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【ONE】8.2 松嶋が王者ウェンに2RKO負け。ロッタンが新王者に! 和田が大善戦もDJが決勝進出、若松と竹中がKO競演、岡見またも勝利ならず、三浦が連続一本勝ち、アルバレスは大逆転勝利

2019/08/02 17:08

▼第11試合 ONE世界フライ級(※61.2kg)GP準決勝 5分3R
〇デメトリアス・ジョンソン(米国)
[判定3-0]

×和田竜光(日本/フリー)
※ジョンソンが決勝戦へ進出。


3月の両国大会で若松佑弥をギロチンチョークで極めた元UFC世界フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンが、続けて日本人と対戦する。

和田竜光は2018年7月のONE初陣でリース・マクラーレンにスプリット判定で敗れたものの、11月にユージーン・トケーロにリアネイキドチョークで一本勝ち。2019年1月にキンガドに判定負け後、4月には元五輪レスラーのグスタボ・バラルトに判定勝利でGP準々決勝を勝ち上がり、星を五分に戻している。

DJはGP準々決勝で若松の動きを1Rで把握すると、2Rには2手先、3手先を読むかのごとく先回りして最後はスタンドのギロチンチョークでタップを奪っている。引き出しの多い和田が、DJ相手にどんな戦い方をするか、注目だ。

1R、サウスポー構えからスタートするジョンソンに対し、オーソドックス構えの和田が中央を取る。左右に構えを変えながら動き回るジョンソンを詰める和田は右のカーフキックを命中させる。ジョンソンも左のインローを返す。

オーソに戻すジョンソンは右から左で前進するが、バックステップで回ってかわす和田。ダブルレッグでテイクダウンに来たジョンソンを右で脇を差し上げて防いで左手と組んだ形で首相撲に捕らえとジョンソンが右ヒザを打つ。腕を組み直し両腕で頭を引き寄せて首相撲からヒザ蹴りを打つのは和田!

再度、右で脇を差し直し、右足で小外刈で崩してから脇を潜る和田はスタンドでバックを取りかける。コーナー背に左で小手に巻いてバックに回らせないよう防御するジョンソンは、右ヒザを連打。

そのヒザの打ち終わりで片足になった瞬間に右腕をかち上げて払い腰気味に投げる和田! ジョンソンは左足をロープにかけて踏ん張るとその身体の戻し際で和田がバックに回る! ジョンソンの背中に飛び乗りすぐに足を胴に巻く和田。右足を胴に、その上から左足をロックする和田は長い左足をジョンソンの右ヒザ裏に甲でフックする“お竜ロック”をセット!

背後に引き込み、チョークを狙う和田は4の字ロックに変え、左足でジョンソンの右ヒザ裏にあてコントロール。首を防ぎながら背後の和田を殴るジョンソン。腰をズラし一気に正対を狙うが、左足が効いている和田はジョンソンに完全には正対させない。再びジョンソンを引き寄せバックを奪い、背後から鉄槌とヒジを打つ。残り10秒、ジョンソンは正対して上になることに成功するが、クローズドガードで抱きつき密着する和田に動けず初回を終えた。

2R、和田は右のパンチと右ロー、ジョンソンの左ローと交錯する。ジャブのダブルから右ストレートを突くジョンソンに、同じく速い右で前進する和田。オーソじゃらジャブ突き右ローを当てるジョンソン!

和田の右ミドルにジョンソンは左ミドルの蹴り返し。右ストレートから組み付いてきたジョンソンを和田は右で差して左腕でジョンソンの首後ろでロック、自身の頭で下からジョンソンの頭を挟む形の首相撲で投げ、ヒザを狙う。

1R同様に差した右腕で前方に煽りながら投げを狙う和田。コーナー背にしながらもヒザを突くのを忘れないジョンソン。和田も左ヒザを突き、頭をアゴに当てて押し込み、右腕をかち上げての投げ狙い! ここは読んでいたジョンソンがすかし正対。右は差させずロックさせない。コーナーに押し込む和田に肩パンチで攻撃の意思を見せる。

四つ組みからヒザ蹴りはジョンソン。しかし右は差している和田が回して体を入れ替え、細かいヒザを腿に突く。左で差すジョンソンも押し返し、その回し際にヒザを当てる。

和田との首相撲の攻防につきあうかと思いきや、スッと頭を垂直に落としたジョンソンが前進しダブレッグテイクダウン! クローズドガードで抱きつき殴るスペースを作らせない和田。しかし、ジョンソンもインサイドからヒジ! さらに和田の首を手前に引き付けるネックロックも。外した和田は蹴り上げでスペースを作るが怒涛のパス狙い。蹴り上げの足を担いでサイドに回る。残り30秒、抱きつく和田をジョンソンが剥がしてゴング。ジョンソンは走ってコーナーに戻る。

3R、始まってすぐに和田がワンツー。ブロックするジョンソンは左右にスイッチを繰り返しながらオーソーから右ロー。さらに右前蹴り。反撃が必要な和田は右ローも、キャッチしたジョンソンが片足立ちの和田を押し込んでテイクダウン! ジョンソンのパウンドに、和田は下から三角に組んでヒジを打つが、外したジョンソンは足をかつぎパスで逆側にパス!

ハーフからフルガードに戻した和田が後ろ頭を掴むと、その手首を持って剥がしたジョンソンはがそのまま滑らせるように左ヒジ! 和田は右目上から流血。そのヒジの打ち終わりにすぐに和田の左ヒザを後方に押して右足をパスするジョンソン!

