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レポート

【ONE】ストロー級王者パシオが接戦制し防衛、佐藤将光がONE3連勝! 和田竜光は完封勝利、MOMOTAROは判定負け

2020/01/31 19:01

▼第7試合 ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
×クォン・ウォンイル(韓国)65.45kg/1.0031
[1R 4分05秒 リアネイキドチョーク]

○佐藤将光(日本)65.60kg/1.0107


佐藤将光の父親はマイルス・デイヴィスの衣装を長く担当していた世界的なファッションデザイナー“KOHSHIN SATOH”こと佐藤孝信さん。次男の将光は、ジャンルは違えど、クリエイティブな試合運びに定評がある。父がデザインしたガウンで入場する佐藤。


32歳でMMA34勝16敗3分というベテランの佐藤は現・修斗世界バンタム級王者。2019年5月のマーク・アベラルド戦では、2Rにシングルレッグテイクダウンから中腰のパウンドを効かせてTKO勝ち。続く10月の両国大会では、PANCRASE王者のシウバを2R TKOに下し、その実力を知らしめている。


対するは、DEEPでプロデビューし、GRACHANやGLADIATORなど日本でキャリアを積んできたストライカーのクォン・ウォンイル(韓国)。

佐藤は、「クォン選手はもともと1階級上の選手。1RでKOした試合も4試合ほどあって、早い段階んでのKOを狙って最初から圧力をかけてくる。それに対して自分はステップを使いながらかわして、相手に圧力をかけていければと思います。常にフィニッシュは狙いますが、勝ちが一番なので、勝ちに行きます」と、試合への意気込みを語っている。


1R、ともにオーソドックス構え。いきなり詰めるウォンイルは右。佐藤も右カーフキックを打つ。そこに右ストレートを狙うウォンイル。組んで左を首後ろに巻く佐藤。突き放すウォンイル。


前後にステップ踏む佐藤は、右で飛び込んでの右ロー! さらにニータップから押し込んで組むが、ここは離れるウォンイル。佐藤は右ローを再び当てる。しかしウォンイルも右ストレートを返す。


ワンツーの後にヒザを触り、さらに右を当てる佐藤! 攻撃を散らして詰めると続けてニータップから金網まで押し込み左で差す佐藤は足をかけてバック狙い。脇を潜りスタンドバックから後方に崩すと、すぐに両足をかけてリアネイキドチョークへ。最初はパームトゥパームからすかさず頭後ろに組み直してタップを奪った!

【LEAD CARD】

▼第6試合 ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
×イヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)59.35kg/1.0102
[判定0-3]

○和田竜光(日本)61.25kg/1.0222

和田竜光は、2019年9月のマニラ大会でのフライ級GP準決勝でデメトリアス・ジョンソン(DJ)と対戦して以来の試合。DJとの試合では1Rにバックを奪いながら、中盤からテイクダウンされ判定負けを喫したが、元UFC世界王者と接戦を繰り広げている。

対するブラジルのイヴァニルド・デルフィノは、ONE初参戦でMMA8戦無敗。ジャングルファイト等で活躍も試合動画が皆無で、和田は未知の強豪と対戦することになる。

1R、ともにオーソドックス構えから。先に圧力をかけるデルフィノ。和田は右ローのカーフキックを当てるとすぐにデルフィノはカウンターを狙う。2発目の右ローを掴んでテイクダウンはデルフィノも、すぐに立つ和田は首相撲から右で差して足払いで崩し。さらに内無双を狙うデルフィノに押し込むと、引き込むデルフィノ。

下のデルフィノの足関節に回転して上を取る和田。デルフィノはハーフからカーフスライサー狙いも鉄槌・パウンド当てる和田に対し、足を外してクローズドに入れる。オープンガードにするデルフィノに中腰からパウンドを当てる和田! デルフィノの潜りをヒジで引きはがし、縦ヒジも! 片足を抜いてハーフになる和田にデルフィノはバック狙いも和田は正面に入る。

2R、右前蹴りはデルフィノ。かわす和田はまたも右カーフキック! 一瞬、サウスポー構えに変えるデルフィノ。右を狙うがその打ち終わりに右! さらに右ローを当てると詰めて右を差して内股で煽りながらバックを狙う。

右ヒザを突く和田。正対し左腕で差し上げるデルフィノ。ならばと和田は首相撲からヒザ。デルフィノは左腕をスイッチで差し込む。首相撲ヒザからヒジは和田! デルフィノは右ボデイ打ち! しかし和田も右を返し左ボディ。デルフィノにダブルレッグに切り替えテイクダウン! 和田のヒジ連打にデルフィノは出血する。

3R、早々に詰めて首相撲は和田。左に煽ってから右に足払いテイクダウンは和田! しかしすぐに立つデルフィノ。金網に押し込み右で差す和田は再び左に崩してから戻してくるデルフィノを右に足払いでテイクダウン!

背中着くデルフィノはハーフガードも右ヒザを突く和田。さらに和はグラウンドで縦ヒジを突き刺す! 下から腕十字を狙うデルフィノの足をすぐにさばき中腰からパウンド。横三角を狙うデルフィノだが、察知する和田。デルフィノはダブルアンダーフックで両脇を差して密着。

「ノーホールディング」のレフェリーの声の中、クラッチを外したデルフィノに和田はパウンド、右ヒザのラッシュ。ゴング。判定は3-0で和田が勝利。DJに敗れたマニラの地での復活に和田はVサインを見せた。

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