▼第4試合 RIZINキックボクシングルール 83.0kg契約 3分3R
×江畑秀範(フリー)
判定0-3 ※28-29×3
〇佐野勇海(NJKF拳之会)
江畑は198cmの長身を誇り、テコンドーの男子80kg級で2011年から今年まで全日本選手権9連覇中。2018年1月のテコンドー全日本選手権決勝では、元UFCファイターで東京五輪代表に挑戦した菊野克紀と対戦し、江畑が大差で菊野を下している。また、2019年には全日本テコンドー協会の金原昇・前会長らの不誠実な組織運営を告発。2020年3月末に前所属を退職し、アルバイト生活を続けた後、8月から自営業として開業していた。10月19日に行われた記者会見でRIZIN参戦を表明し、オリンピックのテコンドー日本代表を目指しつつ、プロ格闘家という二足の草鞋を履くことを決意したという。
佐野は老舗キックボクシング団体『ニュージャパンキックボクシング連盟』(NJKF)のアマチュア大会で活躍。今年3月にはピーター・アーツの息子マルシアーノ・アーツとアマチュアマッチ85kg契約で対戦、3RにパンチでKO勝ちしている。同じく今回がプロデビュー戦。
佐野は『鬼滅の刃』の登場人物・嘴平伊之助のコスプレで入場。
1R、左右に構えを変えながらのサイドキックと前蹴りで先制する江畑。蹴りを繰り出すたびに場内からどよめきが起こる。前に出ようとする佐野を長い足から繰り出す前蹴りと横蹴りで完全にストッピングする江畑。顔面前蹴りをヒットさせ、パンチの打ち合いを見せるがこれはアゴが上がっていて危なっかしい。江畑は左ハイキックもクリーンヒット。
2R、江畑はサイドキックで佐野を近づけさせず、距離を詰められるとヒザ蹴り。構えも左右にスイッチし、左右のヒザを繰り出す。距離を保ったまま下がりながらリングを回る江畑。残り30秒で佐野はパンチの連打を繰り出して距離を詰めるがヒットはない。
3Rは佐野が前に出る。江畑は左右のヒザ、前蹴り、サイドキックで距離を取り、左ハイを蹴る。バテ気味の江畑はホールディングが増え、佐野の右フックのヒットを許す。そして左からの右フックでついにダウン。最後は両者がパンチを振り回して終わり、ダウンを奪った佐野の勝利となった。