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【ONE】青木がフォラヤンに一本勝ちで王座奪還!「次は若い選手と、クリスチャン・リーとやりたい」 長谷川はKO負け。若松は健闘もDJが一本勝ち、アルバレスが1回戦敗退=ONE両国

2019/03/31 15:03
【ONE】青木がフォラヤンに一本勝ちで王座奪還!「次は若い選手と、クリスチャン・リーとやりたい」 長谷川はKO負け。若松は健闘もDJが一本勝ち、アルバレスが1回戦敗退=ONE両国

(C)ONE Championship/Wakahara Mizuaki

3月31日(日)東京・両国国技館にて、ONE Championshipが初の日本大会となる「ONE:A NEW ERA IN TOKYO」を開催。チャトリ・シットヨートン会長兼CEOが「今回の会場で入ることのできる100%の観客」の動員を集めて行われた。

メインでは、元ライト級王者の青木真也が、王者エドゥアルド・フォラヤンに挑戦。1R2分34秒、青木が肩固めでフォラヤンを失神させて一本勝ち。2年4カ月ぶりの王座に返り咲いた。ONEの日本人世界王者はストロー級の猿田洋祐とライト級で青木が加わり2人となった。

ミドル級タイトルマッチで王者アウンラ・ンサンに挑んだ長谷川賢は2R 4分41秒、ンサンの右ストレートでTKO負け。

4大タイトルマッチのほか2試合では、女子ストロー級王者のション・ジンナンがアトム級王者のアンジェラ・リーの挑戦を5R TKOで退け、バンタム級タイトルマッチでは、ケビン・ベリンゴンの反則により、ビビアーノ・フェルナンデスに王座が移動している。

フライ級とライト級のGP準々決勝では、フライ級でデメトリアス・ジョンソンとダニー・キンガドが準決勝進出。ライト級ではロシアのティモフィ・ナシューヒンが元UFC&Bellator王者のエディ・アルバレスを1R 4分05秒 TKOに下している。各試合の詳報・選手のコメントは以下の通り。

チャトリ代表「米国の団体とONEの対抗戦もやってみたい」

「今日みなさんはヒーロー誕生の瞬間を目にしたことでしょう。世の中をポジティブに包んでいると感じました。私にとって大いなる一歩です。世の中に戦いを通してスローガンである誠実、謙虚、慈悲などの愛を表現できたと思います。今日はDJに健闘した若松など、さまざまな若手や無名選手の逆転劇がありました。こんなことはなかなかありません。ONEには550人のアスリートがいて、各マーシャルアーツから130人の世界王者が上がっています。世界のトップ10とされる団体を集めても、これだけのチャンピオンは揃わないでしょう。米国ではツイッターでトレンドのトップ10中7つがONEの話題でした。日本で1位、アジア全体、アメリカでもリツイート数は今夜の1位でした。今後、米国の多くの団体を集めてONEとの対抗戦もやってみたいです。ONEの王者とUFCの王者が戦いあうような。世界には若松やナシューヒンのようなまだ知られてない素晴らしい選手がいます。青木は傷ついている世の中を闘いを通じて癒やしていこうという、我々が目指していることを実践してくれました」

▼第15試合 メインイベント ONEライト級(※77.1kg)選手権試合 5分5R
×エドゥアルド・フォラヤン(王者/フィリピン)
[1R 2分34秒 肩固め]
○青木真也(挑戦者/イヴォルブMMA)
※青木が王座奪還。

メインイベントでは、ONE世界ライト級選手権試合として、同級王者のエドゥアルド・フォラヤンに、青木真也が挑戦。

フォラヤンは2011年9月3日の「ONE Fighting Championship」──まだ「ONE FC」だった頃のONE旗揚げ戦から参加した選手だ。

当時6連勝中でDEEPやHEATで猛威を振るっていたクォン・アソルとメインイベントで対戦し、アソルの圧力を跳ね返し、鼻骨を折りながらもパンチに蹴りも織り交ぜ打ち勝ち、強豪アソルに判定勝利、ONE旗揚げ戦のベストバウト賞を獲得した。

そんなフォラヤンが青木真也と最初に対戦したのは2016年11月のシンガポール大会。当時、王者だった青木のテイクダウン狙いを切り続けた挑戦者フォラヤンが3R、跳びヒザ蹴りからのパウンドで青木にTKO勝ち。新王者となった。

フォラヤンはその1年後に豪州のマーティン・ヌグエンと対戦し、後ろ廻し蹴りに右フックを合わされてKO負け。一度はベルトを手放したが、2018年11月、ヌグエンが返上した王座をアミール・カーンと争い、判定3-0で勝利。王座に返り咲いた。

