブで牽制も大塚は右で飛び込み、ダブルレッグへ。そのまま首相撲になるが、安藤は右足を挫いたかバランスを崩す。
詰める大塚は右インローを当てる。いったん触る大塚だが切る安藤。さらにローを当てて崩れた安藤にがぶりから得意のノーアームギロチンを仕掛ける大塚。さらにバックテイクを狙うが、安藤は右足を指してアピール。そのまま動けず、レファリーが間に入った。
大塚はリング上で「修斗で戦えたことを嬉しく思います。修斗修斗うるせーし。安藤選手、ランキング1位で環太平洋王者。環太平洋は興味ないんで、佐藤将光選手と岡田(遼)選手、どっちか出来ますか? いつでもやれるんで。ベルトは賭けなくてノンタイトルでもいいんで」と語り、王者との対戦をアピールした。
担架に乗せられて退場した安藤は、試合後「インローでバチンと音がした」と大塚のローキックにより負傷したといい、大塚も「重心を落とした構えをしていたので、アウトローとインローを蹴るのが作戦だった。脛の固さには自信があるので骨と骨をぶつけにいきました」と、打撃戦を想定してふくらはぎや足首を狙っていたことを明かした。
また、試合後にチャンピオンとの対戦をアピールしながらも「ベルトは賭けなくていいんで」と話したことについて、「修斗のベルト取りに来た感じじゃないですね。怖かったら賭けなくていいよ」と、自身がベルトを巻くことよりも王者クラスと対戦したいだけだと語っている。