撮影/安村発
ONE Friday Fights 160&The Inner Circle 20
2026年6月26日(金)タイ・ルンピニースタジアム
※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3R
〇ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)
判定3-0
×ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
ヌンスリンは9歳でムエタイを始め、14歳でバンコク・スポーツスクールのアスリート枠に編入。国立スポーツ大学時代には、世界大学生ムエタイ選手権で金メダルを獲得している。大学卒業後はインストラクターとして国立スポーツ大学に務め、ナショナルチームを育成。同時に選手活動を続け、2023年3月からONE Friday Fightsに参戦。

2025年9月、吉成名高のライバルになると目されていたソンチャイノーイからダウンを奪って勝利し、本戦契約を獲得。11月の日本大会で名高と初代ONEアトム級ムエタイ世界王座を争ったが、名高のテクニックに屈してONEでの初黒星を喫した。3月もペットに敗れ連敗中。ONEでの戦績は6勝(2KO)2敗。

ソンチャイノーイはS1ジュニアバンタム級王者の肩書きを引っ提げて2022年9月のNJKFに初来日すると、塚本望夢を1RでKO。2023年4月には『BOM OUROBOROS 2023』で名高に3RでKO負けを喫したが、強烈な攻撃の数々で名高を苦しめた。2023年7月の『BOM』にも来日し、重い左右ローキックで場内をどよめかせ、5Rには首相撲からのヒザ蹴りでジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来)に判定2-0で勝利している。

ONEには2023年1月の『ONE Friday Fights 2』から出場し、9戦全勝(4KO)の快進撃。名高とONEアトム級世界タイトルを争う最右翼と目されていたが、直前の2025年8月にヌンスリンに敗れた。10月の再起戦でサライ・タンに勝利し、2026年4月の日本大会で名高とタイトルマッチで再戦も返り討ちに遭い、ONE戦績を10勝2敗とした。所属するゲッソンリットジムは、K-1など日本で大活躍したチャンプアを輩出したジムだ(※チャンプアは現在同ジムのトレーナー)。

前回の試合はソンチャイノーイがいつも通りガンガン攻め込む中、2Rにヌンスリンがソンチャイノーイの左ボディからの右フックに左フックを合わせてダウン奪取。その後は打ち合いとなったが、3Rになるとヌンスリンはステップを使って距離をとり、ソンチャイノーイが近付くと首相撲で組んで攻撃を止めての判定勝ち。

ダウンを奪ったヌンスリンが逃げ切る形となったが、ヌンスリンのパンチの技術が優れていたからこその勝利。この試合でもしソンチャイノーイがリベンジに成功すれば、名高の初防衛戦での挑戦者に有力候補として浮上するだろう。

1R、まずは前足でインローを出し合う両者。ヌンスリンは顔面前蹴りを2発放ってけん制する。右ローの蹴り合いから、ソンチャイノーイが思い切り右フックを空振りして勢いあまって転倒。右ローを蹴ったヌンスリンは、ソンチャイノーイが前へ出ようとしたところを続く前蹴りでストップする上手さを見せる。

前に詰めてくるソンチャイノーイにまたも顔面前蹴りを当てるヌンスリン。右ローを蹴るとソンチャイノーイがキャッチから右フックを打つ。ヌンスリンが左フックからの右ロー、ソンチャイノーイは右カーフを蹴り返す。

2Rはヌンスリンが前に出てくる。そこへ右フックを打つソンチャイノーイ。ヌンスリンは右ローを狙い撃ち、さらに前へ出てパンチを狙うヌンスリンにソンチャイノーイは右ミドル。そのヌンスリンの右ローをキャッチして右フックを狙うソンチャイノーイ。両者組んでのヒザ蹴り。

ソンチャイノーイが左フック、ヌンスリンが左ボディの相打ち。ヌンスリンの左ミドルをキャッチして左ヒジを狙うソンチャイノーイ。このラウンドはソンチャイノーイの蹴り足キャッチからの攻撃が目立ったが、ヌンスリンもソンチャイノーイのローをキャッチして、コカす瞬間に顔面ヒザを狙った。

甲乙つけがたい中、迎えた勝負の3R。ヌンスリンは左ロー、右顔面前蹴り。ソンチャイノーイは組んでヌンスリンをコカそうとする。前に出て打ち合いに行くヌンスリンにソンチャイノーイも左フック。ヌンスリンのローをかわしてソンチャイノーイが右ミドル。組んでのコカし合いではソンチャイノーイが上になる。

ヌンスリンは組んでのヒザに勝機を見出したか、ソンチャイノーイの左ミドルをもらっても組みに行く。ソンチャイノーイの左ミドルにヌンスリンが右ストレートのリターン。さらに右を当てていく。ソンチャイノーイの左ミドルにはワンツーを合わせ、ソンチャイノーイを下がらせる。最後はソンチャイノーイが左ミドルを空振りして終わった。

判定は3-0でヌンスリンが接戦を制し、ソンチャイノーイを返り討ちにした。
「ホッとしています。あと2試合してから吉成名高とのリマッチに臨みたい」と、名高へのリベンジを口にした。