一方、青木はフォラヤン戦後、ONEウェルター級(※83.9キロ)でベン・アスクレンに敗れたものの、続くラスル・ヤキャエフ戦は腕固めで一本勝ち。シャノン・ウィラチャイ戦ではテイクダウンからマウントを奪ってのヒジ打ちでTKO勝利すると、前戦2018年10月にはエブ・ティンを肩固めで極め、3連勝。2年ぶりの王座奪還を目指す。

旗揚げ大会から参戦したフォラヤン、その1年後にONEに参戦した青木。ONEという存在の一部となっている両者が2016年11月以来の再戦を、初の日本大会のメインイベントとして戦うことは、大きな意味を持っている。

「近づかせない」というフォラヤンに対し、テイクダウンを狙う青木真也はいかにアプローチするか。注目だ。

試合前に握手をかわした両者。

1R、左構えの青木は左ハイから。オーソドックス構えののフォラヤンに左ミドルを放つ。フォラヤンも右ロー。青木の左ストレートには踏み込んで左フックを狙う。「大・青木コール」。青木の左ミドルにフォラヤンは蹴り返しの右の軸足払い。続けて左のサイドキックを狙いフォラヤンが片足になったところに青木はダブルレッグへ。自ら蹴りを出すことで、蹴り合いとなったところに組み付く勝機を見出した青木。

ダブルレッグから金網まで押し込み左は差す青木だが右は差し上げられる。その右で小手に巻く青木。バックをうかがいつつ、右の小手を外して、すぐに小外がけで崩したところでボディロックに移行。差した右をかち上げて、右足をフォラヤンの左足の下に入れて浮かせると、そのままに前方にサバ折りテイクダウン!

ハーフガードのフォラヤンを右で脇差し、左で枕に巻いてパスしながら脇を開けさせると肩固めへ! いったん右へ出た青木だが、ハーフに足をかけらめてきたフォラヤンに対し、マウントからフォラヤンの右足を左足でフック。体勢を低くし、摺り上げるように肩固めを極めると、フォラヤンが失神。青木が一本勝ちを決めた。

青木「35歳になって好きなことやって、家庭壊して一人ぼっちで羨ましいだろう? 俺はこうやってな、明日もコツコツ生きていくんだよ! みんな俺たちはファミリーだって言うから、みんな頼むぞ、『俺たちはファミリーだ!』(会場のファンもコール)。ケツにGOって書いてあるけど、明日もGOだ!」

(試合後コメント)

青木「生きていくと少しだけいいことがある」

「(7月に決まってから今日までをどうとらえる?)日本大会が決まって、まだONEが大きくなる前からの契約選手の自分は、僕の仕事として、ここをしっかりとまとめることだと思っていました。責任感と忠義だけでやってきた1年間でしたので、安堵感というか、ホッとしています。(メインイベンターとして何点?)それを評価するのはプロモーターです(笑)。(チャトリ「責任を果たしてくれたと思います」)

(今後は?)次の試合を若い選手とやりたいと思います。クリスチャン・リーとやりたいです。みなが明日、仕事に行きたくないように、僕も戦いたくないです。戦うのは辛いです。生きていくのは辛いけど、生きていくと少しだけいいことがあります」

▼第14試合 ONE女子ストロー級(※56.7kg)選手権試合 5分5R
○ション・ジンナン(王者/中国)
[5R 1分37秒 TKO]
×アンジェラ・リー(挑戦者/シンガポール/アトム級王者)
※ジンナンが王座防衛

1R、ともにオーソドックス構え。細かいステップで前に出るアンジェラ。右で差して組み付くと払い腰でテイクダウン! そのままサイド奪うと上四方も、ジンナンもケージを蹴りガードに戻す。ジンナンの立ち際をがぶるアンジェラだが、身体の厚さが目立つジンナンはがぶりを抜ける。またも追うアンジェラは組むとヒザ。首投げは凌ぐジンナンが突き放し右ロー。そこにアンジェラは右ストレートを合わせる。

2R、ワンツーで前に出るアンジェラだが、ジンナンも打ち合いに応じ、左で差す。四つから互いにヒザを突くが、アンジェラの崩しにもボディロック気味に耐え、テイクダウンを許さない。ワンツーはジンナン。右ミドルはアンジェラ。ジンナンもサイドキック、左ローを返す。