いったん亀になってからがぶるジョンソンはにガードに戻す和田は下から再びヒジも出血がひどくドクターチェックに。

再開。ジョンソンにパスされ亀になって立とうとする和田のバックを奪ったジョンソンはスープレックスを仕掛けるが和田も投げさせない。するとすぐに背後から蹴りを狙うジョンソン。和田は前転して外そうとするがついていくジョンソンが崩して和田を寝かせに行く。和田はなおもヒップアタップをしかけるがクラッチしたままのジョンソンに再び亀になり立つ和田。

下から頭をつけての首相撲からヒザ蹴りに行くが、2発目をジョンソンがかわしてダブルレッグへ。足を後方に飛ばす和田だが脇をくぐりバックに回るジョンソン! 背後からリストコントロールし引き込むが、ここで横に落とした和田がバックに回るがその瞬間に立つジョンソンは背後から足をかけてきた和田にかけさせず正対! 離れ際に右も入れる。詰める和田は右アツパーも受け止めるジョンソン。コーナーに押し込む和田はバック狙いか。残り40秒。右を差している和田はみたび右腕で前方に煽りつつ脇を潜るとスタンドバックへ! 右足をかけて引き込むが、アームロック狙いのジョンソンは完全バックは取らせず、下の和田を足でスタンプしたところで終了のゴング。右手を挙げながらも口元をゆがませたジョンソンは納得していない表情を浮かべた。

判定は3-0でジョンソンが勝利。元UFC世界王者のジョンソンに肉薄し、大健闘した和田だったが、あと一歩及ばなかった。

ジョンソンは勝利者インタビューに「マニラ、どうだい? キンガドも若くて才能に恵まれた選手だけれど、決勝に向けてしっかり準備する」と答えた。10月13日、両国国技館で開催される日本大会でジョンソンはキンガドと決勝戦を争う。

▼第10試合 ONE世界フライ級(※61.2kg)GP準決勝 5分3R
〇ダニー・キンガド(フィリピン)
[判定2-1]

×リース・マクラーレン(オーストラリア)
※キンガドが決勝戦へ進出。


和田竜光から1月にバックマウントを奪うなど判定勝ちし、3月両国大会で仙三と死闘を繰り広げ、勝利したダニー・キンガドが、同じく3月大会でのGP準決勝でリース・マクラーレンを判定で下した元世界王者アクメトフと対戦する。


 1R、キンガドは代名詞でもある関節蹴りからのパンチで先制したが、マクラーレンが弾丸のようなダブルレッグでテイクダウン。場内は割れんばかりのキンガドコール。その声に押されて立ち上がろうとするキンガドだが、マクラーレンはしっかりと抑え込む。ガブってきたマクラーレンに反転してトップを奪ったキンガドだったが、腕十字を狙ったところでマクラーレンにバックを奪われてバックチョークを何度も仕掛けられる。残り20秒、ついに反転したキンガドにマクラーレンは下からの腕十字。これもキンガドが外した。


 2R、キンガドの強烈な右カーフキックが2発連続で決まる。そのカーフキックを蹴ったところでマクラーレンが組み付いてテイクダウンに成功。キンガドは立ち上がり、マクラーレンがすぐにテイクダウンに行くもキンガドはまたすぐに立ち上がる。右のカーフキックにマクラーレンの足が流れるが、マクラーレンもダブルレッグでテイクダウンを奪う。抑え込むマクラーレン。キンガドが上を奪い返すとマクラーレンはフロントチョーク、さらに足関節と次々技を仕掛けて再び上に。マクラーレンがバックを奪ったところでラウンド終了。


 3R、マクラーレンは左足を蹴られないようにサウスポーに構える。するとキンガドは右ミドルを蹴っていく。キンガドが右フックから組み付いて浴びせ倒すが、マクラーレンは立ち上がってダブルレッグでテイクダウンを奪い返す。潜り込むキンガドは組んだまま立ち上がってマクラーレンに尻もちをつかせる。バックを奪ったキンガド、マクラーレンは正対するが、キンガドに小外掛けでテイクダウンを許す。キンガドに大声援が沸き起こり、キンガドはサイドを奪ってボディへのヒザ蹴りと顔面へのパンチ。残り15秒、起き上がったマクラーレンにキンガドはヒザ蹴り。そして試合終了。


 判定は2-1のスプリットで地元のキンガドが勝利した。

▼第9試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg)※ヒジ有り・OPFグローブ 3分3R
〇ロートレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
[3R 0分49秒 KO]
×アンドリュー・ミラー(英国)


かつて日本のKNOCK OUTで梅野源治と対戦したロートレックが登場。126勝40敗5敗の戦績を誇る。対するミラーは34勝17敗2分で身長は180cm。

 1R、ジャブの突き合いからスタート。ミラーは左の蹴りを出しつつ、リーチを活かしたストレート系のパンチを繰り出す。ロートレックは右ローを蹴り、ミラーの蹴り足をキャッチしてパンチへつなぐ。圧力をかけるロートレックが左フック、右ストレートをヒットさせ、強烈な右ロー。

 2Rもグイグイと圧力をかけていくロートレックが右ロー。その右ローを空振りさせたミラーは左ハイをヒットさせる。コーナーやロープに詰まるミラーは首相撲に持ち込む場面が目立つ。ロートレックは左フック、右ローと追い詰めていき、消極的なミラーに“来いよ”と挑発。右ローにミラーの足が折れ曲がる。


 3Rも前に出てパンチを放つロートレックに後退を繰り返すミラー。首相撲から離れた直後、ミラーの右フックにロートレックが右ショートフックを合わせてダウンを奪う。前のめりにバッタリと倒れたミラーは何とか立ち上がるもフラつき、レフェリーがストップ。ロートレックの豪快なTKO勝ちとなった。

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