キックボクシング
レポート

【RISE】ベイノアが空手技を駆使して初防衛に成功、2020年目標は大晦日RIZINでMMA挑戦か

2020/02/23 23:02

▼第3試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
×山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/同級7位)
判定0-3 ※27-30×3
〇門口佳佑(EX ARES/同級9位)


 山川は北海道在住のファイターで、2018年にはRISEバンタム級王座決定トーナメントに出場。2019年4月大会からフェザー級に階級を上げ、11月に初開催された『RISE NORTH』では堂々メインを務め、クワート・スラチャットに勝利。サウスポーからの蹴りを得意とするが、打ち合いも辞さない。


 門口はAbemaTVの企画「那須川天心挑戦者決定トーナメント」で優勝し、那須川と拳を交えたこともある。その後のプロデビュー以来、破壊力のあるパンチと蹴りでプロ7戦無敗。2019年11月にはRISEバンタム級3位・堀尾竜司と対戦して徹底したボディ攻めで大物喰いを果たした。


 1R、山川は右手をだらりと下げたデトロイトスタイルで構え、ジャブを繰り出す。門口は強いローから右のパンチを放つ。


 2R、山川がジャブを突きながら、蹴ってくる門口に左ストレートと右フック。門口はヒザ、三日月、パンチでボディを攻めていく。


 3R、ガードを固める門口に山川はパンチをまとめて打ち、ヒザを突き上げる。ブロックしている門口だが、一方的に打たれて見栄えが悪い。すると門口はニヤリと笑みを浮かべながらのカモンゼスチャー。そこから左右フックを振り回して前へ出ると山川も打ち合いに応じる。残り1分、その打ち合いの中で門口の右フックからの左フックがヒット。ダウンを奪った。


 ダウンを奪い返そうとパンチを繰り出す山川だが、門口も強打を振り回して応戦。判定3-0で門口が破壊力を見せて判定勝ちした。

▼第2試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R
〇実方拓海(TSK Japan/WMC日本スーパーライト級王者、LPNJ スーパーライト級・スーパーウェルター級王者、J-NETWORKスーパーライト級王者)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-28
×杉本卓也(WSRフェアテックス/元J-NETWORKスーパーライト級王者)


 24歳にしてヒジありのキックボクシング&ムエタイルールで4本のベルト(WMC日本スーパーライト級、J-NETWORK同級、LPNJ同級&スーパーウェルター級王座)を持ち、様々なリングで活躍してきたテクニシャンタイプの実方。RISEには2019年6月に初参戦し、RISEライト級7位・川島史也を破った。


 杉本はパンチを武器にKNOCK OUTやJ-NETWORK、REBELSなど様々な団体で活躍。打ち合い上等のスタイルでJ-NETWORKスーパーライト級王座にも就いた。両者は2016年10月にJ-NETWORKスーパーライト級王座次期挑戦者決定戦で対戦し、杉本が判定勝ち。その後、杉本は王者となり、返上したベルトを実方が王座決定戦で手にしたという経緯がある。


 1R、サウスポーの実方がコンビネーションパンチを放つところ、杉本は得意の右でカウンターを狙う。相手の刺客へ回り込む実方に杉本は空振りが目立つ。


 2R、杉本はワンツーで右のパンチを当てていくが、実方は三日月蹴りとヒザで杉本の腹を狙い撃ち。後半には打ち合いに来た杉本へ逆に左フックをクリーンヒット。


 3R、杉本は相打ち上等で打ち合いに行き、実方もこれに応じる。実方は距離を取ると足でフェイントしての左ストレート。前に出て打ち合いに持ち込みたい杉本だが、打ち終わりに左ストレートをもらって仰け反る場面が目立ち、実方がテクニシャンぶりを発揮して判定勝ちした。

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