▼第7試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
〇大﨑一貴(OISHI GYM/初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者)
判定3-0 ※29-27、29-27、30-27
×風 音(TEAM TEPPEN/同級4位)
初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者であり、国内軽量級トップクラスの実力者である大崎がRISEに初参戦。風音と対戦した。
大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」に参戦し、能登龍也、タネヨシホを降し決勝進出。12月大会で同じく勝ち上がってきた石井一成と王座を争ったが、5R判定2-0で敗れた。2019年8月18日には『RIZIN』に初参戦し、瀧谷渉太から2度のダウンを奪って勝利している。弟・孔稀に続いてのRISE参戦となった。
迎え撃つ風音は関西から上京してTEAM TEPPEN所属となり、那須川天心らと共に腕を磨く。2019年3月大会は2RでKO勝ち、6月大会ではKOSスーパーフライ級王者・松岡宏宜と超アグレッシブな試合を展開し、判定勝ち。9月大会では約2年ぶりに復帰したISKAインターコンチネンタルフライ級王者・麗也をKOする大物食いを達成すると、11月にはNJKFフライ級王者・松谷桐(VALLELY KICKBOXING TEAM)も食ってみせた。RISEスーパーフライ級でいま最も勢いのある若手選手だと言えるだろう。
1R、圧力をかけて前に出る大崎は右ローを狙い撃ち、風音はジャブ&ローで対抗する。左フックを顔面とボディに打ってくる大崎に風音はジャブから左右の連打。スピードのあるパンチが交錯する。
2R、風音はジャブを突き続け、大崎の空振りを誘って左右の連打を当てていくが、ロープを背負ったところで大崎の大きな軌道を描く右フックをもらってダウン。さらに詰める大崎が打ち合いの中でまたも右フックでダウンを奪う。
3R、風音は逆転を狙って手数を多く出していき、連打を当てていくが、大崎は下がらず身体を沈み込ませての左ボディから右フック、左ボディからの左フック。風音も連打を返す。両者とも頭を振りながらのパンチの応酬。最後まで激しく打ち合って試合終了となり、大崎が判定勝ちした。
大崎はマイクを持つと「RISEに参戦させていただきありがとうございます。風音選手は勢いある選手だったんですけれど、これからも継続参戦していけるようにしっかり勝たないといけないと思って。判定でしたが勝つことできて嬉しく思います。今後も参戦させていただきたいので試合出る時は応援お願いします」と、継続参戦を希望した。
▼第6試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
〇政所 仁(魁塾/同級1位)
KO 1R 2分39秒 ※右ストレート
×京 介(TOP DIAMOND/同級3位)
政所は現KNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月にRISEスーパーフライ級王者・田丸辰に挑戦して判定で敗れているが、11月には大崎孔稀(OISHI GYM)からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。
京介は2019年3月大会で元REBELS王者の奥脇一哉を破ってランキングを急上昇させ、6月には元MA日本キックボクシング連盟スーパーフライ級王者・一樹をも撃破。9月には3戦無敗の須田翔貴に初黒星を付けた。小比類巻貴之がトレーナーだ。
1R、京介の左ミドルに必ず左ローを蹴り返す政所。前に出ながら打つジャブ、右ストレートで入り込み、パンチを当てていく。左ミドルで距離を取ろうとする京介には右ローだ。最後はコーナーに詰めた京介へ飛び込みながらの右ショートストレート。
この一発がずばりと決まり、京介は自軍コーナーへ座り込むようにダウン。そのまま立ち上がれず、10カウントを聞いた。
政所はマイクを持つと「やっとマイクでしゃべれました。やっとKOで勝てました。物足りない感じはあるけれどKOで倒せたのでそろそろ僕も大阪のビッグマッチに出してほしいと思います。しっかり倒しに行ったということでよかったと思います。まだまだ強くなるので政所仁を覚えていってください」と、大阪WORLD SERIESへの参戦をアピールした。