▼第7試合 女子アトム級 5分3R
○沙弥子(47.6kg/リバーサルジム横浜グランドスラム)4勝1敗
[判定3-0]※30-27×3
×ホン・イェリン(47.2kg/DKジム/韓国)デビュー戦
沙弥子はMMA4連勝中。柔道歴10年で名門・日体大柔道部出身で東京学生選手権で3位入賞の実績を持つ。2015年の「Real 2」でMMAデビュー戦も元ボクシング世界王座三階級制覇のライカ相手にTKO負け。その後、フィットネスインストラクターとしてボディビルに挑戦し、2017年6月の『第25回 東京オープンボディビル選手権』で3位入賞。2017年12月の「GRACHAN」でMMAに復帰し4連勝を飾っている。
3戦目にはハム・ソヒの愛弟子で、韓国キック王者のパク・シウとの打撃戦を制するなど、組み技を軸にトータルファイターとしての実力を上げている沙弥子は、前日計量で「思ったより相手は小さかったです。試合間隔がかなり空きましたが、身体がきっと覚えてるし、仲間と自分を信じてパンクラスを楽しんで、最後は勝ちたいです」とコメント。
沙弥子と対戦するのは17歳のホン・イェリン。今回がMMAプロデビュー戦ながら、キックボクシングでは7戦(4勝3敗)を経験。MMAはアマチュアで5戦を経験後、待望のデビュー戦を日本で迎える。急速に進化を遂げている韓国MMA界から乗り込んでくるイェリンはどんな動きを見せるか。計量で沙弥子と向かい合っても笑顔を見せたイェリンは「準備してきたことを出し切ります」と語った。
1R、ともにオーソドックス構え。左右を振り金網詰めてボディロックテイクダウンは沙弥子。ハーフからパウンドにイェリンは腰を切りクローズドに戻すと下から腕十字狙いも腕外す沙弥子。
2R、イェリンの右ストレートを浴びる沙弥子だが、大内刈と払い腰で2度テイクダウン。その立ち際に細かいパンチを入れる。
3R、沙弥子の右ローに右ストレートを合わせるイェリン。沙弥子はダブルレッグテイクダウン! 片足抜きハーフに。足さばきサイドに出る沙弥子は横三角絞め狙いも外すイェリンにサイドからパウンドでゴング。
右ストレートを当てるなどストライカーらしさとともに強い腰を見せたイェリンに、組みで上回った沙弥子。判定は3-0(30-27×3)で沙弥子が勝利した。
試合後、沙弥子はマット上で「緊張するかなと思ったけど、勝村さんたちが和ませてくれて気持ちよく戦えました。相手はデビュー戦でしたが、デビュー戦から強い子は強い。油断せずに臨んだけど、若さがすごかったです。(今後について)まだ大きいことは言えません。実力と自信をつけて一つひとつ戦っていきます」と語り、四方に笑顔でポージングをしてケージを降りた。
▼第6試合 バンタム級 5分3R ※19時開始目途
×大橋悠一(61.45kg/P's LAB大泉)5勝2敗・6位
[1R 0分13秒 TKO]
○ユ・スヨン[Suyoung You](60.95kg/韓国/ボン柔術)5勝1敗
2018年ネオブラッドトーナメント覇者で同級6位の大橋悠一(P's LAB大泉)が、ボン柔術所属で韓国TFCからの刺客ユ・スヨン(韓国)と対戦する。
現在5連勝の大橋は、前戦でキルギスのWEF globalバンタム級王者ディションバイ・バキトベックを右フックで倒して1R41秒、パウンドによるTKO勝利、勢いに乗っている。12月に三十路を迎える大橋は、「20代最後の試合、最高の形で締め括ります」と勝利宣言。
対するスヨンは韓国TFC首脳陣が「キム・ミョンギュ以上の可能性がある若者。負け無しでバンタム級のベルトに挑戦できる」と推薦してきた新鋭。デビュー戦こそ判定負けしているものの、その後は5連勝、4フィニッシュを飾っている。前日計量では、「練習の成果を見せます」と謙虚に語っている。チョークを得意とするスヨンに対し、大橋は2試合連続の国際戦をクリアし、名を上げられるか。
1R、ともにオーソドックス構え。右ロー打つ大橋に詰めるスヨンは左を当てて大橋を下がらせると、右ストレートえ腰を落とさせ、左右ラッシュ! 崩れた大橋を見てレフェリーが間に入った。
試合後、6連勝を決めたスヨンは「相手選手の試合を見て距離を取ると危ないと思い、自分から詰めようと思いました」としっかり研究してのPANCRASE参戦であったことを明かした。