▼第6試合 ONEバンタム級(65.8kg)ムエタイトーナメント決勝
○ロートレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
[判定3-0]
×クラップダム・ソー・チョー・ ピャッウータイ(タイ)
7月31日の準決勝では、セーマペッチ・フェアテックスが判定2-0でロートレックを下していたが、怪我により欠場。敗者のロートレックが代わりに決勝に進出した。
もうひとつの準決勝では、“近代ムエタイの最高傑作”と称されるセンマニー・クロスアンプルリゾートを、左ストレートでKOに下したクラップダムが決勝進出を決めており、“鋼の肉体を持つ”ロートレックと、21歳の“強打者”クラップダムによる、無骨な一戦が期待できそうだ。両者とも日本で梅野源治と対戦しており、日本のムエタイファンにもお馴染みの選手だ。
このトーナメントの勝者は、“生ける伝説”と称される現世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)とのONEバンタム級ムエタイ世界タイトルマッチの挑戦権を獲得する。
1R、サウスポーのクラップダムの前足にロートレックは右インローを多用。クラップダムの武器であるパンチにウェイトが乗らないように仕掛けていく。ロートレックは前へ前へと出て右ストレートをクリーンヒットさせ、クラップダムがジャブを出すとすかさずワンツーを突き刺す。どんどんプレスをかけるロートレックにクラップダムは完全に先手をとられたラウンドとなった。
しかし2R、クラップダムも前へ出る。至近距離でパンチを出し合い、ローを蹴り合う。ロートレックの右フックがクラップダムにヒットするが、クラップダムは一歩も引かずに打ち返しに行く。さらに縦ヒジをも繰り出す両者。ロートレックの右のヒットが目立つ。組み付いたクラップダムは左ヒジを思い切り振り抜き、ロートレックを大流血に追い込むが、ロートレックが左フックからの右ストレートでクラップダムにロープを背負わせ、右アッパーからの左フックでダウンを奪う。
3Rも前に出るロートレック。左フック、ヒジをヒットさせると応戦するクラップダムに首相撲からのヒザ蹴りでダウンを追加。左右のボディで攻めるロートレックはヒザ蹴りで畳みかける。クラップダムは左ストレートで対抗するが右インローと左ローで前足を蹴られてバランスを崩す。
勝負あり。両者とも30秒を過ぎるとほとんど手を出さず、ロートレックが前へ出ながらフェイントをかけて試合終了。ゴングが鳴るとクラップダムはロートレックの前に跪づいた。判定は2度のダウンを奪ったロートレックが3-0勝利。まさかの敗者復活となった。
Rodlek 🇹🇭 outslugs Kulabdam to win the ONE Bantamweight Muay Thai Tournament and earn a World Title shot against Nong-O! 🏆 #ANewBreed #WeAreONE #ONEChampionship
— ONE Championship (@ONEChampionship) August 28, 2020
How to watch ONE: A NEW BREED 👉 https://t.co/fdppphyTUz pic.twitter.com/J0bjc0oSFk