▼第11試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Aブロック)5分3R
×若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)
[2R 2分40秒 ギロチンチョーク]
○デメトリアス・ジョンソン(米国)
1R、ともにオーソドックス構え。左右にステップ踏むジョンソンは前足を入れ替え、若松の右足を抱えて腰を抱き組み付くが体を入れ替えた若松が右で差して押し込み突き放す。右フックを振りながらのジョンソンのシングルレッグもスイッチを試み、若松の左足をつかんだままのジョンソンの左足をすくいあげ、潰して上を取る若松! しかしジョンソンはすぐに金網まで這って立ち上がる。
右で差して押しこむ若松は首相撲から右に崩したジョンソンに右ミドルも、ジョンソンもかわす。ジョンソンは左ミドルを蹴って前進。右ストレートから足を触りに行くが、ここも突き放す若松。ジョンソンの入りに左右アッパーは若松! 右ミドルも当てる。
オーソになったジョンソンは今度は左を振ってからダブルレッグテイクダウン!尻で立つ若松の足を引き、同時に右へパスする。若松の左腕をヒザでピン留めし、パウンドを放つジョンソン。そこで若松はケージを蹴ってブリッジ! そのまま金網づたいに立ち上がると互いにヒザの突き合い。若松は金網際で背中を譲ることなく立つことに成功する。
若松佑弥がフライ級絶対王者デメトリアス・ジョンソンのONEデビュー戦で猛攻を仕掛け大健闘! @Yuya0209C4 @MightyMouse #WeAreONE #ANewEra #東京 #武術 pic.twitter.com/1utUU0aZRM
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) March 31, 2019
2R、ジョンソンの右ローに若松は左フックもジョンソンはダブルレッグへ。ここは後方にスプロールする若松だが、前に出ところをジョンソンは今度はカウンターのテイクダウン! 金網まで這う若松の腰をクラッチして前方に引き出すと、左で枕に巻き右で脇差しパスガードはジョンソン。サイドから若松の右腕をクルスフィックスでピン留めしようとするが、枕の左手を放した瞬間に若松も左で差し上げて立つ! そこを腰に組み付きバックを狙うジョンソンに対し、若松は右手を股に差し入れスイッチ狙い。しかし、そこにジョンソンはカウンターの右に回り込みスタンドバック奪取!
公開練習で見せた通り、いったん背後から引き込み両足フックを狙いつつ半身の若松の喉もとに腕をかけてリアネイキドチョークも狙う。若松は正対もマウントのまま。ジョンソンはサイドに移るとヒジ・ヒザをボディに打つ。さらに若松のシングルレッグでの立ち際にがぶりからヒザを突くジョンソンは、ハイエルボーのマルセロチンからノーアームギロチンチョークへ! いったんはクラッチが外れたが、再度組みなおし腹を押し付けネックロック気味にスタンドのまま極めた。一本勝ちのジョンソンはジャンピングの後ろ廻し蹴りで3回転して歓喜の舞い。若松は大健闘するも、1Rで若松の動きを把握したジョンソンが見事、一本勝ちを決めた。
ジョンソン「北米で知られていないいい選手はいる」
「ONEの大会はすべての期待を超えたよ。PRIDEも見てきてミルコやヴァンダレイも見てきた。まさかこうして日本で戦うとは……。時差とかも怖かったけどうまくできた。ほかの試合でもいい試合が多かった。キンガドもよかったけど、怪我人が多かったのが少し残念だった。
ナシューヒンはすごいストライカーだ。無名というけどこれまでチャンスがなかっただけ。プロモーションすればこれからスターになるだろう。(若松について)北米では自分が人気あるけど、知られていないいい選手はいる。ワカマツは素晴らしい選手だ。パンクラスは素晴らしい選手を輩出している」
若松「試合に臨んだ4カ月間が大きな宝に」
「今回、作戦は全くなくて、全部の攻撃で仕留めていくつもりでした。右ストレートに合わせてくるハイキックを警戒したくらいです。最後の立ち際を狙われたとき、ロータスの八隅代表とやってきたギロチンから抜ける練習の成果を出そうと思ったけど、極められてしまいました。最後はネックロックで首が絞まった感じです。でも右アッパーや左フックが当たった感触があって、打撃は世界のトップで通用する手応えがありました。試合に臨んだ4カ月間でメンタルが鍛えられ、大きな宝になりました。すぐに立ち上がって最強を目指します」
▼第10試合 ONEライト級(※77.1kf)GP一回戦 5分3R
×エディ・アルバレス(米国)
[1R 4分05秒 TKO]※右フック→パウンド
○ティモフィ・ナシューヒン [Timofey Nastyukhin] (ロシア)
向かい合うと身体の大きさを感じさせるナシューヒン。
1R、ともにオーソ。ナシューヒンの左右にバックステップはアルバレス。踏み込みのフェイントのアルバレスにナシューヒンは左ロー。アルバレスの右ローを掴んでテイクダウンするが深追いせず立たせる。左右スイッチしオーソに戻すアルバレス。アルバレスの入りに打ち負けないナシューヒンは右アッパーを狙う。かわすアルバレス。圧力かけはじめ左ジャブも。しかしナシューヒンは右フック! さらに左も浴びアルバレスは後退。金網まで詰まったところに右フックを浴び、アルバレスは頭を抱えてダウン。ナシューヒンのパウンド3発でレフェリーが間に入った。
これまでの試合で見せた通りの強さを見せたナシューヒンはライト級(※77.1kf)GP一回戦を突破。
※アルバレスは病院で検査のため、コメント無し
▼第9試合 ONE SUPER SERIESキックボクシング 72kg契約 3分3R
×アンディ・サワー(オランダ)
[2R KO]
○ヨードセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
1R、オープンフィンガーグローブのケージキック戦。サウスポー構えのヨードセングライ。オーソから前に出てきたサワーの左にヨーセングライは右ストレート! サワーがダウンする。
詰めるヨーセングライは左ミドル! さらに近づけば左ヒザを突く。サワーは左ローをこつこつと突くが、ヨーセングライの圧力に後退。右を浴び、思わずダブルレッグテイクダウンに行き、倒されたヨーセングライが苦笑する。
2R、左ローを前足に突くサワー。ヨーセングライの圧力に何度かバランスを崩すと、ヨーセングライは金網に詰めてオーソ構えから左フック! サワーが腰から崩れ、ヨーセングライがKO勝ちした。
ヨーセングライ「(無敵だが?)70kgでベルトを獲りたい」
サワー「今回の結果に当然満足していないが、タフな戦いになるとは思っていた。相手の懐に入れなかったし、プレッシャーに押されていた。ヨーセングライがキックではなく、ボクシングでしかけてきたのが意外だった。今日はとても体調が良くて期待していたのに、序盤にフックを決められてしまってから、自分が引きすぎて展開が悪くなってしまった。今日のことは教訓にしたい。でも20年のキャリアで私を育ててくれた日本のファンの前で試合ができてよかった。これからも応援お願いします」