▼第3試合 66kg契約 5分3R ※ヒジあり
○関 鉄矢(SONIC SQUAD/ZSTフェザー級王者)=65.75kg
[2R 3分47秒 TKO]
×神田コウヤ(パラエストラ松戸)=65.75kg
第4代ZSTフェザー級王者の関鉄矢は、横浜出身で元UFCファイターの水垣偉弥の後輩。2019年は1月大会でPANCRASE、DEEPで活躍する鈴木琢仁を3R TKOに下し、8月の浜松ヤマト戦でも判定勝ち。2018年8月に豪州RIZE元王者カラム・ルイスにドロー判定以外は2016年11月から8勝1分と負け無しだ。
“ハマのアイアンアロー”のニックネーム通り、175cmの長身を活かした打撃を武器としており、地元・横浜でのRIZINデビューに向け、「ZSTから来ました、SONIC SQUAD所属の関鉄矢です。再出発ということなので、つまらなかった時期を切り拓くのに相応しい試合をして、確実にフィニッシュする試合をして、爆発的なスタートを切れればいいなと思っています」と意気込みを語っている。
対する神田は、父親の影響で幼少時から格闘技に慣れ親しんだ神田は、空手を学んだ兄、柔道に進んだ弟の間で、高校時にレスリングで全国高校総体や全国高校生選手権で活躍。卒業後は大学に進学し、レスリングで明治杯ベスト8、東日本学生選手権優勝、全日本学生選手権準優勝、天皇杯ベスト8という輝かしい結果を残す。レスリング引退後、MMAファイターを目指し、師匠・鶴屋浩の下で浅倉カンナや扇久保博正らと共にトレーニングしてきた。
プロデビュー戦となった2018年6月の「DEEP 84」では、平澤宏樹をローシングルでテイクダウンするとヒジと強烈なパウンドでTKO勝ち。期待の大型新人として注目されたが、同年10月の「DEEP 86」で高塩竜司に秒殺負けするなどプロの厳しさを味わった。
2019年3月の「DEEP 88」では山口大登をマットに沈めたが、続く5月の「DEEP 89」で加藤貴大に1R、リアネイキドチョークで初の一本負け。2019年9月の「DEEP 91」では佐々木由大、12月の「DEEP 93」で星野豊に長いリーチを生かしたパンチによるTKO勝ちを収めると、2020年3月の「DEEP 94」で遠藤来生にフルマークの判定勝ちを収め、3連勝を飾っている。
レスリングベースでサウスポー構えの神田に対し、基本はオーソドックス構えの関。180cmの神田に対し、関も177.5cmとフェザー級のなかでは際立つ長身・リーチを誇る。
サウスポーからの打撃と四つからの小外、後方への投げ、カウンターのダブル・シングルレッグと上下で強いテイクダウンを誇り、バックテイクも武器とする神田に対し、国際戦でもレスラー相手にテイクダウンからの立ち上がりを続けて、相手のスタミナが切れたところを思い切りのいい打撃で仕留めるなど、粘り強さも見せる関。カラム・ルイスら自身と同じ体格の選手との対戦経験も活きるだろう。
24歳の神田と26歳の関。20代同士のフェザー級の戦いにも注目だ。
1R、レスリングベースの神田はサウスポー構え。オーソドックス構えの関。先にダブルレッグテイクダウンは神田。上半身は立てる関に神田は腰をつかんで手前に引き出すが、関はコーナーで立ち上がる。そこにヒジを突く神田! 四つでヒザを突く両者。スペースを作らない神田は密着してアゴ下に頭を置くが、突き放す関。しかし再び神田はダブルレッグをドライブしてテイクダウン! 関は立ち上がる。
2R、右を当ててダブルレッグテイクダウンは神田。しかし関も脇を潜りバックテイク、リアネイキドチョークを狙うがロープ外へ。不運にもブレークでスタンド再開。序盤で力を使った神田。スタミナが厳しいか関は後半にも強い。しかし接近戦でヒジを当てる神田。ダブルレッグは関が切る。クリンチボクシングは関! 神田のダブルレッグを切ると左ハイ、さらに左右を伸ばすと神田が後退! さらにワンツーの連打に棒立ちで後退し、レフェリーが間に入った。
試合後、地元・横浜の関は「ZSTから来ました! ZSTチャンピオンの関です。次は井上選手、絶対やってください」と、後半で試合を控えるソニックスクワッドでも練習経験のある井上直樹へエール。バックステージでは、「朝倉未来選手を意識しています」と対戦を望んだ。