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レポート

【修斗】初参戦の大塚隆史が安藤達也にTKO勝ち、平良達郎は清水清隆の攻略に成功、石橋佳大が復活勝利

2020/11/23 17:11

▼フェザー級 5分3R
○石橋佳大(ZEEKジム)※元環太平洋バンタム級王者
[判定3-0] ※30-27×2, 30-26

×論田愛空隆(心技館)


 元環太平洋バンタム級王者の石橋佳大(ZEEKジム※所属変更)の出場が決定。毎回壮絶な試合内容になる為、いつしか“激闘王”と呼ばれるようになった石橋。常に観衆を沸かせる石橋だが、激闘による代償は大きく、身体に負うダメージは計り知れないものとなり、今回の復帰まで約1年半を要することとなった。


 その対戦相手となるのが、“逆輸入ファイター”論田愛空隆(心技館)だ。当初、2020年3月の「ROAD TO ONE:2nd」への参戦が決定していたが、5月のプロ修斗大会にスライド。しかし、その5月も怪我の為、欠場を余儀なくされ、今回、1年3カ月振りの修斗復帰戦となる。

 論田は2018年5月に修斗で岡田遼に敗れた後、「ONE Warrior Series」(OWS)でモンゴルのシネチャグッガ・ゾルセセグ、米国のマイケル・ウォーカーに敗れて3連敗中。2019年8月の前戦では全ラウンドでウォーカーからテイクダウンを奪うも、下からのニーシールド、ガードからのヒジを受けコントロールされての判定負け。


 勝っても負けてもKO決着となる事が多い論田のファイトスタイルは、スクランブルに強い石橋と噛み合うことは間違い無いが、両者ともにスクランブルの“その先”が鍵を握るフェザー級での1戦だ。


 1R、サウスポー構えの石橋。オーソドックス構えの論田はワンツーの右で前に出るが、カウンターのダブルレッグテイクダウンは石橋。すぐにマウントを奪うとパウンド。バックマウントを奪われる論田。石橋は伸ばそうとするが、ヒザを着いた論田は背後からのパウンド。その際で正対し、上になる論田。


 クローズドガードの石橋。パウンドに足を解き、左足を手繰る石橋はラバーガードから腕十字狙い。かつぐ論田はパス、サイドへ。上四方からキムラ狙い。外す石橋にバックマウントからリアネイキドチョークを狙うが、石橋も腰をずらして極めさせない。


 2R、左ミドルを当て早々にダブルレッグから金網に詰め、ボディロックからテイクダウンを奪う石橋。サイドからマウント、バックマウント、リアネイキドチョークを狙う。4の字ロックからパームトゥパームで絞める石橋。論田の右腕も縛っての4の字ロック。論田は左手一本で凌ぐ。


 それで腰をずらし前に落とす論田に石橋は腕十字へ。解除し、なおもバックをキープする石橋。再び腕十字に入るが、この際で逆にバックを取る論田だがホーン。


 3R、右を当ててボディロックからリフトしテイクダウンは論田! 腕十字に入るが、ヒジを抜く石橋はバックへ。立ち上がり胸を合わせる論田。石橋はスタンドぁらアームロックで回して上に。キムラからストレートアームバー狙い。腕を戻す論田にマウントを奪い、脇を開けさせ、バックマウントに。パウンドからリアネイキドチョークを狙う石橋。


 しかしブリッジからリバーサルする論田。いったん下になる石橋はすぐにシングルレッグから上に。クローズドに入れる論田。石橋が上のままホーンを聞いた。

 判定は3-0(30-27×2, 30-26)で“激闘王”石橋が勝利。マット上で「まず一言、修斗、ただいま。僕にとっては試合全部が激闘。またダメージないんで。THIS IS ISHIBAHSI KEITA、ポジションゼロ」とマイクで語った。

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