▼第10試合 ONEライト級(※77.1kg)5分3R
×エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)76.15kg/1.0070
[判定1-2]
○ピーター・バウシュト(オランダ)76.75/1.0061
フォラヤンは、2019年は3月に青木真也の肩固めで一本負け、8月にエディ・アルバレスに逆転のリアネイキドチョークで敗れるも11月にツォゴーフ・アマルサナーに判定勝ち)し復活を遂げている。
今回、試合2週間前にアメド・ムイタバから長身のピーター・バウシュトに対戦相手が変更も「問題ありません。私は以前もこのような状況にありました。それは私の適応性の良いテストであり、この対戦相手は私を限界に押しやろうとしていると思います。フィリピンのファンに全力を尽くす準備ができています」とホームでの試合に臨む意気込みを語り、「世界タイトルまでもう一度走りたいと思っています」と王座返り咲きを狙う。
1R、対峙すると身長差20cmが際立つフォラヤンとバウシュト。バウシュトはMMA5連勝からONEで2019年5月に下石康太に2R TKO勝ち、10月に豪州のトニー・カルーソに判定勝ちし2連勝。ムイタバの欠場から緊急参戦を決めた。
ともにオーソドックス構え。飛び込んでの右ローから入るフォラヤン。さらに左サイドキック。左インローで長身のバウシュトの足を飛ばす。
左から右が長いバウシュト。そこに右のバックヒジを狙うフォラヤン。右ミドルを打つバウシュト。そこに左のサイドキックを合わせるフォラヤンだが金的に。短いインターバルで再開を望むバウシュト。
再開。右ハイを当てるバウシュト! さらに右ストレートを振ると組みにきたフォラヤンにギロチンを狙う。しかしフォラヤンは首を抜きながら前に踏み出しテイクダウン! サイド奪うと左で脇差しアメリカーナ狙い。そこの際で立つバウシュト。そこにギロチンを狙うフォラヤンは後方に回すが、立つバウシュト。
なおも左で差して押し込むフォラヤンは投げを狙うがすかしたバウシュトがバック狙い。ここは取らせなかったフォラヤンにバウシュトは右ハイ。ブロックしたフォラヤンは右ローを当てる。
2R、左のサイドキックを関節に狙うフォラヤン。さらにバックスピンは空振りも右ローは当てるフォラヤン。左で差して金網に押し込むと右で小手に巻いて上げるバウシュト。フォラヤンのダブルレッグを差し上げる。突き放したバウシュト。
しかし前足を変えてスイッチするバウシュト。そこに軸足払いで倒すフォラヤン。パウンドに行くが、下からバウシュトは三角絞め、さらに腕ひしぎ三角固めに移行。
腕を抜いたフォラヤンにホームの場内は大“フォラヤン”コール。ハーフでからむバウシュト。バウシュトは下から抱き着きクラッチしてスイープ! 上からパウンドを入れてゴング。
3R、バウシュトの右の跳びヒザの打ち終わりにバックフィストを狙うフォラヤン。しかし詰めるバウシュトはフォラヤンの右ローをかわして打ち終わりに右のハイキック!
ふらついたフォラヤンに長身のバウシュトはニンジャチョークへ! しかし頭を抜いたフォラヤンは左で差して金網に押し込む。突き放すバウシュト。前に出るバウシュトは右ハイ。かわすフォラヤン。
今度はいきなり右ストレートを突くバウシュト。圧力をかけると今度は左ハイ! ブロックするフォラヤン。バウシュトは右ロー。左ミドルは蹴り足を掴んだフォラヤンがテイクダウン! しかし蹴り上げからノーダメージで立つバウシュト。
判定は2-1でバウシュトが勝利。アウェーでの勝利に信じられないという表情で涙を流したバウシュトは勝利のメダルを首にかけた。