▼第8試合 ウェルター級(77.0kg)5分3R ※ヒジあり
○住村竜市朗(TEAM ONE)
[判定2-1]
×レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会)
地元大阪出身のレッツ豪太はRIZINデビュー戦。2014年8月に第7代PANCRASEウェルター級王座決定戦で村山暁洋にフルマークの判定勝ちで王座に輝く。14年12月には同級1位のベテラン近藤有己と相手に初防衛を果たしたが、15年10月に鈴木槙吾に一本負けし王座陥落となった。以降はGLADIATORを主戦場に、HEAT、GRANDSLAMにも参戦。16年6月のGLADIATORで中村勇太を下し、GLADIATORウェルター級王座を獲得したが、その後も勝ち負けを繰り返し4年振りとなった19年10月のPANCRASEで三浦広光にTKO負けを喫し、背水の陣で挑んだ2020年2月のGLADIATORでは引退をかけ脇本恭平と対戦すると腕十字による一本勝ちを収めた。
住村は第9代DEEPウェルター級王者。RIZIN初参戦となった18年8月 RIZIN.12名古屋大会でストラッサー起一と対戦。持ち味の打撃を完封され一本負けを喫する。その後は怪我による長期離脱を余儀なくされることになったが、1年2カ月ぶりの復帰戦となった19年10月のDEEP93では渡辺良知を3Rにリアネイキド・チョークを極め復帰戦勝利。RIZIN2戦目となった19年12月のBELLATOR JAPANでは元UFCファイターのジョン・タックに打撃でKO負けを喫し、RIZIN初勝利を飾ることができなかった。再起戦となった2020年3月のDEEPで再び悠太との激闘を制した。兵庫県出身の住村としては大阪大会で完全復活を遂げたい。
1R、185㎝の住村とレッツの身長差は8cm、オーソドックス構えの住村。サウスポー構えのレッツは左ローから入る。続く右ハイはかわされる。喧嘩四つで前手を突く両者。右ローはレッツ。カーフを狙う。
右インロー、前蹴りは住村。そこに左を狙うレッツ。セコンドの皇治は「それを狙ってくるからな」と指示。右ハイをガード上に当てる住村。レッツは右ローを前足に外側から突く。対するレッツのセコンドには、かつて住村に勝利しているストラッサー起一がつく。
レッツの右のダブルはステップバックでかわす住村は、今度は左右のラッシュで詰めて左で差してコーナーに押し込み。頭をアゴ下に置く。
2R、ワンツーから左ハイに繋ぐレッツ。さらに左ハイを当てるもその蹴り足をすくった住村は詰めて小外がけテイクダウン! 住村セコンドの青木真也の指示通り背中を着かすと左で枕に抱きハーフからエルボーを狙う。その体の放し際に足関節を狙うレッツ。後ろを向いて足を抜く住村。
住村の入りに左ハイを合わせたレッツ! 住村も右ミドルを前蹴りと同じ軌道で突く。サウスポー構えから右ローを当てるレッツ。さらに左ミドルは住村がかわす。両者慎重な展開に。レッツは遠間からスーパーマンパンチを狙うが、住村もかわす。
3R、左のストレートのレッツに、前に詰め始めた住村は、頭から左右を振って前に。四つを組むもブレーク。前進して仕掛けているのは住村。カウンターを狙うレッツ。右フックで押し込む住村。体を入れ替えるレッツもブレーク。
左フックから詰める住村。レッツの入りに今度はダブルレッグをドライブしてテイクダウン! レッツの手首をコントロールし、背中を着かせる。左で脇を差し、右で枕に巻き、肩パンチは住村。ブレーク。
スタンド再開もシングルレッグは住村。そこからボディロックに移行し、テイクダウン狙いもレッツが立ち上がったところでゴング。レッツの上下の打撃に、テイクダウンを織り交ぜた住村。
判定は2-1で住村が勝利。コールにレッツもうなずき納得した表情を見せた。