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2026年5月9日(日本時間10日)米国ニュージャージー州ニューアーク・プルデンシャル・センターで開催される『UFC328』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)で「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)として、王者ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)に挑戦する同級3位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が6日(日本時間7日)、メディアデーのインタビューに応じた。
当初4月11日(同12日)の『UFC 327』マイアミ大会で行われる予定だったこのタイトルマッチは、ヴァンが負傷欠場で1カ月後の今回のニューアーク大会に延期されていた。
日本でライブビューイングも行われる「平良vs.ヴァン」はUFCの歴史上、初めてアジア人男性アスリート同士によるタイトルマッチであり、さらに、2000年代生まれ同士の王座戦としてもUFC史上初。平良が勝てば、日本人初のUFC世界王者誕生となる。
平良達郎「このチャンスをつかむ準備はできている」
──本来なら4月のマイアミ大会でフライ級王者ジョシュア・ヴァンと試合する予定でしたが、約1カ月後のニューアークでの開催になりました。今回のイベントの方が世界中からの注目も大きく、ジョシュア・ヴァンとの試合をより多くの人が見るという意味では、むしろ良い形になったとも言えるのでしょうか?
「ニュージャージーは初めてなので、すごく楽しみです。この試合に向けて、より多く準備することもできました。準備はできています」
──ジョシュアが最初の試合を欠場したとき、試合直前でしたよね。一度トレーニングを止めて、また体重を戻して、そこからもう一度作り直す必要があったと思います。さらに1カ月、気持ちも身体ももう一度ピークを作るのは大変でしたか?
「簡単ではなかったです。でも、チームがいつも支えてくれました。それに応援してくれるファンや友人たちも、沖縄から自分の試合のために来てくれる予定でした。延期は彼らにとっても大変だったと思います。今度はニュージャージーまで来なければいけなくなったので。そういう人たちには申し訳ない気持ちもあります」
──マイアミのカードに残って、暫定王座戦を戦うという話はありましたか? アレシャンドレ・パントージャ(前王者・フライ級1位)も、暫定ベルトを懸けて戦ってもいいというような意思を示していました。
「多くの情報が飛び交ったときは、いろんな状況を考えました。もしかしたらマイアミで戦いたいと言うかもしれないとも思いました。なので、自分はただ待っていました。目の前に誰が来ても、自分は気にしません」
──ジョシュアも先ほど、「これはアジアにとって非常に重要な試合だ」と話していました。アジア人同士が初めてUFCのタイトルマッチで戦うことになります。あなたも同じように受け止めていますか?
「この試合は、アジアにとってとても重要だと思います。自分たちがしっかり見せることで、UFCをもっと日本やアジアに広めていきたいです」
──コロラドで練習している映像を見ました。コーリー・サンドヘイゲン(バンタム級4位)もいましたし、ジャスティン・ゲイジー(ライト級1位)もあなたについてとても良いことを言っていました。コロラドで練習した理由は何だったのでしょうか?
「みんな、いつも自分たちを受け入れてくれます。すごくいい環境です。コロラドでトレーニングを始めた理由のひとつは、沖縄からコロラドに引っ越した友人が紹介してくれたことがきっかけです」
──子どもの頃は野球をしていたそうですね。お兄さんがジムに連れて行って、トレーニングを始めるきっかけを作ったとも聞きました。お兄さんがいなければ、今のようなキャリアはあり得たと思いますか?
「ないと思います。お兄ちゃんがいつもマーク・ハントやジェロム・レ・バンナの試合をYouTubeで見せてくれていました。格闘技の試合を見せてくれたのも、ジムに誘ってくれたのもお兄ちゃんです。ずっとお兄ちゃんの後を追いかけていたんです」
──ワールド・ベースボール・クラシックでは、日本代表がベネズエラと対戦する試合で始球式を務めましたよね。好きな野球選手は誰ですか? 大谷翔平はもちろんいますが、村上宗隆や岡本和真のように、日本から素晴らしい選手がたくさん出てきています。誰が好きですか?
