▼第3試合 66.0kg RIZIN MMAルール 5分3R ※ヒジあり
〇ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)65.70kg
[判定3-0]
×カイル・アグォン(グアム/スパイク22)65.60kg
ケラモフは、「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019 ライト級(71kg)トーナメント」優勝のトフィック・ムサエフと同門のファイター。トフィック同様に体幹の優れたフィジカルと、豪快な打撃を武器としており、これまでに14勝3敗の好成績を残している。特にここ10戦は15年1月から19年11月まで約4年にわたり、土付かずの10連勝を挙げており、「アゼルバイジャンに2つ目のチャンピオンベルトをもたらしたい」と静かに語っている。
アグォンは元PXCバンタム級王者。RIZINには初参戦だが、パンクラスやDEEPでも試合をしており、山本美憂のコーチとしてもお馴染み。前戦2019年10月のパンクラスでは、かつて判定勝ちしているISAOとの再戦に臨みスプリット判定負けを喫した。今回が再起戦。
1R、サウスポー構えのアグォンに、オーソドックス構えのケラモフ。右ジャブを突くアグォン。ケラモフが大きな右を側頭部に当てて前進すると、アグォンはダブルレッグへ。両足をロープ外に出してがぶるケラモフは、足を戻すとシングルレッグへ。軸足を払って強い鉄槌連打はケラモフ! 立つアグォンは離れる。
右ハイを狙うケラモフ。避けるアグォンに右ローはケラモフ。さらに右ミドルも重い音を立てる。アグォンは右ジャブをダブルで振ってダブルレッグへ。しかし足を抜くケラモフ。右の強打で詰めるとリングを回るアグォン。右ミドルで圧力をかけるケラモフ。アグォンの詰めにシングルレッグもそこは切るアグォンだが、体を入れ替えるケラモフは大きな左右を見せる。かわすアグォンは距離をつかんだか。
2R、右ローを突くアグォンにパンチを狙うケラモフ。詰めるアグォンにダブルレッグテイクダウンはケラモフ。ヒザ立ちから立つアグォン。ケラモフは続けてシングルレッグも、そこを引き込んだアグォンは三角絞め! 腕は流せず、逆側へ腕ひしぎ三角固めへ。ひねって抜いてかついだパスしたケラモフはレッグドラッグへ。そこに足を戻したアグォンはフックガードからシングルレッグで立ち上がり押し込む。突き放すケラモフは右ハイ。ブロックするアグォン。耳から出血はアグォン。ケラモフも鼻血。大きな右はアグォンがかわす。
3R、左ジャブを突くケラモフ。さらに大きな左からコーナー詰めてダブルレッグ、そしてシングルレッグへ。差し上げて体を入れ替え、ヒザを突くアグォン! ケラモフは右目尻をカット。左ローを当てるケラモフ。左が交錯。
ケラモフの右にカウンターのダブルレッグはアグォン! 差し上げるケラモフはリストコントロールでクラッチ取らせず。右足にシングルレッグに切り替えるアグォン。右で小手に巻くケラモフだが、コーナーに押し込まれる。さらにダブルレッグはアグォンもコーナー背に凌ぐケラモフ。引き出すアグォンだがケラモフは一瞬ロープを掴み倒れず。
遠間からシングルレッグはケラモフ。コーナーまで押し込むが差し上げるアグォン。詰めるケラモフに押し戻すアグォンだが手数が出ない。ケラモフは右ミドルを繰り出してゴング。
1Rはケラモフ、2Rはアグォン、3Rは接戦だが……タフファイトの判定は3-0で最後まで攻め込んだケラモフが勝利。フェザー級戦線で強い印象を残した。