▼第7試合 SB日本フェザー級(57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
延長2R 判定2-0 ※10-9×2、10-10
×魁斗(立志會館/SB日本フェザー級3位)
※本戦の判定は30-30、30-29、29-29。延長1Rの判定は10-9、10-10、10-10。
魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている18歳のテクニシャン。現在、前述のリーグ戦に出場し、勝ちポイントが足りずトップ通過者になれなかったが、出場選手に全勝して勝率は100%だったことから敗者復活のチャンスを得た。このビッグチャンスを得たことで、全身全霊をかけて何がなんでも勝ちをもぎ取りにくるほどの勢いでこの一戦に臨むことになるだろう。
一方、昨年には国内トップの小笠原瑛作を3RにヒジによるカットでTKO勝ちの大金星を上げるなど現在4連勝中の笠原は、2018年11月にSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメントを勝ち上がったものの植山征紀にKO負けしタイトル奪取ならなかった。
18歳の東(笠原)と西(魁斗)のホープ対決。
1R、両者サウスポーからスタートするが、魁斗は頻繁にスイッチ。笠原がワンツーを繰り出すと魁斗は左フックを合わせに来る。それに対して笠原は左右の連打。笠原の前蹴りをキャッチした魁斗が右フックをクリーンヒットさせると、笠原はすかさず連打を返して右フックの強打。
2Rになると両者のストレートが激しく交錯する。笠原が左ストレート、右フックを打てば魁斗は4連打を返す。笠原はカウンターのテンカオをタイミングよく突き刺し、左ストレートを伸ばす。魁斗も右ストレート、右フック。
3R、笠原は左ミドルを蹴りながらのワンツー、魁斗も左フックで応戦。攻める笠原にカウンター狙いの魁斗と言う図式になり、笠原の左に魁斗が右のカウンターを入れる。
本戦の判定はジャッジ1名が笠原を支持したがドロー。延長戦へ。両者ともパンチから投げを狙うが不発。残り30秒で笠原が左の蹴りを交えながらパンチの手数を増やしていく。甲乙つけがたい攻防は延長戦もドロー。再延長戦へ突入する。
左で蹴っていく笠原だが魁斗は軽くパンチを合わせる。魁斗は左フックと前蹴り、笠原は左の蹴りから左右フックを放つが、魁斗のジャブと右フックを被弾。笠原もすぐに左を打ち返す。2度目の延長戦も甲乙つけがたい大接戦となったが、判定2-0で笠原が競り勝った。笠原は4月22日のタイトルマッチ出場権を獲得した。