3R、右ミドルから組手争いから両脇差し、ボディロックテイクダウンはアンジェラ! パスガードから上四方、キムラロックを狙うが、ここもジンナンは力強く立ち上がる。バックキックはジンナン! さらにワンツー左ミドルにアンジェラが後退! 金網詰まるが右ミドルを打ち返す。しかし、サークリングし中央に戻すジンナンは、左右から右ストレートを当てるとアンジェラは後退。階級差かパワフルなジンナンに、アンジェラは削られる。



4R、スタミナを考慮してか早々に右ストレートをヒットし、組んでボディロック、テイクダウンはアンジェラ! 背中つくジンナンはハーフガードからフルガードに戻す。下からの蹴り上げをさばきパスガードはアンジェラ! サイド、上四方からニーオンするが、そこで立つジンナンに、バックから後ろ三角絞めから腕十字に入るアンジェラ! 角度をつけて伸ばすが、再三アンジェラをまたぐジンナンは凌ぎ、カメラにピースサインを出し、ゴングにすぐに立ち上がる。アンジェラはニアフィニッシュを取ったが力もかなり使ったか。

5R、ワンツー振り前に出るのはジンナン。さらに左ミドル。右ボディと対角にヒット! アンジェラはジンナンの右ボディストレートにくの字に身体を曲げると、心が折れたか、続くジンナンの右ストレート、右ミドルの連打を腫れに受け、後ろを向いたところに右の連打と、最後も右ミドルを受け続け、レフェリーが間に入った。ジンナンが王座防衛!

ジンナン「(腕十字について)私はション・ジンナンです。タップするわけにはいきません(笑)。(アンジェラのガス欠について)とにかく勝つことに集中していたから考えていなかったです。3R目に試合を決めたかったです」

▼第13試合 ONEミドル級(※93.0kg)選手権試合 5分5R
○アウンラ・ンサン(王者/ミャンマー)
[2R 4分41秒 TKO]※右ストレート→パウンド
×長谷川 賢(挑戦者/フリー)
※ンサンが王座防衛

1R、互いにグローブタッチから。オーソドックス構えのンサンにサウスポー構えの長谷川。右ミドルで牽制はンサン。右回りの長谷川。ンサンは強い右ミドルを当てる。金網詰めるンサンの左を交わす長谷川は左ハイを軽く当てる。しかしンサンも右ハイ!ブロックする長谷川はサークリング。ンサンの右ミドルに脇腹が赤く腫れる。長谷川の左に右を当てたンサン! 下がる長谷川に追うンサンは右でダウンを奪う! すぐに立つ長谷川は両脇を差して組み付くが自ら離れる。長谷川の左をかわし右を打つンサン。重いミドル級の打撃にどよめきが沸く。

2R、先にダブルレッグでテイクダウントライは長谷川。切るンサンは右ミドル。長谷川も左ローを返す。ンサンの右に下がる長谷川。さらにンサンの右ハイがかすめ右フックに、長谷川は後退。「オングラ」コール。「長谷川」コールも沸き起こる。

長谷川も右を返すが、ンサンは右ミドル! さらにミドルを当てられ長谷川は右へ回る。長谷川の左の入りに右ジャブを当てるンサン。長谷川の低いダブルレッグに右ヒザを合わせるンサン! ヒザをマットに着きながらも長谷川は押し込み、スタンドの肩固めへ。これを抜けたンサンは、圧力をかけなおし、長谷川が入ってきたところに右ストレート! 後方に倒れた長谷川にパウンドを入れ、試合を決めた。

試合後、ONEヘビー級王者のブランドン・ヴェラがケージイン。10月の日本大会での対戦をアピールした。

▼第12試合 ONEバンタム級(※65.8kg)選手権試合 5分5R
×ケビン・ベリンゴン(王者/フィリピン)
[3R DQ]※後頭部への反則のエルボー
○ビビアーノ・フェルナンデス(挑戦者/ブラジル)
※ビビアーノが王座奪還

1R、ともにオーソドックス構え。いきなりファーストタッチをシングルレッグに入ったビビアーノ。ベリンゴンは右で差し上げて切ると、離れ際に右を振る。離れるビビアーノ。右ローはベリンゴン。さらに右のバックスピンキック! ビビアーノは左から右フック! これでグラついたベリンゴンは下がると追うビビアーノは左右連打も防ぐベリンゴン。ビビアーノはシングルレッグに移行、テイクダウン! ハーフガードながら背中着かされるベリンゴン。ビビアーノは右脇も差して細かいパウンド。さらにベリンゴンが左で差しての起き上がり際にバックマウントを奪取。チョーク狙うもゴング。2Rへ。

