▼男子5回戦第1試合
〇マシエ・マズール(ポーランド)
延長 判定5-0
×前田勝汰(日本)
試合開始と同時に前田が前蹴りからの突きで襲い掛かり、マズールを下がらせる。土壇場で踏みとどまって下突きと膝蹴り、肩口への肘打ちで反撃して中央へ戻すマズール。上段膝蹴りが前田の頭部をかすめる。前田は右へ回り込みながら突きを放つが、勢いに乗ったマズールが突きと前蹴りでラッシュ。
判定は1-1で延長戦へ。前田は本戦の手数よりも一発一発を強く打つ戦い方にチェンジ。マズールは下突きと膝蹴り、さらに肘打ちを連打。外国人応援団の大歓声が鳴り響く中、判定4-0でマズールが前田を破った。
▼男子5回戦第2試合
〇エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア)
延長 判定5-0
×山本和也(日本)
グザウスカスは左の下突きを連打、山本は右下段廻し蹴りの連打で対抗する。左右下突きと膝蹴りで畳みかけるグザウスカスに山本は攻撃の手が止まりかけるが、右下段廻し蹴りでグザウスカスを崩す。グザウスカスの左右下突きに山本も打ち合いに出るが、膝蹴りを交えたグザウスカスのラッシュにピンチに陥るが、判定2(グザウスカス)-1で決着つかず延長戦へ。
いきなり内廻し蹴りを放つグザウスカス。山本は右下段廻し蹴りの連打。下突きと膝蹴りから上段への蹴りを狙ってくるグザウスカス。終盤に外国人応援団の大歓声を受けてラッシュを仕掛け、判定5-0で山本和也を下した。
▼男子5回戦第3試合
〇ヴァレリー・ディミトロフ(ブルガリア)
延長 判定4-0
×入来建武(日本)
入来は接近して突きから太ももへの膝蹴り。ヴァレリーも突きからヴァレリーキック(下段カカト蹴り)を返す。両者は超接近戦での攻撃を続け、ヴァレリーは膝を何度も突き上げ、入来は下段を蹴る。終盤になるとペースを上げる両者だが、入来のラッシュが上回る。しかし、判定は2(入来)-0で延長戦へ。
延長戦も両者接近戦。ヴァレリーはその距離を嫌がったか前蹴りで突き放し、ヴァレリーキックと左右のストレート。入来も左右下段廻し蹴りと突きで応戦したが、判定は4-0でラッシュの手数で上回ったヴァレリーが勝利した。
これにより、AブロックとBブロックは日本人選手が全滅という結果となった。
▼男子5回戦第4試合
〇イリヤ・ヤコブレフ(カザフスタン)
判定4-0
×ナザール・ナシロフ(ロシア)
前に出るヤコブレフにナザロフは試合場を大きく回り込む。終盤は突きと下段の応酬となったが、前に出て攻めの姿勢を見せたヤコブレフが本戦判定4-0で制した。
▼男子5回戦第5試合
×エドガー・セシンスキー(リトアニア)
判定0-4
〇落合光星(日本)
125kgの巨体を揺らして前へ出る落合は、軸足蹴りでセシンスキーを転倒させ、サウスポーからの強烈な左の突きと右下段&左内股蹴りで下がらせる。どんどん前へ詰めていく落合だったが、肘打ちが顔面に入ってしまい試合中断。再開後、落合が突きでラッシュを仕掛け、セシンスキーは胴廻し回転蹴りを連発。判定4-0で今大会好調の落合が勝利した。
▼男子5回戦第6試合
×エフゲニー・オトプコフ(ロシア)
判定0-4
〇加藤大喜(日本)
お互いに突きから下段を蹴り合う展開。オトプコフが膝蹴りを混ぜれば、加藤は後ろ蹴りでメリハリをつける。加藤が先にラッシュを仕掛け、左右下突きと後ろ廻し蹴りにオトプコフは防戦一方に。本戦判定4-0で加藤が勝利を収めた。
▼男子5回戦第7試合
〇江口雄智(日本)
判定3-0
×サラハト・ハサノフ(アゼルバイジャン)
両者突き合いから江口が下段カカト蹴り、左内股蹴り。江口は突きの回転を速めて膝蹴りも交え、突きで応戦するハサノフを手数で上回って押していく。判定3-0で江口の勝利となった。
▼男子5回戦第8試合
×ウラジミール・アルチュシン(カザフスタン)
判定0-3
〇島本雄二(日本)
突きで前へ出ようとするアルチュシンを島本は突きの連打、膝蹴り、左内股蹴りで迎え撃つ。島本の右下段廻し蹴りがタイミングよく入り、島本はさらに下段カカト蹴りと右ローでもアルチュシンの右足を攻める。徹底した右足への攻撃。判定3-0で島本が勝利を収めたが、場内には外国人応援団の大ブーイングが鳴り響いた。