(C)GONG KAKUTOGI/PANCRASE/ROAD TO UFC
2026年5月28日(木)と29日(金)、中国・マカオのギャラクシー・アリーナで開催される『ROAD TO UFC シーズン5』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)に出場するPANCRASEバンタム級王者の田嶋椋(OOTA DOJO)と、PANCRASEフェザー級王者の栁川唯人(K-PLACE)が17日、会見を行った。
ともに『ROAD TO UFC』初出場。冒頭で栁川は「5月、マカオで『ROAD TO UFC』の1回戦を戦ってきます。日本人の強さをカリベクの試合ぶりに見せつけてやろうと思うので、応援よろしくお願いします」と挨拶。
25年12月に井村塁との王座決定戦で1R TKO勝ちして戴冠した田嶋は、「日本人として、そしてPANCRASEのチャンピオンとして、しっかり強さを見せつけたいと思っています」と意気込みを語った。以下は両者との質疑応答。
――改めて『ROAD TO UFC』を通じてUFCに出たいと思ったきっかけを教えてください
栁川 UFCに出たいと思ったきっかけは、もうすごくシンプルなんですけど、『世界で一番強い人間』になりたくて、その証明が何でできるかって言われたら、他の競技だといろんな制限があると思うんですけど、MMAは“なんでもアリ”って言われるくらいなので、それが一番強いってことの証明なのかなと思っていて。じゃあ、そこで一番レベルが高いのはどこかって言われたらUFC──っていうシンプルな考えだったので、もう僕は格闘技を始めた最初から絶対にUFCで戦ってチャンピオンになってやろうっていう気持ちでした。
田嶋 自分も柳川くんとちょっとかぶっちゃうんですけど、やっぱりMMAで一番強いのはどこかって言ったらUFCだと思ってるし、何よりそこでやるのが一番かっこいいと自分は思ってるので、UFCで戦いたいって思ってますね。
――そのUFCに向けて、『ROAD TO UFC』出場が決まった気持ちをお聞かせください。
栁川 そうですね、なんて言うのかな。正直、まだ契約できてるわけじゃないので、スタートラインに立ったとも正直思ってないです。いつもと変わんない感じで、特に何か高揚してるとかはなく、ただいつも通り楽しみだっていうのと、覚悟して臨むぞって言う感じですかね。
田嶋 自分はあの……めちゃめちゃワクワクしていて、本当に憧れの舞台のUFCの──まだ契約はしてないですけど──同じ会場で同じ雰囲気でできるって言うのは、もう想像するだけですごく楽しみだってことですね。
――両選手、対戦相手の印象はいかがでしょうか。栁川選手は豪州のジョージ・マンゴスと対戦します。
栁川 背が高くて腕も長いみたいなので(身長178cm、リーチ180cm ※栁川は身長173cm)。パンチも組みも満遍なくできる、すごく良いファイターだなっていう印象です。でも、隙はもういつも通り見つけてるので、しっかりそこを突いて戦えば面白い試合になるんじゃないか思うんで、という感じです。
田嶋 そうですね。手足が長くてジャブが伸びて、けっこう自分みたいな体型をしていて、組みもしっかりできて、最近はバックチョークとかパウンドでフィニッシュしてる映像もあるので、組みもしっかりできるんだなっていう印象。打撃、寝技、両方できる選手だなと思っています。
――そういった相手に対して、どのように戦いますか。柳川選手、マンゴス選手は8勝1敗で3KO・TKOと5つの一本勝ちというフィニッシャーでフィジカルも強い選手ですが、そのあたり警戒されていることはありますか。
栁川 そうですね、まあフィジカルは負けねえぞと。それと、けっこう彼はスロースターターだったりするんで、本当に常に自分から攻めるアグレッシブなスタイルと、カリベク戦で出してない秘策をようやく出そうかなと思ってるんで、楽しみにしといてください。
――田嶋選手は粘り強く戦う選手と思っていますが、相手のティ・ハイタオも23年から6連勝中で5つのフィニッシュ勝利で立ち上がりから猛攻も仕掛けます。そこに対していかがでしょうか。
田嶋 そうですね、自分はどちらかというとスロースターターな感じで、後半になるにつれて調子が上がってくるんですけど、今回は1R目からガッツリ行こうと思ってます。
――栁川選手のように秘策も?