2R、互いに慎重な出だし。スイッチしての左ローはベリンゴン。チェックするビビアーノ。しかしベリンゴンは今度は右ローを前足へ。ビビアーノがバランス崩す。またもバックスピンキックはベリンゴン。当たりは浅い。再びバックスピンキックはヒット! 追うビビアーノにベリンゴンはサイドキックを関節へ。ビビアーノも左ロー、そしてシングルレッグを最初のトライで決める。背中つかされるベリンゴンはハーフで凌ぐ。ダメージをつけたいビビアーノだが、ベリンゴンは下からオーバーフックでゴングを待つ。ビビアーノは細かくラッシュ。

3R、圧力かけるビビアーノに左回りのベリンゴン。ビビアーノは右足にシングルレッグで左手は腰に巻きテイクダウン! ベリンゴンは下からヒジを突くが、それが後頭部に連続で当たり、中断。ベリンゴンにレッドカードが出される。ビビアーノは試合続行不可能に。DQにより、ビビアーノが新王者となるも、ビビアーノも片手を左右に振り、満足していないことを表明した。

ベリンゴン「申し訳ない。あのヒジは意図的じゃなかった。すごく残念です。(チャトリ代表「リマッチを組む」)」

▼第11試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Aブロック)5分3R
×若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)
[2R 2分40秒 ギロチンチョーク]
○デメトリアス・ジョンソン(米国)

1R、ともにオーソドックス構え。左右にステップ踏むジョンソンは前足を入れ替え、若松の右足を抱えて腰を抱き組み付くが体を入れ替えた若松が右で差して押し込み突き放す。右フックを振りながらのジョンソンのシングルレッグもスイッチを試み、若松の左足をつかんだままのジョンソンの左足をすくいあげ、潰して上を取る若松! しかしジョンソンはすぐに金網まで這って立ち上がる。

右で差して押しこむ若松は首相撲から右に崩したジョンソンに右ミドルも、ジョンソンもかわす。ジョンソンは左ミドルを蹴って前進。右ストレートから足を触りに行くが、ここも突き放す若松。ジョンソンの入りに左右アッパーは若松! 右ミドルも当てる。

オーソになったジョンソンは今度は左を振ってからダブルレッグテイクダウン!尻で立つ若松の足を引き、同時に右へパスする。若松の左腕をヒザでピン留めし、パウンドを放つジョンソン。そこで若松はケージを蹴ってブリッジ! そのまま金網づたいに立ち上がると互いにヒザの突き合い。若松は金網際で背中を譲ることなく立つことに成功する。

2R、ジョンソンの右ローに若松は左フックもジョンソンはダブルレッグへ。ここは後方にスプロールする若松だが、前に出ところをジョンソンは今度はカウンターのテイクダウン! 金網まで這う若松の腰をクラッチして前方に引き出すと、左で枕に巻き右で脇差しパスガードはジョンソン。サイドから若松の右腕をクルスフィックスでピン留めしようとするが、枕の左手を放した瞬間に若松も左で差し上げて立つ! そこを腰に組み付きバックを狙うジョンソンに対し、若松は右手を股に差し入れスイッチ狙い。しかし、そこにジョンソンはカウンターの右に回り込みスタンドバック奪取!

公開練習で見せた通り、いったん背後から引き込み両足フックを狙いつつ半身の若松の喉もとに腕をかけてリアネイキドチョークも狙う。若松は正対もマウントのまま。ジョンソンはサイドに移るとヒジ・ヒザをボディに打つ。さらに若松のシングルレッグでの立ち際にがぶりからヒザを突くジョンソンは、ハイエルボーのマルセロチンからノーアームギロチンチョークへ! いったんはクラッチが外れたが、再度組みなおし腹を押し付けネックロック気味にスタンドのまま極めた。一本勝ちのジョンソンはジャンピングの後ろ廻し蹴りで3回転して歓喜の舞い。若松は大健闘するも、1Rで若松の動きを把握したジョンソンが見事、一本勝ちを決めた。

ジョンソン「北米で知られていないいい選手はいる」

「ONEの大会はすべての期待を超えたよ。PRIDEも見てきてミルコやヴァンダレイも見てきた。まさかこうして日本で戦うとは……。時差とかも怖かったけどうまくできた。ほかの試合でもいい試合が多かった。キンガドもよかったけど、怪我人が多かったのが少し残念だった。

ナシューヒンはすごいストライカーだ。無名というけどこれまでチャンスがなかっただけ。プロモーションすればこれからスターになるだろう。(若松について)北米では自分が人気あるけど、知られていないいい選手はいる。ワカマツは素晴らしい選手だ。パンクラスは素晴らしい選手を輩出している」

