シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人が8Rのマラソンマッチの末ピンペットに敗れる、町田光がジャーマンで勝利、笠原友希が延長2Rの大接戦を制す、女神がsasoriにダウンを奪われ初黒星

2020/02/15 19:02

▼セミファイナル 第9試合 61.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
〇笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
TKO 3R 1分14秒 ※レフェリーストップ
×前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)


 笠原はSB次期エース候補として期待され、2018年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下して王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者・ 内藤大樹との接戦を制し、2019年9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者・深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。前戦となった12月の新日本キック対抗戦では重森陽太のヒジ打ちによるカットでTKO負けを喫し、今回が再起戦となる。


 前口は2010年4月にプロデビューし、同年のJ-NETWORK新人王に。2013年8月にはJ-NETWORKライト級王座を獲得した。パンチを武器にトップクラスで活躍し、近年は『KNOCK OUT』を主戦場に。2019年5月付けでPHOENIXからTEAM TEPPENへ円満移籍し、7月にRISE初参戦。5連敗と厳しい状況だったが11月に初代WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・氏原文男から勝利を収め、連敗をストップした。SBには一昨年11月に初参戦、村田聖明と大激闘を繰り広げて会場を盛り上げている。前口のセコンドには那須川天心が就く。


 1R、右ローを蹴っていく前口はワンツーを伸ばしていくが、笠原はジャブと左ローで距離を取る。笠原は鋭い前蹴りを突き刺し、右の強打も。笠原の顔面前蹴りをもらった前口は組み付いて押し倒す。前口が左右フックとヒジのコンビネーションを繰り出すと、笠原は左の縦ヒジから右フックを返した。



 2R、ジャブの差し合いから左右フックを放つ前口だが、笠原が左フックを連続ヒット。笠原が強烈な右フック、右ヒジ、さらに左ヒジ、顔面前蹴りと攻勢を仕掛け、前口は右のまぶたをカットして流血する。ドクターチェック後、前口が左右フックでなりふり構わぬ猛ラッシュを仕掛け、笠原もこれに応じて打ち合いに。


 3Rが始まった直後、前口の左フックで笠原がバランスを失うようにダウン。猛然と倒しに行く前口に笠原も右の強打と左の蹴り、さらにヒジ打ち、顔面ヒザ蹴りの猛攻を仕掛ける。場内熱狂の壮絶な打ち合いの中、前口が再びドクターチェック。ここでストップがかかり、笠原のTKO勝ちで激闘に終止符が打たれた。

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