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レポート

【ONE】ストロー級王者パシオが接戦制し防衛、佐藤将光がONE3連勝! 和田竜光は完封勝利、MOMOTAROは判定負け

2020/01/31 19:01

▼第9試合 ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
○ダニー・キンガド(フィリピン)60.85kg/1.0053
[判定3-0]

×シェ・ウェイ(中国)61.25kg/1.0066

2019年は1月に和田竜光に、3月に仙三にいずれも判定勝利、8月にリース・マクラーレンにスプリット判定勝利で2018年から6連勝も、10月にデメトリアス・ジョンソンに判定負けしているキンガドは、試合前、「この1年でファイターとして、競技者として成長しました。 ONEフライ級世界GPに参加できたことは素晴らしい経験でした。世界最高の選手と競うという経験を積むという点で、本当に多くの助けになりました。今はアスリートとしてより規律が出来ているように感じています。この次の戦いで学んだすべての新しいスキルを見せる予定です」と、より厳しい練習に励み、復帰戦に臨むことを語っている。

1R、ともにオーソドックス構え。キンガドは右ロー! さらに右ロー。ウェイはキンガドの左ミドルを掴んで右ストレートをダブルでヒット! さらにがぶりからヒザを突く。下からスイッチ狙い、さらにダブルレッグから持ち上げてテイクダウンはキンガド! ハーフから足を効かすウェイに左で小手に巻いてパスするキンガドはマウントへ。その瞬間にウェイもリバーサルする。

強烈な右ローを2発当てるウェイ。しかしミドルにはその蹴り足を掴んだウェイが右ストレートを狙う。左の関節接蹴りを打つキンガド。ウェイの右ローをかわしてその打ち終わりに右ローを返す。互いに右フック。しかし右ローはキンガド。さらに左ミドルを脇腹にヒット!

2R、オーソからステップして左ミドルを打つキンガド。さらに右ロー。ワンツーで詰めるウェイだが体を入れ替えるキンガド。

さらに詰めるウェイに組みに行くキンガド。両脇を差して肩パンチを突くウェイ。左に崩すとヒザを着くキンガドだが、すぐに立ちあがるとなおも押し込むウェイ。ブレーク。

キンガドの右ローに右のオーバーハンドを狙うウェイ。キンガドはバックスピンも。さらにウェイの右ローをかわして右ローを当てる。左の関節蹴りを打つキンガド。左右で詰めるウェイにはキンガドはカウンターのダブルレッグに入る。それを差し上げるウェイ。離れ際にキンガドはバックヒジを狙う。

3R、左右ローのキンガドに左ミドルを返すウェイ。さらに右ローも当てる。キンガドの遠間からの低いダブルレッグをがぶるウェイはヒザを突く。さらにがぶり落とすウェイはヒザもその瞬間にキンガドも頭を抜く。

遠い距離を保つキンガド。右ローを当てる。その2発目をテイクダウンしたウェイ。背中を着けさせるが、ハーフからの肩パンチ気味のヘッドバッドにレフェリーがストップ。

再開。一気に詰めるウェイ。両脇差し、肩パンチ、ヒザ。キンガドもクリンチボクシング。投げの打ち合いは右で小手に巻いたウェイが上を取りかけるがここでのスクランブルが速いキンガドはすぐに立つ。キンガドをがぶるウェイはヒザを突くが、それが後頭部と判断され試合が再びストップ。インターバルから再開。右を当てるウェイはキンガドの頭をがぶるがゴング。ウェイは両手を挙げて見せる。

判定は3-0でキンガドが勝利。的確な打撃を当て、ウェイに決定打を当てさせなかったキンガドだが、ONE Hero Seriesで4連勝、ONE Warrier Seriesで1勝と5連勝中だったウェイも身体の強さ、ポテンシャルを見せた試合だった。

▼第8試合 ムエタイ フライ級(61.2kg)3分3R
〇ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)60.75kg/1.0023
[判定2-0]

×MOMOTARO(日本)61.05kg/1.0176

元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者のMOMOTARO(OGUNI-GYM)が、元ONEキックボクシング・フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)と対戦する。

MOMOTAROは、3月のONE初参戦でケニー・ズィー(中国)に判定勝ちも、4月に元ルンピニー3階級王者ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)に判定負け。しかし、9月のシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)との試合では、41秒KO勝ちの番狂わせを起こした。11月にはホームリングのNJKFで琢磨に3R判定勝ちを収めており、連勝中だ。

ペッダムは元ONEキックボクシング・フライ級王者。ジョシュ・トナー(豪州)、工藤政英(新宿レフティージム)をKOし、2019年5月にはエリアス・マムーディにテクニカル判定で勝利。ONEキックの同級王座を獲得したが、8月のイリアス・エナッシ(オランダ)との初防衛戦で3R左フックでKO負けし王座陥落している。今回は、ムエタイルールでの試合となり、ボクシンググローブではなく、オープンフィンガーグローブでの戦いとなる。ペッダムはダンスをしながらゆっくりと入場。現地の観客は大ウケだ。

1R、サウスポー同士。MOMOTAROは遠い距離から前足の蹴りを多用する。しかしペッダムはその長い距離を全く苦にせず、強力な右ローを蹴る。MOMOTAROはペッダムが組み付いてくると首相撲で崩す。

続いてペッダムのミドルにストレートを合わせにいくMOMOTARO。ペッダムが首相撲からヒザ蹴りに来ると、その蹴り足をつかんで投げ飛ばす。さらにMOMOTAROがパンチを連打して前進すると、ペッダムは防御しながら左ヒジを合わせる。MOMOTAROは構えを右に変え、バックボーンである伝統派空手の構えを見せた。

2Rも首相撲で崩し倒すMOMOTARO。ペッダムの左ミドルには左ストレートを合わせる。さらにカカト落としも繰り出すMOMOTARO。前に出てくるペッダムは距離をとろうとするMOMOTAROを首相撲に持ち込む。

序盤は突き放したり投げたりして対処していたMOMOTAROだが、段々と削られ捕まっている時間が長くなる。離れるとMOMOTAROは組まれないようにパンチを繰り出す。

3Rもペッダムの左ミドルに左ストレートを合わせに行くMOMOTARO。ペッダムは首相撲で組んでのヒザ蹴り。ペッダムの左ミドルもヒットし始め、MOMOTAROのストレートが届かなくなってきた。MOMOTAROは自ら組みに行ってパンチを放つが時間切れ。

2R序盤まではいい動きを見せていたMOMOTAROだったが、首相撲で削られ判定2-0でペッダムが勝利を収めた。

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