若松「試合に臨んだ4カ月間が大きな宝に」

「今回、作戦は全くなくて、全部の攻撃で仕留めていくつもりでした。右ストレートに合わせてくるハイキックを警戒したくらいです。最後の立ち際を狙われたとき、ロータスの八隅代表とやってきたギロチンから抜ける練習の成果を出そうと思ったけど、極められてしまいました。最後はネックロックで首が絞まった感じです。でも右アッパーや左フックが当たった感触があって、打撃は世界のトップで通用する手応えがありました。試合に臨んだ4カ月間でメンタルが鍛えられ、大きな宝になりました。すぐに立ち上がって最強を目指します」

▼第10試合 ONEライト級(※77.1kf)GP一回戦 5分3R
×エディ・アルバレス(米国)
[1R 4分05秒 TKO]※右フック→パウンド
○ティモフィ・ナシューヒン [Timofey Nastyukhin] (ロシア)

向かい合うと身体の大きさを感じさせるナシューヒン。

1R、ともにオーソ。ナシューヒンの左右にバックステップはアルバレス。踏み込みのフェイントのアルバレスにナシューヒンは左ロー。アルバレスの右ローを掴んでテイクダウンするが深追いせず立たせる。左右スイッチしオーソに戻すアルバレス。アルバレスの入りに打ち負けないナシューヒンは右アッパーを狙う。かわすアルバレス。圧力かけはじめ左ジャブも。しかしナシューヒンは右フック! さらに左も浴びアルバレスは後退。金網まで詰まったところに右フックを浴び、アルバレスは頭を抱えてダウン。ナシューヒンのパウンド3発でレフェリーが間に入った。

これまでの試合で見せた通りの強さを見せたナシューヒンはライト級(※77.1kf)GP一回戦を突破。
※アルバレスは病院で検査のため、コメント無し

▼第9試合 ONE SUPER SERIESキックボクシング 72kg契約 3分3R
×アンディ・サワー(オランダ)
[2R KO]
○ヨードセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)

1R、オープンフィンガーグローブのケージキック戦。サウスポー構えのヨードセングライ。オーソから前に出てきたサワーの左にヨーセングライは右ストレート! サワーがダウンする。

詰めるヨーセングライは左ミドル! さらに近づけば左ヒザを突く。サワーは左ローをこつこつと突くが、ヨーセングライの圧力に後退。右を浴び、思わずダブルレッグテイクダウンに行き、倒されたヨーセングライが苦笑する。

2R、左ローを前足に突くサワー。ヨーセングライの圧力に何度かバランスを崩すと、ヨーセングライは金網に詰めてオーソ構えから左フック! サワーが腰から崩れ、ヨーセングライがKO勝ちした。

ヨーセングライ「(無敵だが?)70kgでベルトを獲りたい」

サワー「今回の結果に当然満足していないが、タフな戦いになるとは思っていた。相手の懐に入れなかったし、プレッシャーに押されていた。ヨーセングライがキックではなく、ボクシングでしかけてきたのが意外だった。今日はとても体調が良くて期待していたのに、序盤にフックを決められてしまってから、自分が引きすぎて展開が悪くなってしまった。今日のことは教訓にしたい。でも20年のキャリアで私を育ててくれた日本のファンの前で試合ができてよかった。これからも応援お願いします」

【プレリミナリー】

▼第8試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Bブロック)5分3R
×仙三(パラエストラ松戸)
[判定0-3]
○ダニー・キンガド(フィリピン)

1R、ともにオーソ。大仙三コールのなか、キンガドの左ミドルに右ストレートを合わせにいく仙三。右ローで仙三を打ち気にさせて仙三は右ストレートを当てるが、その後にダブルレッグテイクダウンはキンガド! すぐにバック奪うと仙三はケージウォークを試みる。ついていくキンガド。しかし仙三は正対! パウンドで空いたスペースからシングルレッグで立ちに行く。テイクダウンされる仙三は立つと金網詰めて左フック! しかし浴びながらもカウンターテイクダウンはキンガド。立つ仙三が右を振り前へ出ると左ローをキンガドがついたところで激闘の1Rがゴング。

2R、右の相打ちで腰を落としたのは仙三。すぐに立つ仙三だが、踏み込んでの右ローはキンガド。距離を取る仙三はカウンターの右を狙う。スタンドの鉄槌を打つ仙三。距離を取り左をヒット! キンガドのローに右を放ち追うが背中見せながらカウンターのダブルレッグはキンガド。小手投げで投げる仙三だが下に。しかしまたもケージウォークで仙三は入れ替えることに成功。ホームならでは、大仙三コールに後押しされ、肩で息をしながらも右を打ち込む。

