2025年4月6日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.2』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R延長1Rで森岡悠樹(北流会君津ジム)と対戦する乙津陸(クロスポイント大泉)のインタビューが主催者を通じて届いた。
昨年2月の試合で勝利するもアゴを骨折、1年2カ月の欠場を強いられた乙津は、この復帰戦でその憂さを全て晴らそうとしている。相手はトーナメント優勝で勢いに乗る森岡だが、どんなファイトを見せようとしているのか?
1試合勝ったら森岡選手にケンカを売ろうと思ってた
──試合まで3週間を切ったところですが、今の練習の状況はどんな感じですか?
「今はメッチャ上がってきて、バリバリやってますね。もう追い込みに入っていて、さらにギアを上げたところですね」
──1年以上の欠場期間があったので、追い込み練習も久しぶりだと思いますが、久々にやってみていかがですか?
「メチャクチャつらいです(笑)。会長のミットが一番つらくて。あれは殺人ミットですね」
──殺人ミット(笑)。それだけ追い込まれるんですか。
「追い込まれるというか、本当に殺しに来てると思います。保険金かけてるなと思うぐらい、殺しに来てますから」
──それはヤバい(笑)。
「ホントにヤバいですね。殺されないように、気合い入れてます」
──ただ、練習が厳しいジムの選手はよく「練習より試合の方が楽だから勝てる」と言いますよね。
「それはホントにそうだと思います。試合ではスタミナが切れたりしないし、もちろん疲れることは疲れるんですけど、動けなくなるほどではないので。それはあの練習のおかげかなと思います」
──クロスポイント大泉の選手たちが揃って強いのは、その練習があるからですか。
「それが一番ですね。全員活躍してますけど、それは本当にあの練習のおかげだと思います」
──今回はケガによる欠場から1年2カ月ぶりの復帰戦となりました。改めて、ケガはどういう状況だったんですか?
「去年の2月、Krushでの試合で下アゴを2カ所骨折しました。折れた間の部分が完全に浮いた状態で、プレートを2カ所に入れる手術をして、そのプレートを12本のネジで固定している状態でした」
──それは大変ですね。食事もできなかったのでは?
「はい。何も食べられなくて、1カ月半ぐらいは流動食でした。固定した骨がズレないように、何か噛むのはもちろん、口を大きく開けることもしゃべることもできなくて、かなりつらかったですね」
──想像しただけでもつらそうです。
「本当はプレートを取るのも今年2月になる予定で、それまではほとんど動けなかったんですよ。でも去年の9月の診察で『もう外せますね。2週間後に手術を』って言われて、急にかなり早まったんです。お医者さんもビックリの回復力だったみたいで」
──それはすごい! そこから、体を動かせるようになったのは?
「だんだんと動かせるようにはなってたんですけど、だいぶスケジュールも前倒しできて、去年の11月ぐらいからはスパーもできるようになりました。ただ、動けなかった間にだいぶ太っていたので、体重を落とすところから始めてました。僕の欠場中に大泉の選手たちも試合を重ねていて、僕の練習パートナーとしても育ってくれたので(笑)、太ったままだとやられちゃいますからね」
──なるほど。そして決まった復帰戦の相手が、森岡悠樹選手です。スーパーバンタム級での復帰ということにも驚きましたが。
「欠場中に筋肉量が増えたこともあって、復帰戦はスーパーバンタム級で1試合やって様子を見たいなと思っていました。ちょうど減量もキツくなってきていて、いつかは上げるつもりでいたんですが、これはちょうどいいタイミングだなと。ただ、初っ端から森岡選手になるとは思ってませんでしたけど」
──森岡選手は年末のトーナメントで優勝したばかりだし、スーパーバンタム級の実力者ですからね。最初はもっと下の相手を想定していた?
「いえ、その逆で、最初からチャンピオンとかは無理だろうから、1試合勝ったら森岡選手にケンカを売ろうと思ってたんですよ。だからひと手間省けてラッキーだなと(笑)」
──あ、そっちでしたか(笑)。
「今、スーパーバンタム級では一番勢いがありますよね。僕は逆に長く欠場していたし、ここで森岡選手に勝ったら一番オイシイじゃないですか」
──なるほど。では改めて、どういう試合をしたいですか?
「絶対に殴り合いにはなると思うんですよ。俺はまだ1回もダウンを取られたことはないので、殴り合いの中でもその違いを見せたいですね。相手も倒しに来るだろうし、俺も倒しに行くというところで、『やっぱり乙津が倒れるところは想像できないな』と感じてほしいです」
──ここで勝ったら今後、階級はどうするつもりですか?
「階級については、この試合をやってみて考えるという感じですね。まだバンタム級に落とせるのは落とせるんですよ。ただバンタム級は選手層が薄いこともあるし、この試合の出来がどうかというのも含めて考えたいと思います」
──今回の試合にあたっての体作りについては?
「欠場が長くて、いろんなことを忘れてました(笑)。いざ追い込みになったら、体重を落としていると体が動かないんですよ。だから食べなきゃいけないんだなというのを忘れてて(笑)。最初はどれぐらい食っていいのか分からなかったので、今はそれを考えながらやっています。最後、計量前はつらいとは思うんですけど、階級も上げているので、いつもよりは楽かなと思っています」
──復帰したらやりたいことというと?
「欠場前最後の試合がKrushで、勝って終わってるんですよね。だからKrushにもまた出ていきたいと思っています」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「試合するのが久しぶりだし、この間に俺がどれだけ成長したかをみんな知らないじゃないですか。それこそこの1年、俺がどれだけやって進化を遂げたかを見てほしいですね。体も大きくなってるし、大人になったなと。今回の試合が、20歳になって初めての試合なんですよ」
──それはおめでとうございます!
「だから20歳を越えて、大人になっての自分を見てほしいですね」
──試合内容も大人に?
「いや、それは変わらないんじゃないですか(笑)。変わらずバチバチ打ち合います」