ケイプには「俺がやり返すから待ってろ」と
――浜松大会にはマネル・ケイプ選手も来場していました。前日計量でバンタム級のことを聞いたら、ケイプは階級を越えて未来選手との試合を熱望していました。海選手としては、あの発言をどう感じましたか。
「その試合をしたら名前が売れるから、というのがあるんじゃないですか。兄弟二人とも倒すという、そういう考えになる気持ちは分からないでもないですけど、俺がやり返すから待ってろ、という感じです」
――本誌の取材でも言っていましたが、ケイプ戦を30回以上も見返したそうですね。
「ケイプには、絶対やり返してベルトを獲らなきゃいけない、それはずっと思っています」
――ケイプにリヴェンジする、そのために試合で見せると。ところで、浜松大会でここまで上がった試合以外で印象に残った試合もありますか。
「主には解説をやった試合と金原さんの試合しか見てなくて、全部は見てないんですけど……あっ、3試合目のヴガール・ケラモフですね。あの選手が強いなと思いました。ムサエフと同門で、まずフィジカルが凄い。パワフルな上に一つひとつのテクニックがしっかりしている。あれは強い選手ですね」
――序盤の打撃の強さも脅威でしたが、3R通して実力者カイル・アグォンに競り勝ったのには驚きました。フェザー級GPが行われるのなら、未来選手の強敵になりそうです。ところで、海選手はケイプ戦以降、ボクシングのほかにも、新たに強化をしている部分などもありますか。
「たくさんあってやっているんですけど……あまり出せません(笑)。ただ、試合で見せるので、そこを楽しみにしていてほしいです」
――なるほど。肉体的な疲労はあったものの、今回の浜松大会も気持ち的には出場を望んでいましたね。となると、次戦はやはり4月19日の横浜大会になるでしょうか。
「そうですね。2月も出たかったです。でも、相手もいなかったし、ずっと連戦が続いていたので、今回しっかり間を空けて準備をして、4月に万全の状態を作って勝負をしたいなと思います」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「前回、負けて終わっているんですけど、そこからいろいろ改善して今、強くなっているので、4月には最高の状態で見せられると思います。期待していてください!」