田嶋 秘策はもちろんあります。ここでは言えないですけど(笑)。
――豪州&NZも参加した2025年の『ROAD TO UFC』で日本人選手は厳しい結果でした。今回と相手は違いますが、あの結果を見て、今回の試合に関して感じていることはありますか。
栁川 そうですね。アジアのレベルが全体的に上がってるなというのは思いますし、本当に細かいところまで完成度が高いファイター、特に海外勢が増えてるなという印象だったんですけど、去年は、僕の階級だと中村(京一郎)選手が唯一、RTUを勝ち抜いた選手だったので、やっぱりそういうMMAがしっかりできてたりとか、一発があるとか、そういう武器を持ってる選手が(勝ち上がって)いけるなというのは思ってました。今年、本当により強い選手が出てきたと思ってるんですけど、むしろそれが嬉しくてありがたくて、という気持ちなので、もう本当に楽しみにしています。
田嶋 やっぱり全体的にレベルが高いですし、去年も今年も優勝候補と言われている強い人がいっぱいいるんですけど、いや、でも自分だったら優勝できると思ってるんで、そんなに心配はしてないですね。
――同じくお2人におうかがいします。ご自身の階級で今回の対戦相手以外に上がってきそうだと警戒している選手はいますか。
栁川 ええっ…うーん、なんか、自分の1回戦の相手が優勝候補と言われてるらしいんですけど、正直、見た感じ、あんま特別強いなと思わなかったんで、別に……正直、カリベクの方が強いじゃんって思ったんで驚いてないですし。でも今回、フェザーは韓国勢が強いのかなって僕は思ってて、反対の山に同じ日本人選手がいますけど、1回戦でいきなり(優勝候補と)やるっていうのもすごく楽しみですし、一番の理想は日本人同士で(決勝戦を)やりたいなっていうのはあります。
▼フェザー級(65.8kg以下)5分3R
ジョージ・マンゴス(豪州)8勝1敗
栁川唯人(日本)8勝1敗
▼フェザー級(65.8kg以下)5分3R
アヘジャン・アイリヌアー(中国)16勝3敗
イム・クァンウ(韓国)5勝1敗
▼フェザー級(65.8kg以下)5分3R
ラガジン(中国)11勝1敗
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)10勝2敗
▼フェザー級(65.8kg以下)5分3R
青井 人(日本)16勝6敗1分
ソン・ヨンジェ(韓国)9勝1敗1分
田嶋 バンタムは優勝候補って言われてる人が欠場したみたいって言うのは聞いたんですけど。その人の映像を見たんですけど、自分はそうでもないなと思ったんで。でも、誰が上がってくるか関係なく、まず1回戦をしっかり勝って、と言うふうに思ってるんで、そんなに何も気にしてはいないですね。
▼バンタム級(61.2kg以下)5分3R
南 友之輔(日本)6勝0敗
カシブ・マードック(ニュージーランド)7勝0敗
▼バンタム級(61.2kg以下)5分3R
ラビンドラ・ダント(ネパール)9勝1敗
マティ・イアン(豪州)4勝0敗
▼バンタム級(61.2kg以下)5分3R
ティ・ハイタオ(中国)18勝6敗
田嶋 椋(日本)10勝3敗
▼バンタム級(61.2kg以下)5分3R
宮口龍鳳(日本)7勝0敗
シン・ユミン(韓国)6勝1敗
――逆に、3人の日本人選手がいることで、今まで交わることのなかった選手と対戦する可能性があるという楽しみはありますか?
田嶋 そうですね。修斗の選手が自分の下のブロックにいるんで、1回戦を2人とも勝って、日本人対決っていうのも全然アリかなって思ってますね。
――今回、マカオでの開催で、2人とも初めての海外での試合になるかと思いますが、環境が変わることで準備などはいかがでしょうか。
柳川 ご飯が気になるかなっていうところくらいで。海外に出てる選手にいろいろ聞いて、こういうのがいいよとか、こうしたらいいっていうのも結構聞いたりしてて、すごい心の準備はできてるので。そうですね、美味しい日本料理屋さんがあることを祈りながらマカオに向かいたいと思います。
田嶋 一番心配なのは減量だけちょっと。向こうに入ってからファイトウィークで、減量もいつも通りではないんで、そこは気をつけようかなと思ってますね。なるべく日本で動いておいて、向こうではあとはリラックスしてできるようにという風に考えてます。
――今回のRTU、とにかく勝てばいいと思っているのか、インパクトを残したいと思っているのか、そのあたりをお聞かせください。
栁川 まず、本当に“一つずつ”だと思うんです。優勝とかは正直、今あんまり思ってなくて、とにかく次に戦うジョージ・マンゴスに勝つことだけ考えてるんで。意識的な問題じゃないですけど、もうプロなら盛り上げて当たり前と思ってるんで、両方やるって感じですかね。盛り上げるし、しっかり勝つしっていうのが僕のスタイルなんで、それをしっかり見せつけようかなって思ってます。
田嶋 自分はやっぱり勝ちに徹していきたいですね。結果として、勝ちにいく姿勢が盛り上がる要素になると思うんで、ほんとうに1個ずつ、まずは1個、勝ちに行きますね。