3R、グローブタッチした両者。軽い左インローはキンガド。仙三は遠間から飛び込んで左から右を放つ。左ローはキンガド。右ロングフックを当てる仙三だが、キンガドの打ち返しに腰を落とす。すぐに立つ仙三だが印象は良くない。またも低いダブルレッグはキンガド。しかし、これを小手に巻いてバック奪う仙三が背後からパウンド。しかし前に落とされる。右腕が残ったところにキンガドはキムラ狙いも腕を戻す仙三。キンガドの左ローと仙三の右が交錯するなか、キンガドの打ち終わりにバックに着いた仙三が両足をフックしリアネイキドチョークへ! しかし残り10秒の拍子木。

判定は要所を押さえ、決定打も与えなかったキンガドが判定3-0で、スクランブル出場した仙三に勝利した。仙三も緊急出場ながら、最後まで諦めないタフファイトを見せた。

仙三「時間もスタミナもすべて足りなかった。悔しいけど、次は勝ちます」

「準備期間が2週間しかなくトレーニング不足で、スタミナも練習量もすべて足りていなかったです。テクニックで勝とうとするより、相打ちになってでも前へ進んで、相手の気持ちを折ろうと思っていました。関節技を抜けるのは得意なので、途中、相手を誘って上手くポジションを取ろうと思っていました。あと少しで得意のチョークが決まるところでしたが時間が足りませんでした。今回は自分との戦いでした。ファンのみなさんの仙三コールに応えたかったです。悔しいけど、次は勝ちます」

▼第8試合 ONEフライ級(※61.2kg)GP一回戦(Aブロック)5分3R
和田竜光(フリー/DEEPフライ級王者)
イヴァニルド・デルフィーノ[Ivanildo Delfino](ブラジル)
※デルフィーノが怪我で欠場。トーナメント1回戦は別大会で実施

▼第7試合 ONEフライ級(61.2kg)GP一回戦(Bブロック) 5分3R
○カイラット・アクメトフ(カザフスタン/元ONE王者)
[判定3-0]
×リース・マクラーレン(オーストラリア)

1R、オーソから右ミドルはマクラーレン。サウスポー構えのアクメトフも左ミドルを返す。右のかけ蹴りはマクラーレン。かわすアクメトフ。マクラーレンは後ろ蹴りも見せるが、その打ち終わりに左フックはアクメトフ! フラッシュダウンするマクラーレンはすぐに立つと、跳びヒザへ。それをかわしたアクメトフがそのままテイクダウンし、インサイドのままゴング。

2R、左構えにスイッチし、ジャブを突くマクラーレン。さらに左ローも。しかし圧力かけるアクメトフは頭下げながら左フックをヒット! マクラーレンの下がりながらのダブルレッグは切る。下がりながらも有効打はマクラーレン。左構えからの右ジャブ。左ローを掴んだアクメトフはテイクダウン狙い組み付き左ハイを打つ。

3R、オーソに戻し右ローはマクラーレン。しかしすぐに左構えに変える。サウスポー構えから追い、右を振るアクメトフ。さらに右ミドル。右回りのマクラーレンの左ミドルを掴み組み付くと押し込みヒザ突くが、突き放される。マクラーレンのローにパンチを狙うアクメトフ。下がりながらマクラーレンはジャブロー。しかし前に出るアクメトフは右のダブルで前進。さらに首をとらえたアクメトフは右ヒザを突き上げる! アクメトフの右ローを掴んだマクラーレン。シングルレッグになるが、片足立ちで頭を胴につけたアクメトフは倒れず。最後は互いに打ち合いも前に出るのはアクメトフ。ゴングに手を挙げたのはアクメトフ。マクラーレンは疲労からか両手を腰を置いた。

判定は前進し攻め続けたアクメトフが勝利。フライ級(61.2kg)GP一回戦を突破した。

▼第6試合 ONE SUPER SERIESムエタイ フライ級(※61.2kg)3分3R
○ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
[判定2-1]
×ハキム・ハメッシュ(アルジェリア)

オープンフィンガーグローブのケージムエタイ戦。那須川天心と対戦経験のあるロッタンのコールには大きな歓声が沸く。

1R、オーソから左の前蹴り、ローから入るロッタン。さらにワンツー、縦ヒジを突き刺す。ハメッシュは右の打ち返しのストレートがヒット! ブロッキングするハメッシも返しの左を狙うが、ロッタンは左ミドル3連打! 続く右ミドルをハメッシュはキャッチしこかす。立つロッタンは左ミドル。ハメッシュはワンツーをブロックの上に突く。ロッタンは左の蹴りに左ボディを当て、ゴング。

