▼第6試合 61kg契約 5分3R ※ヒジ有り
○井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)=60.60kg
[1R 1分40秒 リアネイキドチョーク]
×渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/Fighting NEXUSバンタム級王者)=60.95kg
2020年2月の「RIZIN.21」で、ムエタイとMMAの二刀流ファイター トレント・ガーダムに判定3-0で競り勝った井上直樹は、姉・魅津希と共にニューヨークを練習拠点としていたが、今回の試合に合わせて帰国。現在は元UFCファイターの水垣偉弥と練習を積み、RIZINでの2勝目を目指す。
対する渡部修斗はRIZIN初参戦。修斗初代ウェルター級王者の渡部優一氏を父に持ち、PANCRASE、ZSTで活躍。2018年12月にはFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、ベルトを巻いた。2019年6月と9月にDEEPに参戦し、小林博幸をチョークで「極め、倉信洋一郎に判定勝ちしている。前戦は2019年11月の「Fighting NEXUS vol. 18」。咲間”不良先輩”ヒロトに1R、リアネイキドチョークで一本勝ちしている。分かっていても極まるそのチョークを、渡部は“マジカルチョーク”と呼ぶ。
事前インタビューでは「いろんな勝敗予想とかも見てきたし客観的に見ても厳しい試合であることは分かります。こんな試合をしにRIZINにきました。自分は自分を諦めない」と、番狂わせを起こす決意を語っている。
レスリングシューズを着用した渡部。いきなりの跳びヒザは不発も、着地後すぐにシングルレッグに入りテイクダウンを狙う。そのままバックテイクを狙うが、それをさせない井上は正対。ブレーク。
井上の左右に低いダブルレッグは渡部。しかしそれをしっかり切った井上はバックに回り、すぐに両足をかけて、リアネイキドチョークへ。後ろ手をはがそうとする渡部はいったんは後ろ手を掴むが、今度は井上が後ろ手を隠して頭後ろで組んでリアネイキドチョークを極めた。
試合後、井上は、「絶対にタックルに来ると思っていたので極めました。ここで取らないと次に行けないので取れてよかった。相手の得意とするところで勝てて良かったです」と“摩天楼チョーク”について語った。
続けて「ソニックスクワッドや水垣さんとのパーソナルの練習はニューヨークとはまた違う技術がついて良かったです。やっぱりタイトル挑戦が目標なので、扇久保選手、朝倉海選手とやりたいですし、特に朝倉海選手は同じ愛知で豊橋なので。そして一番は……」と口ごもると、アナウンサーにうながされ、「今日いる石渡選手、すごくやりたいのでお願いします」と対戦をリクエスト。
放送席の石渡は、「怪我しているんですけど、ちょっと待ってくれますか。今日、初めて見たんで、勉強しておきます」と笑顔で返答した。