▼第5試合 ストロー級 5分3R
×井島裕彰(52.5kg/GUTSMAN)12勝12敗3分・5位
[2R ケイオスチョーク]
○アダム・アントリン(52.05kg/米国/AKA/Antdawgs MMA)14勝5敗・7位
ストロー級5位の井島裕彰(GUTSMAN)と7位のアダム・アントリン(米国)が対戦
2016年7月、UFCのTUF24フライ級トーナメント一回戦でダマッシオ・ペイジに勝利し、準々決勝で扇久保博正に判定負けしているアントリンは、2019年6月の「PANCRASE 306」で本来の適性階級であるストロー級で初参戦。前山哲兵を終始圧倒し、3RTKOに下している。前戦で7位にランクインしたアントリンは、「2020年、東京オリンピックの年にチャンピオンになるのが夢だから、明日は勝つよ」と笑顔で語る。
対する井島は2017年3月から早坂優瑠、八田亮、前山哲兵相手に3連勝も、2018年は5月に北方大地に一本負け、11月に曹竜也にTKO負けで2連敗中。PANCRASEは「八田@曹とのタイトル比較マッチ」と位置づけている。曹が体重超過した今回、井島が実力者アントリンに勝利すれば、一気に上位戦線進出となる。初の国際戦に向け、「心と身体をしっかり作って来ました。日本の団体に育ててもらった意地を見せます」とホームでの金星を狙う。
1R、サウスポー構えのアントリンにオーソドックス構えの井島。左フックを当てて前に出る井島。アントリンの右ローを掴んで右フック! ダウン奪うとハーフから細かいパウンド。
2R、低いシングルレッグに入った井島。金網まで詰めるが、そこにアントリンは得意のノーアームギロチンチョーク! 落ちているとアピールするアントリン。井島は失神。アントリンは、前回来日時の公開練習で見せた通りの動きでハーフガードの井島に極めた。試合後、アントリンは王座獲りを宣言した。
▼第4試合 フェザー級 5分3R
○田中半蔵(66.1kg/FUN'S)13勝7敗・10位
[判定2-1]※29-28×2,28-29
×コンバ王子(65.65kg/HMC JAPAN)12勝10敗・14位
実力者・田中半蔵(FUN'S/10位)が、前ハワイX-1王者・コンバ王子 (HMC JAPAN/14位)と対戦。
2019年3月に現UFCの堀江圭功に1R KO負けを喫した田中は再起戦。中原由貴、カイル・アグオン、堀江と強豪ばかりと対戦し、3連敗で黒星が続いている田中は、2017年5月の日沖発戦以来の白星を掴めるか。8カ月ぶりの試合に向け「しっかり勝って復活します」と語る。
対するコンバ王子は2019年7月に林大陽を相手に3R 、右オーバーハンドで逆転のKO劇を披露。グラップリングマッチにも積極的に取り組んでおり、X-1では得意のスタンドからのキムラで回して一本勝ちも収めているが、レスリングも強い田中相手に背中を見せる場面は増やしたくないところだ。前日計量では、「田中選手は僕が格闘技を始めた頃から見ていて戦いたかった選手なので、倒して他のランカーにアピールします」と高いモチベーションを持って戦う気持ちを語った。
フェザー級サバイバルマッチを生き残るのは田中か、コンバ王子か。
1R、遠間からタックルのコンバをがぶる田中。下から草刈り狙いのコンバを払う田中がサイドに。亀から立つコンバは得意のアームロック狙いも、警戒する田中はバックに。走って正対するコンバ。
2R、田中のダブルレッグをアームロックに切り返して回すコンバだが、田中はまたいで外す。亀からシングルレッグはコンバも、右腕を両足で挟む田中が鉄槌。持ち上げ右腕外したコンバは左を振り前へ。田中も凌ぐ。
3R、シングルレッグは田中も切るコンバ。右ストレート、アッパーで2度田中からダウンを奪うが、ダメージを与えながらそこから極めにこだわるコンバは2度アームロック狙うもポジションを失い、亀でパウンドをもらう。
判定は2-1で田中が辛勝。2年半ぶりの白星を掴んだ。コンバにとっては勝ちを落とした試合となった。