2R、ワンツーで詰めて右ヒザはロッタン。それをつかみリストしこかすハメッシュ。互いに首相撲巧者のなかヒザ! 内を取りヒザ、左ヒジはロッタン。さらに縦ヒジ! 離れれば左前蹴り4連打で前へ! さらに左ボディも。対するハメッシュもボディ、アッパーを突き返す。

3R、ガード固めワンツーはロッタン。近づくとハメッシュを再三こかす。頭下げて突進するロッタンにハメッシュは右アッパー。ロッタンは左の攻撃を顔面、ボディ、蹴りと散らすが、頭下げた姿勢にハメッシュの右アッパー、さらにヒザが突き上げられる。試合終了のゴングにロッタンは両ヒザをマットに着いてハメッシュをたたえた。

判定は割れ、スプリットでロッタンが激闘を制した。

(試合後コメント)

ロッタン「今日は体調が良くなくて残念でした。東京には私のファンがいると聞いていましたが、歓迎してくれていると感じました。日本のファンは去年6月の那須川天心選手との試合をご覧になったと思いますが、私としては判定に不満を持っています。今後、ONEで再戦する機会があれば、キックでもムエタイでもどんなルールでも受けて立ちます」

チャトリ代表「那須川選手は今日も最前列で観戦してもらい、将来的に参加したいと言っていた。ぜひともロッタンと再戦してほしい」

▼第5試合 ONE SUPER SERIESキックボクシング フライ級(※61.2kg)3分3R
×秋元皓貴(イヴォルブMMA)
[判定0-2]
○ヨセフ・ラシリ[Joseph Lasiri](イタリア)

オープンフィンガーグローブのケージキック戦。

1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルは秋元。ラシリはワンツーの連打から左フックで秋元からダウンを奪う! しかし立つ秋元に跳びヒザはラシリ。腹を突くラシリは右ストレートも。接近戦に秋元は蹴りを出せず持ち味をいかせず。

2R、連打で詰めて右の蹴りまで繋ぐラシリ。秋元は中間距離を保つと得意の左右の中段蹴り! さらにワンツーの右をヒットさせると左の蹴り! ラシリも右の前蹴りを返す。間合いが空くとワンツー、右の下段蹴りは秋元。1Rの劣勢を跳ね返す反撃。

3R、ラシリの連打にブロッキング一辺倒になる秋元だが、圧力かけなおし前へ。その入り際にラシリは跳びヒザを合わせる。前出る秋元は左フック&右ミドルをヒット! さらに追う秋元は左フックも詰め切れず。ラシリは下がりながらも左ジャブを当てる。

判定は1Rにダウンを奪ったラシリが勝利。右目を腫らせた秋元は唇をかみしめてサークルケージを降りた。

秋元皓貴


「試合のためにムエタイの距離感をつかむ練習をしていましたが、5年間空手をやってきたので無意識に空手の間合いになってしまいました。距離が近くガードが下がりがちで、顔面ありルールに対応できていなかったです。ゲージやオープンフィンガーグローブでの戦いは、空手とは全く違う感覚でした。前回初めてダウンを取られましたが、今回もダウン後の試合の組み立てがてきなかったことがとても悔しいです」

▼第4試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
○V.V Mei[山口芽生](RIKI GYM/和術慧舟會GODS/HybridFighter/Team Teppen)
[3R 3分18秒 腕十字]
×クセニヤ・ラチコヴァ[Kseniya Lachkova](ロシア)

1R、立ち会うと身長差が目立つラチコヴァとV。ともにオーソから。左インローはラチコヴァ。Vはシングルレッグに入るがラチコヴァは押し込んで突き放す。Vの右ローに左を合わせにいくV。さらに右ハイも。左インロー、そこに組みに行くVは右フック当てるが、そこに打ち下ろしの右ストレートはラチコヴァ。Vはシングルレッグも金網背にラチコヴァは差し上げる。Vは右で差して押し込むと両差しも小外でテイクダウン狙うラチコヴァ。片ヒザ着いたVだが、離れることに成功。勇気を持って。左右突いて前に出る。しかしさばいたラチコヴァがカウンターのダブルレッグから小外でテイクダウン。ONEはラウンドマストではないものの、ラチコヴァのラウンドに。

