大﨑兄弟がKO出来なかったギャルービーとのISKA世界王座決定戦に臨む、戦う救急救命士・花岡
2026年7月12日(日)東京・後楽園ホールにて、記念すべき200回目のナンバーシリーズ『RISE 200』が開催される。2003年4月の旗揚げ戦から、23年で到達した。

同大会のメインイベントとして発表されていた、ISKAユニファイドルール世界バンタム級(-55kg)王座決定戦3分5R、花岡竜(橋本道場/第3代RISEスーパーフライ級王者)vs.ジラリー・キャルービー(フランス/CARCHARIAS GYM/ISKAフリースタイル世界フェザー級王者)の記者会見が、7月1日(水)都内にて行われた。
なぜ200回記念大会のメインイベントがISKAの世界タイトルマッチなのか。伊藤隆RISE代表は「今大会ではRISE Nova(アマチュア大会)やVOA(40歳以上のアマチュア大会)だったり、オープンフィンガーグローブの試合も調整したいと思っています。RISEが今までやってきた“RISE全部盛り”を見せたいという想いがあっていろいろな試合が入っています」と、RISE200回の中で行われてきたものを全部見せたいとの主旨から、これまで何度か行われてきたISKAのタイトルマッチが組み込まれたという。

試合について伊藤代表は「大﨑兄弟もやって中島(愛樹斗)もやってて、上手くて倒せない選手ではあるんですけれども、ここはメインイベントとして花岡が圧倒的な試合なのか、または倒すということで、 55kgの花岡竜の存在を見せてほしいと思っております。彼の持っているポテンシャルを見せていただいて、素晴らしい試合を見せていただきたいと思います」と期待を込める。
また、会見の冒頭では「ここで1点訂正をさせていただきたいと思います。先日の大﨑一貴と那須川龍心の対戦カード発表の際に、私から花岡と龍心が実現しなかったというアナウンスをさせていただいたんですけれども、私の伝え方が悪かったかもしれないですが花岡が逃げたという捉え方をした方もいらっしゃったようなので、それに関してはお詫びと訂正を申し上げたいと思います。私は逃げたというニュアンスで話したのではなくて、本人もトップファイターなので全く逃げる気もないし、合えばやるよという感じだったので、発表に対してそう捉えた方もいらっしゃったということで、そこに関しては私からお詫びを申し上げたいと思っております」との説明もあった。

キャルービーからは「RISEのリングに戻れることをとても嬉しく思っています。日本の格闘技にはファンの情熱や競技レベルの高さを感じています。その中で、RISEの舞台でISKA世界王座に挑戦できることは、自分にとって最高のチャレンジです。花岡選手は素晴らしいファイターですし、リスペクトしています。ただ、そのリスペクトもゴングが鳴るまでです。僕は自分の技術、経験、そして日々積み重ねてきた努力を信じています。今回の来日には一つしか目的はありません。それはこのベルトを勝ち取り、母国へ持ち帰ることです。世界タイトルを懸けた大一番で、最高のパフォーマンスをお見せします。全力で世界王座をつかみに行くので、ぜひ期待していてください」とのコメントが読み上げられた。
会見に出席した花岡は「今回200回記念のメインということで。ジラリー選手を大﨑兄弟がボコボコにしちゃうので、あまり強くないみたいな印象も多分あると思うんですけれど、試合前に研究していると本当にポテンシャルもあって、背も高いし、強い選手なので、ここはしっかりメインとしてKOして 200回記念を締めようかなと思っているので、応援よろしくお願いします」と挨拶。

キャルービーの印象は「サウスポーで身長も高くてリーチも長いので、距離感をつかむのも上手いですし、パンチのテクニックも凄く高くて。そこにヒザだったり蹴りだったりもしっかり混ぜてこれる、結構オールラウンダーな選手かなと思っています」と評した。
4月から就職して社会人になった花岡は、現在の状況について「救急救命士なんですけれど、消防所属じゃなくて自分は病院所属の救急救命士で、基本は病院の救急外来で働いているって感じです。現場に出ることもあるので、要請が入ったら在宅のお迎えにも行くのでもうバリバリやっています」と忙しい日々を送っているという。
練習に支障をきたすことはないのか、と問われると「5時15分まで仕事で、5時とかに出動の要請が入ると残業になったりもするんですが、そこは職場も理解あって調整してくれたりするので。試合前は基本的には練習に集中できている感じです」と、理解ある職場で練習はしっかり出来ているようだ。
「職場から15分の近さ」というRIKIX(小野寺力会長)に出稽古へ行かせてもらっていると言い、「RIKIXの選手って基礎レベルも高くて、凄くいい選手が多いので。実戦の練習ということで、 12月の鈴木真彦戦の時も行かせてもらったんですけれど、今回もお世話になりました」とする。