「好きなのは、もちろん大谷翔平選手です。自分は日本ではジャイアンツファンなので、岡本選手も好きです。同い年の村上選手も好きで、試合を見るのはいつも楽しみです」
──ヴァンのパントージャ戦での勝利はラッキーだったと言う人もいます。あなたはどう見ていますか? ヴァンの勝利について、どう考えていますか?(※2025年12月『UFC 323』でパントージャの負傷によりヴァンが1R 0分26秒 TKO勝ち)」
「自分としては、少し早すぎたとは思います。だから、誰が真の王者か証明できるのが、この試合だと思っています」
──マネル・ケイプ(フライ級2位)、堀口恭司(フライ級5位)、パントージャなど、フライ級のトップ戦線はかなり忙しくなっています。その3人の中で、初防衛戦の相手として希望するなら誰になりますか?
「まずはパントージャだと思います」
──6月20日(日本時間21日)のマネル・ケイプ対堀口恭司はどちらが勝つと思いますか?
「堀口選手に勝ってほしいです。堀口選手が勝つと思います」
──ジョシュとの試合は非常にリスペクトのある形で進んでいて、2人ともトラッシュトークをしているようには見えません。メインイベントの2人の振る舞いについては、どう見ていますか?
「どれくらい本気か、どれくらい仲が悪いのかは分からないですけど、警備員がたくさんいてUFCは大変だろうなと思います」
──警備が増えていることで、ホテル周辺なども普段のファイトウィークとは少し違うと感じますか?
「いつもより警備が多いですし、違いを感じます。映画の中にいるような感じもあります(笑)」
──明日の記者会見では、あなたもステージに上がることになります。あの2人がやり合うのを見るのは楽しみですか?
「明日は楽しみです。でも、なにかあったら自分は逃げなきゃいけないです(苦笑)」
──前回の試合では、ブランドン・モレノ(フライ級9位)を2R TKOで破りました(※モレノ戦=2025年12月『UFC 323』で2R 2分24秒TKO勝ち)。あの試合をどうとらえていましたか。
「フライ級に良いファイターがたくさん出てきている中で、タイトルマッチ挑戦権を獲得するには、モレノ戦でフィニッシュしなければいけないと思っていました。このタイトルマッチのために、前回の試合はあったので、試合後すぐにタイトルマッチが決まって欲しいと思っていました」
──マイアミでの試合から今回に変わり、タイトルマッチが近づいています。さらに今週は移動や警備強化などもありますが、初めてのタイトルマッチに向けて、今の気持ちはいかがですか?
「本当に楽しみです。タイトルマッチが週末に控えているのが、夢のようで嬉しいです。ここまで来たんだという感覚が一番にあります」
──UFC史上初の日本人王者になる可能性について、どう感じていますか?
「自分の夢ですし、日本のファンもUFCのベルトをずっと待っていたと思います。自分が勝って、UFCのベルトを日本に持って帰ります。このチャンスをつかむ準備はできています」
──井上尚弥選手と会っている写真を見ました。一緒にトレーニングはしたのでしょうか?
「井上尚弥さんが所属している大橋ジムさんで練習させてもらったことはあります。彼と直接練習させてもらったことはないですが、スパーリングを見せてもらったことはあります。井上選手の練習にかける思いや集中力に圧倒されて、こういったトップファイターから見習うことは多いと思いました」
──先日、日本では井上尚弥選手や中谷潤人選手が出場した大規模なボクシングイベントがあり、大きな観客を集めました。あなたがこの試合に勝てば、UFCを日本に戻す存在になれると思いますか?
「はい。自分がそういう存在にならなければいけないと思っています。ベルトを獲った後は、自分がUFCを日本に戻す存在になります」(※前回の平良インタビュー)(※「平良vs.ヴァン見どころ」)
初のUFC日本人王者誕生へ!!
— U-NEXT 格闘技 公式 (@UNEXT_fight) May 7, 2026
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平良達郎
密着ドキュメンタリー公開中
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フライ級タイトル挑戦に向けてーー
5.10(日) 『UFC 328:チマエフ vs. ストリックランド』U-NEXTで全試合生配信






