▼第8試合 64.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※29-28×2、29-27
×宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
町田は50戦以上のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。居合い抜きの動作を応用した必殺技“居合パンチ”をはじめとする数々の必殺技を超個性的な戦い方で人気を呼ぶ。
SB初参戦となった2019年6月大会では村田聖明、11月大会ではSB日本ライト級王者・西岡蓮太を共にバックドロップで投げて勝利を収めた。
今回の相手はシュートボクサーではなく、同じキックボクサーの宮越。2011年にNJKFライト級王座を獲得すると、以後NJKFのエースとして活躍。2013年にWBCムエタイ日本統一ライト級王座、2015年にWBCムエタイ・インター王座を獲得した。その後は中国のクンルンファイトや他団体へと活動の幅を広げ、シュートボクシングの海人、新日本キックボクシング協会の重森陽太など各団体のエース級と拳を交えてきた。
“ニンジャステップ”と命名された独特のフットワークを駆使し、2018年12月にスアレック、2019年4月に新日本キックボクシング協会日本ライト級王者・勝次、8月に鈴木真治と強豪を連破して絶好調だ。
両者は2012年2月にNJKFで対戦し、この時は引き分けに終わっている。
1R、両者まるで踊るようにステップを踏みながら両手をクネクネと動かし、場内はどよめく。さっそく投げを狙って組み付く町田。ミドルキックを蹴り合った後、町田が居合パンチのポーズを見せると、宮越は手裏剣を投げるポーズで対抗。どっと沸く観客。宮越は逆ワンツーを当てていくが、町田はすぐに組み付いて投げを狙う。
2R、町田の強烈な右ローと右ミドルに宮越はワンツー、スーパーマンパンチで応戦。宮越は歩くようにスイッチしてパンチを打つ。パンチで迫る宮越に町田はタックルを合わせてテイクダウン、強い左ローも蹴る。
3R、パンチで前に出る宮越に町田は左ミドルを蹴りつつ組み付いての投げを狙う。もつれ合ってロープの外に飛び出す場面も。バックを奪った町田はジャーマンスープレックスでついにシュートポイント(後方への投げで2点)を奪う。挽回しようとパンチで前へ出る宮越だが、町田は空振りさせてタックルで組み伏せる。宮越が投げを防ごうと腰を引くとヒザ蹴り。
宮越は前へ出てワンツーをヒットさせるが、町田は執拗に組み付いて投げを狙う。試合終了のゴングが鳴ると、両者とも精魂尽き果て並んでロープにもたれかかる。場内を大いに沸かせた熱戦は町田の判定勝ちとなった。