2R、サウスポー構えから左インローが長いラチコヴァ。Vは遠い距離から右を振ってダブルレッグ。差し上げるラチコヴァに再び尻下でクラッチしダブルレッグテイクダウン! サークルケージの内側に倒す。下から手首つかみ腕十字はラチコヴァ。ヒジを抜き、インサイドからパウンドはV。ラチコヴァはクローズドから手首をつかみにくるが、回して外すVは鉄槌! さらに右の細かいパウンド。クローズドのラチコヴァは立つ気配を見せない。下からの仕掛けを警戒すればいいVは細かいパウンド。蹴りの突き放しもついていきパウンドで、攻勢でポイントを取り返した。

3R、サウスポー構えのラチコヴァの前足を触りにいくVは右フック! さらにラチコヴァの左ストレートにカウンターのダブルレッグテイクダウン! 背中つくラチコヴァの三角をかついでパスするとサイドポジションを奪取! 脇差しパスガードからマウント。リスクのあるなか腕十字へ! 体をまたいできたラチコヴァの腕を伸ばし極めた! 見事な一本勝ち!

V.V Mei「ラチコヴァ選手、打撃がとても強くて向かっていけませんでしたが、皆さんの『山口』という声が胸に刺さり、最後まで全力でいけました。フィニッシュしなくちゃいけないと思いました。いつも女子選手は関節技は柔らかいので、腕十字は極まるかなと思いましたが、みなさんの応援が力になりました」

(バックステージコメント)

V.V Mei「セコンドの那須川弘幸さんからは、相手選手は体格やリーチの差があり、フックに気を付けろと言われていました。距離が違うジャブや上下への打ち分けをしながら、不利にならないポジションへ移動しました。思い切って中に入って打ち込む練習をしたので、ストレートが届き、ミット打ちの成果が出たと思います。

どうしても3Rでフィニッシュしたかったので、リスクのある技ですが腕十字で極めようと思っていました。腕十字は寝技で回転して逃げられてしまう技なので、関節の向きをコントロールする練習をしていました。ちゃんと成果が出せて自信につながりました。ホームタウンである日本の東京で勝てたことはとてもうれしいです」

▼第3試合 ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
×アンソニー・アンゲレン[Anthony Engelen](オランダ)
[1R 4分12秒 TKO]※パウンド
○ゲイリー・トノン(米国)

1R、トノン、アンゲレンの右ローを掴んでシングルレッグでテイクダウンはトノン。パンドの隙に立とうとするアンゲレンを寝かせ、パスガードマウントへ。シングルバックから立つアンゲレンのサイドにつき、正対際をボディロック、再びテイクダウンするトノン。マウントからヒジ・ヒザにアンゲレンは亀になるが、トノンはバックマウントから両手で左右からパウンド。レフェリーが間に入った。

グラウンドで立たれながらもコントロール、マウントも奪ったトノンがパウンド、危なげなくTKO勝利した。

トノン「素晴らしく良い試合でした。初めてのゲージでしたが全力を出せました。自分が抑え込んでからは全くダメージを受けずに勝つことができたと思います」

▼第2試合 ONE SUPER SERIESムエタイ バンタム級(※65.8kg)3分3R
○パニコス・ユーサフ[Panicos Yusuf](キプロス)
[判定3-0]
×モハメド・ビン・マフムード(マレーシア)

オープンフィンガーグローブのケージムエタイ戦。

1R、サウスポー構えのユサフの左の蹴りをつかんでこかすマフムード。ともにオーソになり、右ストレート当てるマフムード。左右を大きく振るがユーサフはクリンチ。

2R、圧力かけて金網詰め左を当てて前に出るユーサフ。マフムードの反則の後頭部への右フックで中断。再開。ケージ背にするマフムード。鋭い右ローはユーサフ。マフムードのヒザが再び金的に入り、イエローカードが出される。

3R、首相撲ヒザでこかすのはユーサフ。さらに両脇を差ししてマフムードを倒す。右の打点の高い前蹴りはユーサフ。マフムードのアゴにヒットする! マフムードも左フック当て&左ローでユーサフをこかすが立つユーサフは前へ。判定はユーサフが3-0勝利。

▼第1試合 ONEライト級(※77.1kg)5分3R
○ユン・チャンミン(韓国)
[1R 4分16秒 リアネイキドチョーク]
×バラ・シェッティ[Bala Shetty](インド)

1R、ともにオーソ。チャンミンの左ローが金的へ。再開。左フックを当てるチャンミン。シェッティの左ローには右ストレートを合わせる。さらに右前蹴りを腹につくチャンミン。四つからシェッティが首投げもすかし脇潜るチャンミンがバック回り、バックマウント、マウント&パウンド、ヒジ打ち。亀になったシェッティにリアネイキドチョークを極めた。

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