2025年12月の鈴木真彦戦から変わった部分は「前回が55kgの初戦だったので、身体の大きさ足りてないところもあったんですけれど、今回は7カ月経ってるので身体も大きくなっていますし、前回より減量も少しキツいんですけれど身体の大きさだったりパワーは上がってるかなと思います」と、55kgによりアジャスト出来ている様子。
ISKAの世界タイトルについては「ISKAを獲ったから世界一みたいな感じではないんですけれど、だからといってRISEで誰でもISKA のタイトルマッチをやらせてくれるかっていうとそうでもないので。ベルトを獲って、ある程度トップにいた選手が挑戦させてもらえるベルトっていう感覚です」とし、「ここで獲れないと12月からの世界トーナメントだったりっていう話もないと思いますし、ここから自分が対世界に対して羽ばたくための切符だと思っています」と、世界へのパスポートだと捉えているとした。
現RISE世界バンタム級王者の大﨑孔稀が、6月27日にラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級暫定王座決定戦でKO勝ちした感想を聞かれると、「見てたんですけれど、1R目にヒジで斬られて、これ負けだなと思って。これは無理でしょと思ってからのあの逆転劇だったのでヤバいですね。RISEの55kgの世界チャンピオンの強さをムエタイのリングでも見せられたので、いや、これは勝てねえんじゃね? って思って見てました(笑)」と珍しく弱気な発言。
「(大﨑)一貴選手もリスペクトしてたんですけれど、自分的には孔稀選手の方が強いと思っていて。前々から真彦選手に勝った時も、ちょっと勝てるかなって思ったんですけれど、この前の試合見て、こいつ化け物だなとマジで思って(笑)。やるとなったら本当に全力で勝ちには行きますけれど、本当の世界でトップの選手だなと思います」と、相当なリスペクトを持っているようだ。

大﨑兄弟がKOを逃したキャルービーをKOすれば、大﨑孔稀戦への自信が付くのでは、と言われると「ジラリー選手を倒しても孔稀選手の成長速度がめちゃくちゃ速いと思ってるので、ジラリー戦の時の大﨑選手とは違うとは思います。でもここでKO出来れば、見てる人たちにも勝負論じゃないですけれど、今はあまりないと思いますが自分がKO出来れば勝負論があるカードにまで持っていけるんじゃないかなと思っています」とする。
今回の試合もいつも通り、相手に当てさせずに自分だけ一方的に当てるという戦い方をより極めて臨むのか、と聞かれると「そこは極めてはいますし、やってますけれど、今回は強気に倒しに行く姿勢も。5Rあるのでラウンド毎で変えてもいいですし、自分の持っている全てを5Rで出したいと思います」と、今大会でRISEの全てを見せるように現時点での花岡竜の全てを見せたいと意気込む。
今回の試合後、12月に開幕を予定している55kgの世界トーナメントまで時間が空くが、その間の予定の希望はあるかとの質問には「ちょっと空いてしまうので、1試合は挟みたいです。そうなると 9月のWORLD SERIESか10月の後楽園あたりになってくると思うので、なんせ今(RISEの)55kgが空位じゃないですか。獲りに行こうかなと思っています」と、次はRISEバンタム級王座決定戦をやりたいと希望した。
「(1位の)大森隆之介選手がフェザー級に専念するのであれば、3位の真彦選手になるのか、それとも堀本(祐惺=4位)選手が出てきてるので、全然どっちでもいいんですけれど、10月あたりに55kgのタイトルマッチも出来たらいいなと思います」
因縁のある那須川龍心が、6月に大﨑一貴と対戦したのを見て、前から印象は変わったかとの質問には「大﨑選手と頑張っていたとは思うんですけれど、自分も本戦は延長でいいんじゃないかと思っていて。ただ、大﨑選手が取ったラウンドはなかったので判定がおかしいと言いたいことは分かるんですけれど、那須川選手は延長であからさまに気持ちが折れてたので、そういうところがまだ甘ちゃんだなって思います」と、那須川には厳しい意見を述べていた。
また、内勤なのになぜそんなに真っ黒に日焼けしているのか、と問われると「ちゃんとサウナに通ってるので。やっぱり黒さは強さということで、ちゃんと黒さをキープしています」と笑った。





